あるお話
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再開してー
「しかしまぁ、本当にまた会えるなんてな」
髭を生やしてるが、茶髪でどこか少年のような雰囲気の男はそんな言葉を漏らす
「毎日顔合わせてるのに今更何言ってるのよ」
こちらは対称的に黒く長い髪に眼鏡の大人びた風貌の女性が素っ気なく言うと
「別に千枝の事はどうでもいいんだよ、俺は薫との再開を喜んでるの!」
「あら、ひっどーいっ、私はどうでもいいって訳?ふーん、じゃ明日の祐司の朝食は生ウィンナー一本!」
「いやっ、別にそういう訳ではっ、ていうか少なすぎだろ!しかも生食かよ!腹壊すわ!」
そんなやり取りをしてると
「いちゃつくんなら僕帰っていいかな?家で嫁が待ってるし」
薫と呼ばれた丸っとしていかにもインドアそうだが、どこか優しそうな雰囲気の男はそんな愚痴をぼそりと漏らすと
「薫の(嫁)って次元の1つ少ないアレだろ?相変わらずだなぁ」
「ひっどwww別に3次元に興味ないだけだし!あーあーリア充爆発しないかなぁっ!」
「あははははっ!」
風貌からは相容れなさそうな三人、この三人の出会いには一人の男の子とらーめんの物語があった
そう、あれは今から10年も昔...
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