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雷刀の導き

作者:田原俊彦
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11章

━━━闇桐 自宅

闇桐「まぁ、上がってくれ」

杏子「(なんていうか)」

マミ「(豪邸かしら…?)」

さやか「(少なくともあたしの家よりはでかい!)」

ほむら「(おぼっちゃま……?)」

部屋に案内される、皆ドキドキしている

闇桐「なんか飲み物持ってくるから、そこで座って待ってて」

そう言って部屋の主は去っていく

ほむら「意外と殺風景ね」

さやか「あいつ意外とオタクとかだと思ってた」ガサゴソ

マミ「それは酷いんじゃ…」

杏子「でも、本当に普通な部屋だな」

そこは、勉強机と、友達が来たようだろうか?真ん中に大きな机があった

他にもベット等の日常用品はあるが、娯楽用品はほとんどない

闇桐「マミさんみたいに紅茶とかは無理だからジュースを持ってきたんだが…」

闇桐「おい、さやか。なんで部屋をあさっているんだ」

さやかはベットのしたとか色々と探し回っていた

さやか「いやーエロ本とかありそうだったから…」

杏子「お前…」

ほむら「はしたない…」

マミ「………」

全員から軽蔑の目線

闇桐「そういうのは置いてない。」

そう言ってテーブルにジュースとお菓子を置く

闇桐「本題に入るが」

闇桐「お前らは全部知ってしまったんだな?」

マミ「ええ…」

杏子「まぁな……」

さやか「うん…」

ほむら「(元から知ってたんだけれど…)」

闇桐「あの時言った通りだ。次あんな事が起こるようなら」

無言の威圧感

マミ「もう致しません」

杏子「神に誓ってもうしません」

さやか「絶対にしません」

ほむら「(………)」

闇桐「ならいいんだけど、そこまでの敬語はいらないけどな」

闇桐「さて次は」

闇桐「ワルプルギスの夜だな」

ほむら「ええ」

杏子「作戦会議でもするのか?」

闇桐「まずほむらから話を聞こう」

ほむらが大体の事情を話し、ワルプルギスの夜の強さを伝える

さやか「怖!」

マミ「流石ね……」

杏子「てか、お前時間遡行してたのかよ」

闇桐「そこには触れるな、話がめんどくさくなる」

ほむら「同感ね」

杏子「………んで結局どうするんだ?この五人が協力して勝てるのか?」

闇桐「五人でいけるんどうかも不安だけどな」

マミ「なぜかしら?」

さやか「なんで?」

闇桐「将森アリナは俺を狙っている。もしワルプルギスの夜がくる当日にアイツが襲撃してきたら」

闇桐「俺が一対一で止めなければならない。」

ほむら「そうね、だけどそれは最悪の事態でしょう?」

闇桐「ああ、最悪の場合だよ」

さやか「なら確率も低いんじゃないの?」

マミ「もしもってことかしら?」

闇桐「ああ、もしもだから平気だとは思うがな」

杏子「ほぉ…」

闇桐「俺が考えた作戦だが」

全員が集中する

闇桐「マミとほむらが徹底的に援護する、そして俺とさやかと杏子で攻める」

ほむら「それが一番妥当ね」

全員が頷く

闇桐「というのが、一番だがもう一つある」

闇桐「相手が使い魔を召喚してくる、ということを配慮してだな」

闇桐「使い魔を俺とほむらで迎撃し、ワルプルギスをマミ、杏子、さやかで迎撃という案だが」

闇桐「どっちがいいだろう?」

ほむら「私は後者に賛成ね」

杏子&さやか「前者に賛成」

マミ「というより、後の意見の戦い方は良いと思うけど、組み合わせがおかしいわ」

マミ「私とキシヤ君でしょう?」

杏子「違うね、あたしとキシヤだ」

さやか「いやいや何言ってんの?私とキシヤでしょ」

ほむら「何駄々こねてるの?私とキシヤで決定よ?」

四人の間で火花が飛び散る

闇桐「いや…お前らが嫌なら変えるけど…」

さやか「ほぉぉぉらキシヤもそういってるじゃん!」

ほむら「あなた達が駄々をこねるからでしょ!?」

マミ「図々しいわよ、私でいいじゃない」

杏子「マミは三人の方行けよ、強さ的に」

さやか「うん、それには賛成」

ほむら「私も賛成ね」

マミ「皆して酷いわね」

闇桐「てか…この状況はなんだ?」

いつのまにか、修羅場と化している

四人がずっと言い合いしている

ほむら「だから私でいいじゃない!」

杏子「いんや私だね」

さやか「二人ともわたしっていってるじゃん!」

マミ「私だもん!」

闇桐「君達、一旦静かにしなさい」

一旦、皆黙る

闇桐「なぜそこまで俺と組みたがるかは分からないが」

闇桐「ここは公平にくじ引きをしよう」

それに全員が納得した


結果

杏子「くっそ…」

さやか「ハズレ…」

マミ「運が無いわ…」

ほむら「始めからこうしてればよかったのよ」フフン

結果はほむらがキシヤとペアになった

闇桐「んじゃ、俺とほむら、そっちはマミ、杏子、さやかでいいな?」

さやか「てか、あたし魔女に攻撃あたらないからそっちで良くない?」

杏子「ずりーぞ!さやか」

マミ「そうよそうよ!」

闇桐「(てか全員。性格豹変してるんだが…)」

闇桐「ん?よく考えたらそうだな」

さやか「でしょでしょ?」

杏子「」

マミ「」

ほむら「」

闇桐「ほむらとさやかと俺で使い魔を迎撃し、ワルプルギスは熟練の二人にまかせる」

闇桐「意外と筋が通っている」

マミ「却下します」

杏子「ダメだろ!それは!」

ほむら「同感ね」

さやか「いいじゃーん」

闇桐「だが、まぁ始めの意見で決定だ」

杏子「………分かったよ」

マミ「………うん」

さやか「……えー」

ほむら「…………」グッ(密かにガッツポーズ)

結果は、使い魔迎撃、ほむら&キシヤ、魔女撃退、マミ&杏子&さやかで決定した


そのあとも皆闇桐の家に居座っていた

色々と喋っているといつのまにか時間が経っていた

さやか「時間が進むの速いなぁ」

闇桐「もう7時か、お前ら帰らなくて大丈夫か?」

杏子「あたしは晩飯食うまで帰らない!」

マミ「私もどうせ一人暮らしだし」

ほむら「どうせ暇だし」

さやか「親に連絡してくる!」テクテク

闇桐「お前ら…全員飯食う気か」

杏子「おう!」

ほむら「ええ」

マミ「駄目かしら?」

闇桐「いや、逆に嬉しいよ」

闇桐「俺も従姉と住んでるけど、あの人はほとんど帰ってこないから」

闇桐「誰かと飯食うの程楽しいことはないからな」

杏子「これからはあたしが毎日一緒に食ってやるよ〃〃」

闇桐「いつでも来い。歓迎してやる」ニコッ

ほむら「……〃〃」

マミ「…わ、私も来ていいかしら?〃」

闇桐「ああ、いいよ」

マミ「〃〃」

杏子「〃〃」


さやか「Okもらってきたー!」

さやかが帰ってきて見た状況とは

さやか「(なんで三人は顔赤くなっててキシヤは微笑んでるんの!?)」

何があったのかとても気になるさやかだった


杏子「私らは飯を待つ側か」

さやか「そうだねー」

マミとほむらは自炊ができるので手伝いに行ってる

杏子「あたしら役立たず?」

さやか「…そうだね」

杏子「………アンタよりは役に立つけどな私は」ボソッ

さやか「……」イラッ

さやか「ホームレスには負けないよ」フフン

杏子「あ?」イラッ

さやか「何?」

ゴゴゴゴゴ喧嘩が起きそうな雰囲気である

闇桐「おいおい、喧嘩は止めなさい、料理できたから」

ちなみに待ってる時間は三十分ほどだった

さやか「速いなぁ…」

闇桐「マミとほむらが手伝ってくれたからな」

マミ「……キシヤ君の手際が凄くよかった」ズーン

ほむら「私も自炊はできるほうだと思ってたのだけれど過信だったわ…」

二人は落ち込んでいる

闇桐「ほら、飯だよ」

そこには、ご飯とカレー、その他おかずだった

闇桐「昨日から煮込んだカレーに盛り合わせのおかずだ、いっぱい作ったから遠慮なく食べてくれ」

そうして五人は食卓を囲み、一緒に晩御飯を食べたのであった


さやか「それじゃ私はそろそろ帰るわ」

マミ「そうね、私も帰るわ」

晩御飯を食べ終え、そのあと少し雑談すると二人は帰宅の準備をし始める

闇桐「おう、気をつけてな」

ほむら「名残惜しいけれど」ボソッ

ほむら「私も帰るわ」テクテク

闇桐「また明日、学校で」

そうして、三人は家へと帰って行った

杏子「zzzzzz」

だが杏子は爆睡していた

闇桐「しかたない……起こすのも可哀想だしな」

杏子を抱きかかえ、ベットに寝かせる

杏子「むにゃ…むにゃ…」

闇桐「……おやすみ、杏子」

こうして波乱の一日が終わりを告げた 
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