月の姫の現代入り
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ショッピング
~早朝~
「ん・・・・・・・もう朝か」
そう言ってソファーから起き出す健吾。慣れないソファーで寝てしまったせいか。背骨が痛かったが、体を動かして慣らす
「うし、朝食作るか。」
そう言って台所で準備を始める
~健吾の寝室~
ベットでは依姫が気持ちよく寝ていた。
「ん・・・・・・・・・・あら・・・・・・朝ね・・・・・・ふぁぁ~」
可愛らしい欠伸をした後、彼女は下へと降りる。服は健吾の服のものである
すると、リビングから音が聞こえる。依姫はそのままリビングに入った。入るといい匂いが彼女の鼻に届く
「あら、これは・・・・・・」
「ああ、おはよう。依姫」
横を向くと健吾が包丁で惣菜を切りながら呼びかける
「あっおはよう。健吾」
「昨日はよく寝れた?」
「えぇ、おかげさまで。それより、いい匂いね」
「あぁ、せっかくお客さんがいるんだ。ちゃんと作ったほうがいいと思ってな。いつもなら簡単に済ませちまうんだ」
そう言って彼はご飯を茶碗に装い。テーブルに運ぶ
「さっ朝食を食べよう」
「えぇ。美味しそうね。」
「口に合えばいいがな」
「こっちの食べ物は食べたことないから楽しみだわ。」
「そっか。それじゃあ・・・・・・」
「「いただきます」」
そう言って二人は朝食を食べる。静かであったが、二人にとっては楽しい朝食だった。朝食を食べ終わったあとは予定通り依姫の服を買うことになっている。行くまでには時間があるので依姫はテレビを見ていた
「ふ~ん、そんなことがおきているのね」
テレビを見ながら言っていた
「依姫、何見てるんだ?」
お茶とコーヒーを持ってくる健吾
「ここでいう。にゅーすっていう番組よ。いろいろなことを知れてとてもわかり易いわ」
「そっか?」
そう言って依姫にお茶を渡す。健吾はコーヒーを飲んでいる
「健吾、あなたの飲んでるものってなんていうの?」
依姫が興味を示した
「これか?コーヒーって言って苦いものだが飲み物だ」
「一口くれない?」
「一口か?おすすめはしないぞ?」
そう言って彼女にコーヒーを渡す。口元にすっと一口飲み込む
「・・・・・・・・・・・・・苦い」
「はははっ仕方ないさ。眠気覚ましによく効く奴だからな。ほら、お茶」
そう言ってお茶を渡す
「ふぅ。よくこんなものが飲めるわね」
お茶を飲んで一言言う
「まぁ、よく飲むからな。慣れだよ。おっと、そろそろ時間か。出かけるとしよう」
時計を見ると十時ぐらいを指している。因みに彼は今日は会社が休みである
「そうね。服は・・・・・・このままでいい?」
「ああ、最初は仕方ない。行くとしよう」
そう言って健吾は財布、携帯、車のキーと家の鍵を持った。二人で家を出たあと、車庫に向かう。車庫にはハマーH1が止まっている。健吾の乗り物だ
「大きいわね・・・・・・・・これはなんて言うの?」
依姫が言う
「こいつは車っていって、人や荷物など運んで移動できるものだ。月の都とかにはないのか?」
「いいえ。こういうのはないわね。街の防衛用に兵器は置いてあるけど。」
「普通の暮らしだと日用品とかないのか?」
「家庭でも皆手作業っていうことがあったわね。機械というのは主に兵器を表してたし。地上の頃はあったらしいわ。私は知らないけど」
「そか。まっとりあえずは乗ってくれ」
そう言ってハマーに乗り込む二人、エンジンをかけ。近くのショッピングモールまで運転する。その間依姫は街の風景を楽しんだり、健吾との話を弾ませるのであった
~ショッピングモール~
「さぁ、ついたぞ~」
「大きいわね・・・・・・・」
モールを見ながら言う依姫
「月の都でもこういう建物は無かったから新鮮だわ」
「そかそか。それじゃあ、まずは服だな。行くとしよう」
そう言ってモールに入る。女性ものは三階にあるのでそこへ行くことにした
「うわ~いろいろあるわね~」
女性物の服を見てキョロキョロする依姫。都の姫とはいえ、やはり女子、服には興味津々だった。
「気に入ったものがあったら言ってくれよ。とりあえず、店員に聞いてみるか。すいませ~ん」
近くの店員を呼びかける
「いらっしゃいませ~」
女性の店員がくる
「この子に合う服を探してるんですが、お願いできますか?」
「分かりました~どうぞこちらへ」
依姫は店員に連れて行かれ、店の奥へと行く。健吾は男物の服をぶらりと見ていた。
~十数分後~
「お客様~おまたせしました」
先ほどの店員が健吾に呼びかける
「おわりましたか?」
「えぇ、彼女さん、可愛らしくなっちゃいましたよ~驚いてあげてくださいね~」
「か、彼女!?」
「あら、違いますの?だとしてもちゃんと褒めてくださいね。それではこちらへ」
そう言って試着室の前に立たされる
「さっお披露目です!」
カーテンを開ける。そこには白のワイシャツに赤のスカートで麦わら帽子をかぶる依姫の姿がある。靴はハイヒールサンダルだ。
「・・・・・・・・・・」
健吾は口を開けたままだった
「ど、どう?健吾」
顔を赤くして評価を求める依姫。
「あ、ああ。あまりの可愛らしさに。ちょっと惚けちまった」
「/////」
顔をさらに赤くしてうつむいてしまった依姫
「あらあら、お暑いですわね~。空調が効いてないのかしら~?」
とわざとらしく言う女性店員
「あ、あの、これでいいです」
依姫が言う
「いいのか?」
「えぇ、健吾が褒めてくれるものだったら良いわ。」
笑顔で言う依姫
「はいは~い、お会計は全部で38000っとなりま~す」
健吾は金を出して、その場を後にする
「いや~ほんと、よく似合ってるよ」
健吾が言う
「あ、ありがと・・・・・・/////」
「っと、そろそろ、昼時だな。ここらへんで飯とするか」
「となると、一旦帰るの?」
「いや、ここには飲食店もあるからそこで食っちまおう」
「そう。案内お願いね」
そう言って二人はレストランに向かうのだった
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