夫婦の世界守護
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ハジマリ
前書き
初めはハイスクールD×Dの世界を守護していきたいと思います
みんなさんは二次創作なので転生者が原作を改変したり、原作にそって話を崩さないように進めていく物語を読んだことがあるだろうか?
私たちはある。
そんな時、どう感じる?
面白い、面白くないの話ではない。
原作を改変するような話を見て、原作が好きな人にとって辛くはないのか?という話だ。
そういう人は最初から読まないだろ。
いや、読んだとしても憤りを感じて中傷的な感想を作者に書くのかもしれない。
私はそんなことしないし、する意味がない。
私なら実際にその作品の中に入れるし、必要とあらば転生者を排除してしまえばいい。
「というわけで、世界を護りましょう」
今までは散々夫の神無に止められてきたが、今日という今日は私の意思を押し通してみせる!
そう意気込んで声をかけたのだが
「ダメだ」
やはりというべきか。
告げられたのはいつもの言葉だった。
全知全能の私を止められるのは夫の神無一人。
そういう風に”証明”されている。
「むー、だったら勝手にするもん!」
私はそこから音もなく消えた。
「やれやれ、和葉め……」
神無はゆっくりと腰を上げそこから消えた。
「うわぁ、ドンパチやってるねー」
”私の一人”が降り立ったのはハイスクールD×Dの世界。
天使、悪魔、堕天使、人間、竜、さらには神様までいることが”解る”。
今は堕天使のコカビエルとリアス眷属たちが戦っている真最中。
その中に原作にはいない人間がいることが”解る”。
「あれね」
私は一直線に転生者へと向かった。
「『うーん、どうしようかな』」
僕は転生者だ。神様から「めだかボックス」に出てくる能力や言葉や知識を全て使えるように頼んだ。
あとはこの世界をどう改変しようか悩んでいるところだけれど……。
「『よし決めた。あの主人公をなかったことにして僕が成り代わろう』」
大嘘憑を……発動できなかった。
「『あれ?おかしいな……』」
「むーだだよーん」
背後から女性の声がした。
振り返ると知らない(……)女性が立っていた。
「『え?』」
僕は混乱した。
僕の中には全知全能の安心院なじみの知識も入っている。
だからこそ知らない人がいるのがおかしい。
そんな僕の気持ちも無視するかのように
「森羅万象は全て計算できる。 この世に”運命”や”因果律”なんてものは存在しない。
あなたの大嘘憑も因果律を操り、全てをなかったことにできる。というのはそういうふうに思ってるだけで実際は違う。
裏では秩序としてちゃんと計算できるように成り立っている。 そんなことも解らないの?」
小馬鹿にするように笑って女はそういった。
「『誰だい? 君は』」
「知らなくていいよ。 だってあなたは今から死ぬんだもの」
僕はすかさず完成(ジ・エンド)を発動させた。
相手の能力を上位互換にして自分のものにする能力。
しかし、僕にはなにも能力がこなかった。
「無駄だよ。 私の能力をコピーしたり創ったりできないように”証明”されているもの」
僕には言彦の力もやどっている。
安心院さんさえ退けたその力は健在なはずなのに……。
僕は構わず計『1京2858兆0519億6763万3867個』のスキルを使った。
「あなた何も解ってない。 (読者たちの世界の)漢字文化圏で最大の表記は不可説不可説転(10^37218383881977644441306597687849648128)。 その時点で数として
劣っている」
※正確には1不可説不可説転=10^37218383881977644441306597687849648128
「でもまぁ、これでも指数で表せるだけマシなレベルか」
この世には指数では到底表すことのできないグラハム数やフィッシュ数ver1~6、バード数などがある。
そんなモノに比べれば兆程度は0みたいなものだ。
※無限は数ではないので議論しない。
「『なら言葉で……!』」
「私が操るのは神の言葉。 あなたが操るのは人の言葉。 人の言葉が神の言葉に干渉できるとでも?」
あれもダメ、これもダメ。
これじゃあまるで……
「神と戦ってるみたいでしょ?」
「『っ!? たとえ神でも不老不死の僕は倒せない!』」
だけどそんなものは関係ない。
「そんな設定を無視するわ」
女性は不老不死という設定を無視して僕に致命傷を与えた。
「『君の能力は一体……何なんだよ……』」
「『数学』だよ。 私の夫の次に凶悪な能力」
森羅万象は全て数学によって書き表される。
この世を創ったのは最高峰の数学者(神)がいるといわれる。
それが和葉という女性だった。
後書き
というわけで始まってしまいました。
設定もちゃんと作ってUPしたいと思います。
では、次回(あるのかしらないけど)
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