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学園黙示録 終末と武器商人

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死んだ街

高城夫妻の救出を完了した高茂たちは静まり返る街を走っていく。今で出ていた音もEMPのせいですべてが死んでしまっている。音を出しているのは高茂たちの乗るストライカーだけだった。


~国道~

「武蔵、これからどうするのだ?」

荘一郎が言う

「ん~とりあえずは、孝達を探しつつ、警察署とか小学校の方に行きますかね」

高茂は運転しながら言う

「警察署は分かるが、小学校に行くのはなぜだ?」

「小学校の方は孝のおふくろさんがいるんですよ。ですので、そこで合流できるかもと思ったんですよ。それに警察署は武器・弾薬があるかもしれません。警察署に行くのはその目的です」

「でも、もしなかったらどうするんですか?」

琴魅がパソコンをいじりながら言う。幸い、ストライカー内部の電子機器はやられていなかったようだ

「多少なりとも使われてるかもしれんが、弾ぐらいはあるだろ。それに署長には隠し武器もあるし。」

「隠し武器ですって?私や荘一郎さんも署長さんとは仲がいいけど。そんなの聞いたことないわよ?」

百合子が言う

「知らなくて当然ですよ。その隠し武器は家との契約品ですから、俺がこの街やその付近で商売しても”見て見ぬふり”をしてもらうようにしてもらったんですよ」

「賄賂・・・・・というやつか?」

冴子が言う

「ははは、良い勘してますね。先輩。そうですよ。賄賂・・・・・・まぁお小遣いみたいなものですよ。保険用にね。」

「なるほど、我々も多少なりとも渡しているからな。お互い、裏は早々に言えないということか」

荘一郎は笑いながら言う

「まぁ、そういうことですよ。さぁ、行きましょう」

そう言ってストライカーは警察署に向け進んでいった


~警察署前~

警察署前にはたくさんの奴らがいた。その辺には事故車や放置車両も多かった。近くにストライカーを置き、徒歩にて様子を伺うことにした

「多いな。」

荘一郎が言う

「そうっすね。ストライカー一台では厳しいですかね?」

高茂が言う

「でも、ある程度は大丈夫じゃない?正直これはわからないけど」

百合子が言う

「うむ、百合子さんの言うとおりだ。なら、数人、危険ではあるが護衛として付くのはどうだ?音はストライカー一台だ。奴らはその殆どに釣られるのでは?」

冴子が提案する

「だが、その護衛に付くものにも危険があるぞ。噛まれたら終わりだ」

「荘一郎おじさんの言うとおりだ。先輩の提案が一番ですけど、どんなプロでも疲れてしまったら終わりですよ。」

「うむ。だが、いつまでもじっとしているわけにはいかないだろう?」

「そうっすね・・・・・・・おじさんは何か意見あります?」

「いや、今のところ彼女の提案が一番だろう。音はあの装甲車一台だけだ。周りのものは音を出さなければいい。ただそれだけの話だ」

「なるほど、じゃあ、こうしましょう。高城夫妻は車両の左側、右側は俺と先輩で行きましょう。百合子さんは武器ありますか?」

「あいにく、自分の銃は弾切れだわ。高茂くんの商品を貸してもらえるかしら?」

「ええ。良いっすよ。ストライカーの中から好きなのを持って行ってください。まぁ、選択は限定されるでしょうけど」

そう言いつつ四人はそれぞれの武器を用意する。

四人の武器

高茂:ククリナイフ×2・M870

冴子:村田刀・M92F

荘一郎:虎徹

百合子:M92F×2(サイレンサー付き)・サバイバルナイフ

ストライカーには運転に松戸さん、重機関銃の操作を琴魅ちゃんに任せてある。彼女のパソコンに直接繋いだのだ

「さて、全員用意はよろしいかな?」

高茂が言うと全員が頷く

「よっしゃ、行こう」

そう言って全員で警察署に向かう

~大通り~

大通りでは装甲車の音に引き付けられ奴らがやって来る。装甲車に近づいたやつだけ攻撃するようにしている。左側にいる高城夫妻は確認できなかったが、奴らの首が飛ぶのを時々見ているので大丈夫なのだろう

「ほれ」

高茂も付近に来た奴らの首を切る。噴水みたいに鮮血が飛んでいく。そして、その場に倒れる。冴子の方を見ると勢いよく奴らを切っていく。

(すげーあんな簡単に切れるんだ。)

そんなことを思いながら付近のやつらを切っていく。が、突然、冴子の動きが止まった

「先輩・・・・・?」

突然動きが止まったことが気になり、奴らを倒しながら近づく

「・・・・・・・子供?」

冴子の前には子供の奴らがいた冴子の顔は驚いたようなないやらの混ざった顔だった。動きも完全に止まっていた。

「って止まってる場合じゃない!先輩!なぁに止まってるんですか!?」

が、隆茂が声をかけても冴子は動かなかった。その間にも子供の奴らが冴子を食おうとしていた。

「ちぃ!!」

そう言って冴子の前に出てその子供ら二向けM870をぶっぱなす

ドォン!

一発の鈍い音が辺りに響く。それにより、奴らがこちらに反応してしまった。

「ちっくしょ!作戦失敗だ!先輩こっちです!」

「あ・・・・・」

冴子の手を引きながら近くに見つけた路地裏に入る。奴らも高茂たちを追いかけていった。突然のことにストライカーでも対応できなかった。そこで琴魅が無線で呼びかける

「高茂さん!どうしたんですか!?」

「ショットガンを使わざるを得なかった!とりあえず、俺らは奴らをかわしてから行く!先に警察署に行ってくれ!」

「わ、分かりました!必ず来てくださいね!」

そう言って無線を切る

(にしても何が起こったんだ?とりあえず、奴らをかわしてからだな)

そう思いつつ高茂は路地を進んでいくのであった 
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