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IS 〈インフィニット・ストラトス〉×トリコ 食を探求する夏の毒!

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君が主役のパ-ティー

一夏はセシリア、鈴、シャルルとの昼食を終えると午後の授業には出席せずにIGONEOの日本支部を訪れて自分の執務室にも篭って、ずっとパソコンを叩き続けていた。全くキーボードを見ずに1秒間に7個以上のキーを叩いていている。異常なタイピング技術、がパソコンに映し出されているのを見るとタイピングだけが優れているのではないと思い晒される。

「・・・。やはりな、契約違反だぜ」

一夏は携帯を取り出して電話をかけながら同時並行でキーボードを叩き続ける。しかも片手で両手で押していたキーと同じ量のキーを叩いていた。

「ああイタリアのグルメ大臣ですか?国際グルメ機構『IGONEO』第一研究開発所所長の龍神 一夏だ。ああ、アンタらの国でやってる契約違反を見つけてな。・・・ああ違反だな、イタリアのグルメ省がやってる証拠に掴んだ、知ってるよな?違法に食材を輸入したり輸出、麻薬と食材の合わせた麻薬食材の売買は契約違反、イタリアは加盟を取り消されるのも致し方無いんだぜ?・・・かかかっ・・・俺に言われてもねぇ~、会長に言ってもらえるかな?まあ時既に遅しって奴だ、自国の行いをよぉく反省してから出直して来な」

そう言って通話を切って携帯を懐にしまう一夏、すると執務室のドアが開いてそこから一人の女性が入ってくる。

「誰?入る時は名前と要点を言ってから入るようにって・・・」
「一夏ぁぁああ!!!」
「アイエェエエエエ!!?優奈姉!?なんで!?」

入ってきた女性はIGONEO会長補佐、龍神 優奈だった。優奈はドアの位置から一気に加速して一夏に飛び込むように抱きついた。一夏はそれを受け止めてなんか振り払おうとするがまるで万力の如く強い力で抱きつかれているので振りはらうことが出来ない。

「どうしたんだよ優奈姉!?日本支部に来てるなんて初耳だぞ!?っていうか仕事は!?」
「一夏ぁぁぁあぁぁぁあん・・・」

優奈は一夏の胸板に顔を押し付けて匂いまで嗅いでとても快楽を感じているような顔だった。流石は一夏依存症末期患者、行動が変態染みている。

「ああもう!抱きついてて良いけど理由となんでここにいるのか話してくれ!!」
「はふぅ・・・。あっそうだそうだ、一夏ニウムを補給するのに必死で忘れる所だったよ」
「なんだよ一夏ニウムって・・・」
「実はフランスからの転校生がいたでしょ?確かシャルルって子だったかな?」

一夏はそれに頷く、一緒に昼食も取ったのだから知っているに当然

「あの子、本当は女の子らしいのよ」
「・・・やっぱか、なんか歩きかたといい、呼吸法といい男とは思えなかったからな。っていうか見ただけで骨格で女だと解ったし」
「なら話は早いわね。その子はデュノア社の社長の愛人の娘さんらしいんだけど、どうやら社長さんは奥さんに命を握られてるみたいでね。シャルル君を護る為にもIS学園に送ったらしいよ」
「そうか・・・で?俺に聞かせるって事はどうすれば良いんだ?」

一夏はこれからの話の内容を察したが、一応優奈に問って見た。

「お兄ちゃんから、私と一緒にフランスに行って直々に鉄槌を下してやれですって」
「おいおい、俺は兎も角優奈姉は会長補佐だろ?」
「お前が居なくてもその間はアリトに補佐役やって貰うから大丈夫だってさ」
「アリトさんなら大丈夫だ」

寧ろ、アリトが補佐を役をやった方が良いのではと思考する一夏であった。

「んで何時行くの?」
「今日の夜」
「急だな」
「それまで一緒に寝ようよ一夏!」
「いいよ」
「ふぇ?」

優奈はまさかの返答に固まってしまう。その間に一夏は備え付けられているベットに寝転んで掛け布団を退けて自分の隣の所をポンポンと叩く

「どうしたの?一緒に寝ないの?」
「ね、寝る寝る!!」

優奈は布団に潜り込むと戸惑いながらも一夏の隣に向かい合わせで横になった。

「も、もっと近くに来てくれない・・・?」
「それじゃ遠慮なく」

一夏は言葉通りに優奈に近づく、そして優奈の背中に手を回して抱き寄せる。優奈はいきなりの一夏のアプローチに顔を真っ赤にして顔を背ける。

「姉さん、何で顔を背けるの?」
「そ、それは・・・」
「それじゃ、お休みのキスも出来ないぞ」
「キ、キスゥ!!?」

優奈はキスという単語に頭から煙が出るほど興奮と緊張を覚えた。普段から一夏としてみたいとは思ってはいたものの、いざするとなると・・・

「一夏って、実は積極的だったんだね・・・」
「そうかな、優奈姉ほどではないよ。それじゃいくよ」

一夏はゆっくり優奈の顔に自分を顔を近づける、唯でさえ近いのに更に接近する二人の距離。既に少し進めばキスが出来る距離まで来ていた。そして一夏は優奈の唇に・・・軽く触れるだけのキスをした。

「~~~~~~っ!!!!!!(ボンッ!!!)きゅう・・・」

優奈はあまりの嬉しさと恥かしさが頂点を突破してしまって、そのまま気を失ってしまった。そんな可愛らしい姉を一夏をしっかりを抱きしめながら、もう一度唇にキスを落とした。

「大好きだよ優奈姉・・・何時か、指輪を持って優奈姉が起きてる時に言いたいな・・・」

そう言って一夏も今夜の作戦の為に睡眠をとることにした。 
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