めだかボックス 〜From despair to hope 〜
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第34話 「わ…わわわわわん!!!! きゃぃいん!!」
きぐるみを着ているめだかちゃん……
めだかちゃんは、前話で皆がなんで、ヒソヒソ話をしているのかわかってないみたいだ… 苦笑
だから…
「?」
めだかちゃんの頭には≪?≫マークがあったのです♪
考えたって解らないからね♪
っというより…本当に彼女の読心術は劉一君以外には使えないって言うか…
なんともよくわかんない力だね…。
彼女の読心術は…
(あれ?ひょっとして!不知火がいてくれてるからかな??)
読心術が使えてないのは…??
そう思って不知火の方を見る。
「な〜に〜☆劉一!あたしに見惚れちゃったの〜♪」
不知火がマタマタ爆弾発言を!!唯の爆弾じゃないよ!!めだかばくd“ガシッ!!”!!
「生徒会執行中だぞ!!劉一!!何をしておるのだ!!!」
めだかちゃんは思いっきり劉一の頭鷲づかみに!!
「いたいいたい!!ぼ、ぼくっ 何もしてないよっ!!」
ひえええっ と叫ぶ劉一君。
「あひゃひゃ☆ お嬢様! そんなに遊んでたらワンちゃんまた逃げちゃいますよ??」
劉一は、横目に不知火を見て、『お前のせいだろ〜』といいたいのだけど…
それを言ったらまた画策されそうだから直ぐに考えるのをやめた…
不知火にかかれば、下手したら… ≪めだか vs 劉一≫…までプロデュースしちゃいそうだから怖い。苦笑
めだかちゃんは喜びそうだけれど……。
「ふむ… それは 困るな。」
そう言ってめだかは劉一の頭を離した。
「あぅ……痛かった…」
そう言うと…善吉がドンマイっと頭に手を置いた。
この感じ……劉一は、昔を思い出しちゃったみたいだ。目を細めて笑みを浮かべていた。
そして めだかは例の仔?犬を確認する。
「ほぉう… なるほどなぁ なかなかどうして… 可愛らしいワンちゃんではないか…」
口元から笑みがでていた。
「いやぁ… あんまり無理しないでよ?めだかちゃん…」
「そっそっ♪ あたし!劉一のためなら付き合っちゃうよん♪」
!!!
不知火はまたそんな事を!!!
その言葉を聞いためだかちゃんは……。
とりあえず犬を逃がすとまずいので、劉一に飛び掛ってはこなかったが…
振り向いためだかちゃんの顔には阿修羅がバックに……。
劉一はモロにそれを見てしまったからビクビク…っと震えていた。 苦笑
「ふん!!不知火の手など借りんし 劉一も借さん!」
っというだけ…に留まっていた。
「僕は……物じゃないよぉ…? レンタル不可だよ… 不知火、マジで勘弁してよぉ……。」
正体ばれようがばれまいが…
不知火との関係はこんな感じのようだ…
で、ちょい忘れられていた善吉は…
「ってか!オレには手を貸さないのかよ!不知火!!」
どどーーん!と一言!!
「妬いちゃってんの?? 人吉!かっわいーじゃん☆」
「ちげーーーよ!!」
とか何とか、そんなやり取りが続く…。
そして 更にイライラしためだかちゃんが一歩前へ出ると。
「いいから!貴様たちは黙ってみておれ! 私は過去に囚われる様な女ではない事を証明してくれる!」
そう宣言してめだかちゃんは仔?犬の元へと向かった。
残された3人は…
「ムキになりすぎだよ… めだかちゃん…」
はぁ…っと劉一はため息を1つ。
「マッタクだ…」
善吉も同様だった…。
「お嬢様も妬いてんだね〜〜☆ あたしたち仲良しこよしだし??」
不知火さんは……どうでしょ?
「あ?オレはお前と友達かどうかも微妙だと思ってんだぜ? 扱いとかひでーし…」
「僕よりマシでしょ…? 何度僕、はめられた事か…」
二人そろって はぁ〜〜…っとため息を。 苦笑
「ま〜ま〜!過ぎた事は置いといて… それより!お嬢様って案外人間味あるんだね バカだったり 妬いたり 動物の事苦手だったりさ♪」
置いときたくない!と言う気持ちは有ったけれど、不知火の言葉に少し疑問が浮かぶ。
まぁ…ちょっとめだかちゃんに 失礼だと思うけど…ちょっと間違ってるようだ。
いや、勘違いをしているようだ。
「不知火 お前なんか勘違いしてねえ?」
善吉も同じ考えだったみたい。
「え?」
不知火は首を傾ける。
「めだかちゃんは 動物の事苦手じゃないよ?」
「ああ むしろ好きだ。大好きだ。そりゃもうハンパなくな。」
善吉と劉一はそろって言う。
そう… 逆なんだよね…
ワンちゃん side
めだかはポルゾイ、俊敏と言う意味を持つウルフ・ハウンド。その犬の元へ行った。
すると…ワンちゃんは…何かの気配を察知したのか目を見開いていた!!
その先には…
“ズギオオオオオオオオオ!!”
「さあ 怖くないぞ…」
獣の本能が叫んだのか、全身の全ての毛が逆立っていた。
(ッッ!!なっ、なんだっ!!!これは、こいつは!!!!!あ、ありえない!おれの中で叫んでる!!!こいつからは逃げなきゃならねえ!!!何があっても絶対に一秒でも早く!!足!!!足!!!動け!!!動けェェェェェ!!!!)
注:ワンちゃんの心の中です。
この犬は… ワンちゃんは都会に生まれてから、恐れるものなど何もなかった、
都会のはみ出しもの達……野犬の群れなど物ともしない。
そして、何よりつい先日…自分より大きな人間をも撃退した
もう、この世に恐れるものなど何もない!
≪俺こそが王なのだ!!≫
そう思っていたんだ。
だが……。
今日この瞬間に見たもの…
それは、今まで見たこともない。
昨日見た人間とは比べ物にもならない……。
≪怪物の人間だ≫
「撫でてやろう…」
(頭を……潰される…ッッ!!)
注②:くどいですがワンちゃんの心の中です!
「ぎゅっとしてやろう…」
(胴体を…ちぎられる…)
注③:しつこいですがワンちゃんの心の中です!!
「一緒に遊んでやろう…」
(……ッ……ッ……ッッ!)
注④:ワンちゃんの沈黙です!!
「だから さあ!! 私に貴様を触らせろ!!!」
(殺される!!!!!!!)
注⑤:ほんとにしつこいd『しつこすぎるわ!!!』
はい………。 苦笑
とまあ 置いといて…
やっとの事で立ち上がり、脚を動かす事ができたワンちゃんは決死の表情でその場を脱出していた!!
side out
まさに名に恥じぬ「俊敏」さで…駆け出す!!
「え?オレ??」
善吉の後ろへ逃げ込みがたがたと震えているワンちゃん…
「これは… 更に~更に~パワーアップしてない…?あのときより…」
劉一は、震えている犬を見ながらそう呟く…
「え〜〜っと…? これ どーゆーコト??」
流石の不知火も驚いているようだ…
それはそうだろう。
「だからさ めだかちゃんは大好きなんだけど… 動物はそうはいかないみたいなんだよ。」
劉一がそう説明。
昔言ってたんだめだかちゃんの≪お姉さん≫が。
そう、圧倒的な力の前には…動物はひれ伏すのみだから…
後で聞いたんだけど…
昔の動物園を皮切りに…
1年生で飼育係を任されたときは…当然でてきてくれなくて…
それは魚類も同じ… 鯉の餌やりの時間なのに…餌をあげてもでてこない…
極めつけは、遠足のみたい…
2歳の時のトラウマが一気に出てきたみたい…
猛獣すら一匹も出てこず… 同級生のみんなも泣いちゃったみたいだ…
一番泣きたかったのはめだかちゃんだろうに…
過去は劉一が慰めていたんだけど… その劉一はいないしなぁ……「あう……ごめんなさい…。」
そして、場所は変わり。
ここは、
【生徒会室】
「えーーーっというわけでございまして!ポルゾイ君は無事に投書主の元に帰りました。」
「う…うん、前より大人しくなったんだって… 子犬の頃より……」
この投書は一件落着!
っと善吉は言ってるけど…
きぐるみを着ためだかちゃんは…
どうやって動かしてるのか… きぐるみの尻尾をふりふり パタパタ…
“ず〜〜〜ん………”
見て解るように絵に描いたように……落ち込んでいた。
「あんな… あんな可愛いワンちゃんにも懐いてもらえないなんて… 私はどうしようもなく駄目な人間だ…」
“ずず〜〜〜〜ん………”
めだかちゃん…更に更にかなり落ち込んでる。
「いや… まあな?確かにお前は人間だよ。犬にはみえない。」
善吉はそう言うけれど…。
「善吉、それ… フォローになってないよ…?」
めだかちゃんは、暫く落ち込みモードは続いていた。
そして、劉一が以前のように、慰めていたとさ…
「りゅういち~~~~っっ!!」
「わぁっ!めだかちゃんっいたいいたいよーーー!!!」
あ… めだかちゃん…ハグ攻撃だ。
それもこれも、あの時と同じような光景だった……。
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