ヘタリア大帝国
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TURN83 ハニワとの戦いその十二
「全艦突撃!」
「はい、そしてですね!」
「今から!」
「水雷攻撃に入る!」
自身の部下達に答える。
「そしてだ!」
「はい、鉄鋼弾発射後離脱ですね!
「即座に!」
「狙いはそれ程定めることはない!」
それは何故かというと。
「ホーミングの能力を信じろ!
「新開発の自動追尾式魚雷ですね」
「その能力を」
「あれは凄い能力だ」
これもレーティアが開発しその性能を飛躍的に上昇させた。
「しかも日本軍の酸素魚雷の技術も入っている」
「長射程、しかも当たればですね」
「それこそ魚雷一発で」
「巡洋艦も沈められる」
そこまでの威力があるというのだ。
「だから即座に放ちだ」
「またビームの射程に戻る」
「そうしますね」
「その通りだ。ではいいな」
「はい、わかりました」
「今より」
「敵の攻撃は散開してかわせ!」
地上戦で言う散陣になれというのだ。
「そしてだ、いいな!」
「攻撃の時に再集結に入る」
「そうしますか」
「攻撃を受けても怯むな!」
元よりその程度で怯むイザベラではない。
「そのまま突撃しろ!」
「了解!」
「それでは!」
イザベラの部下達も上司に似て攻撃的な者揃いだ、その彼等がだった。
艦隊を動かす、その突撃してくる彼等にメキシコはすぐに攻撃を命じた。
「あいつ等にや!」
「はい、攻撃ですね」
「今から」
「いきなり散々やられたけれどな」
枢軸の艦載機、それにビームにだ。
「それでもや」
「反撃ですね」
「今から」
「ビームの照準を合わせるんや」
そしてだというのだ。
「そのうえで反撃や、ええな」
「了解です」
「では今から」
「狙い撃ちや」
こうも言うメキシコだった。
「ほなええな」
「俺達もやられっぱなしじゃないですからね」
「それなら」
「そういうこっちゃ。じゃあ行くで」
メキシコは全軍に照準を合わさせた、そうして。
ビーム攻撃を放たせる、アステカ側の数を頼りにしたビームが銀河の闇を切り裂く、そのうえで枢軸軍も切ろうとしていた。
だがその前にだった、突撃する枢軸軍は。
散開していた、それでビームをかわす。
「いい攻撃だがな」
「それでもだな」
「はい、第四世代の戦艦の攻撃ではです」
突撃する打撃部隊の中にはロンメルとドイツもいる、ロンメルは隻眼で敵軍の攻撃を見ながら祖国に言う。
「最早今の我々には」
「効果がないか」
「これならかわせます」
「ダメージは最低限に抑えられるな」
「はい、そしてです」
かわしそのうえでだというのだ。
「敵の前で再集結をし」
「水雷攻撃に入るか」
ドクツ系の艦隊もそれは同じだった。
「そうするか」
「そういうことでいきましょう」
こう話しそうしてだった。
枢軸軍はアステカ軍のビームをかわす、攻撃を受けた艦艇も多かったがそれは艦艇の耐久力で凌いだ。
そのうえで接近して鉄鋼弾を浴びせる、ホーミング式で酸素魚雷の技術を入れた枢軸軍の新型鉄鋼弾の威力はかなりだった。
アステカ軍の艦艇は次々に撃破され動かなくなった、これで勝負は決まった。
再び艦載機が放たれビーム攻撃が行われた、ここでメキシコは決意した。
「もうあかんわ」
「ではもうですか」
「我々は」
「宇宙怪獣も全滅したしな」
頼みの彼等もだ。
「これ以上戦っても無意味や」
「それではですね」
「ここは」
「降伏や」
彼もまたこの選択肢を選んだ、そのうえで。
枢軸軍に降伏を打診しそれは受け入れられた。こうして枢軸軍はメキシコでの戦いにも勝利を収めアステカとの二つの緒戦を制したのだった。
TURN83 完
2013・1・17
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