俺はどうやら死んだようだ
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取りあえず
異世界に来ちゃったよ…
ギルドに入っちゃおう2
前書き
気合い十分で水晶に手をかざす神崎。でもな神崎、お前本気だしたらとんでもないことになるよ?
だってお前、スペックは神から与えられたものなんだから。
無色透明の水晶に手をかざす。静寂に包まれた部屋に響き渡りそうなほど、俺の心臓は激しく動いていた。理由はわからない。ただこれだけは言える。
俺今、今までの人生で一番ワクワクしている。
己に力がなければこの世界では生きていけないことを、昨日の魔物との遭遇で知った。力がなくても誰かが守ってくれる地球とは違い、頼れるのは己だけ。その己の力を今確かめることが出来るのだ。
「体の中に流れる魔力をそのかざしている右手から放出するイメージで魔力を流すのよ神崎君」
「わかったよ佳奈」
目を閉じイメージする。身体中を巡る魔力が右手に集まってくる。
バヂッ!バヂヂヂヂヂヂ!
俺の身体の周りに紫色雷が放出される。雷によって部屋じゅうのいたるところが破壊されていく。
「うそ!?魔力を練っているだけなのに、雷が発生するなんて聞いたことないわよ!」
佳奈が何やら騒いでいる。その間にも雷は激しさを増していく。そして俺の右手に見えない何かが集まった。これが魔力なのだろう。
「ハッ!」
渾身の力を込めて水晶に魔力をぶつける。魔力をぶつけた瞬間、紫・緑・赤・黒・灰・白・オレンジ・金・銀と色を変えた後
どろぉ
水晶は溶けてしまった。弁償とか言わないよな?俺一銭も持ってないからね?
「すごい…。雷に風、火に闇、特殊属性の破壊と空間、回復に創造と時、9個も属性を扱えるなんて…挙句の果てには魔力量は測定不能だなんて。神崎君、あなた…すごいわね!!」
そりゃあ神スペックだからね俺。それにしても9個も属性使えるのか俺。意識しなくても雷が発生すると言う事は雷が得意属性なんだな。
「さっそくギルドマスターに報告しなきゃ!神崎君早く行くわよ!」
「えちょっうわっ!引っ張んなって!」
半ば強引に引っ張られて俺はギルドマスターに会うことになった。
ギルドマスター室に向かう間俺はこの世界の魔法について佳奈から教えてもらった。まずこの世界には、火・水・雷・風・土・闇・光・破壊・空間・回復・音・創造・時の13の属性があるそうだ。そして属性にはそれぞれ特有の色がある。火は赤、水は青、雷は紫、風は緑、土は茶色、闇は黒、光は黄色、破壊は灰色、空間は白、回復はオレンジ、音はピンク、創造は金、時は銀となっている。
ちなみに一人が扱える属性は平均二つで多くても三つだそうだ。でも俺9個…わしゃ怪物か!
「はいここがギルドマスター室よ。一応この中にいるのがギルドマス…ながいからギルマスって呼ぶわね。私が適当に話しちゃうけど、何か言いたいことがあったら遠慮なく言ってね」
ギルマス室の扉が開かれた。
部屋の中には髪がボサボサで、煙草をふかしながら雑誌を読んでる男がいた。
なにこれ、デジャブ?
後書き
あららー神崎やっちゃったよ。なに本気だしちゃってんの。怪物じみた能力出るに決まってんじゃん。
君神スペックなんだからさ。
ギルマスに何て言われるのかな~。次回、神崎のランクが決まる!
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