魔法少女リリカルなのは 〜TS少女の最強物語〜
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第42話『夏祭りと花火大会…後編』
前書き
誤字修正 2013/08/28 2:00
~まつり~
アタシは地元から少し離れた所で祭りが有る事を友達に聞いて
今日この町の祭りに参加した
ここの祭りは活気があってアタシの気分を高調させた
遠くから聞こえる太鼓の音を聞きながら色々な店を回っていると
「あれ?高町君に月村さんじゃん」
アタシにここで祭りがあると教えてくれた2人に出会った
その後少し会話した後2人と別れてまた店を見て回っていると
アタシの大得意の型抜き屋を見つけた
アタシは全国大会で優勝するぐらいの実力が有るけど
こう言う普通の祭りに置いてある簡単な物をやったりするのも好きなので
私はすぐさま店へと近づいた
店にはお客さんが型抜きして完成されたものがいくつか並んでいて
その中で私は凄いものを見つけてしまった
それは龍の型で細くうねった体や髭、細かい牙や鱗に小さな手(前足)等
とても難易度が高い物が綺麗に抜かれた状態で飾られていた
それを見たアタシは直ぐに店のおっちゃんに誰がやったのかを聞くと
不知火ツバサと言う人が去年やったと教えてくれた
去年の大会の上位にそんな名前の人は他の部でも居なかったので
私はその人に興味を持ち
どんな人なのかをおっちゃんに聞いてみると
「あぁ、あの子だよ」
おっちゃんは店の奥で型を眺めている青い髪の小学生ぐらいの女の子を指差した
「えっと…あの青い髪の子ですか?」
私は勘違いだろうと聞いてみると
「あぁ、あの子が不知火ツバサちゃんだよ」
おっちゃんはあの子でがこの龍の型抜きをやった子だと言った
私は直ぐにその子の所に行って
「貴方があの龍の型抜きをやったの?」
私が後ろからそう話しかけると
「うん……」
この子は私の方を振り向いて簡素に返事をしたと思ったら
すぐに視線を型の方へと戻してしまった
「私は『型抜 まつり』(かたぬき まつり)
去年の型抜きの全国大会の高校生の部の優勝者よ」
アタシは自分の名前と一緒に
自分も凄い人なんだと思わせるように自己紹介をしてみると
「ツバサ……不知火ツバサ……」
この子…ツバサちゃんはこちらを振り返る事もせずに自分の名前を言った
(ん~人と話すのが苦手なのかな?)
アタシはそう思いながら
「あの龍の型抜きを成功させる何て凄いじゃない
ちょっと私と勝負しようよ」
軽くそう言って見ると
「いいよ……」
ツバサちゃんは簡単にアタシの申し出を了承した
(へぇ~余程自信があるのかな?)
まぁ相手は小学生なのだからと
「勝負の方法とかはツバサちゃんが決めていいよ」
アタシは そうツバサちゃんに告げると
「……わかった」
少し間を空けてツバサちゃんは了承して
懐から紙とペンを取り出して色々書き始めて
書き終わると型抜き屋のおっちゃんに渡した
そしておっちゃんからその内容を聞くと
小学生が考えたにしては結構ちゃんとしたルールで
アタシはそのルールで大丈夫だとおっちゃんに伝えて勝負が始まった
アタシは開始と同時に素早い動きで1つ2つと初級の型抜きを終わらせていってるのだけど
ツバサちゃんは友達と喋っているだけで全く手が進んでいなかった
(久しぶりの実力者との勝負だと思っていたんだけどなぁ)
私は初級の3つ目をやりながらツバサちゃんについて考えていた
(あの龍の型抜きが出来たって事はかなりの実力があると思ったけど
多分あれはかなりの時間を掛けて丁寧にやったのかな?)
アタシの推測通りならツバサちゃんは時間を掛けてじっくりやるタイプで
今回のようなスピードを競うようなのは苦手なんじゃないかと思ったんだけど……
(今回のルールを決めたのはツバサちゃんだよね?)
今回の勝負のルールは全てツバサちゃんが考えたもので
自分から苦手なルールでやるとは思えない……
私は3つ目を終わらせた所で
「のんびりしているみたいだけどアタシは手加減しないよ」
まだ1つ目に触れてさえないツバサちゃんを軽く挑発してみたら
「大丈夫……」
ツバサちゃんはこっちを向いて大丈夫だと答えた
もしかしたら
ツバサちゃんは私が思っていたのとは真逆なのかもしれない
じっくり丁寧にではなく……
「へぇ~じゃーそこから追いつけるものなら追いついてごらんよ」
アタシはそう返して4つ目の中級の型抜きをやり始めた
そして開始から5分が経過した頃
やっとツバサちゃんが一つ目の型を抜き始めたので
アタシはそれを横目で見てみると
カリ……カリ……
その動きはとてもゆっくりで
『1つ目だけで10分位かかるのでは?』
そう思わせるぐらいだった
(はぁ~全然ダメじゃん……)
アタシは視線を戻して内心溜息を吐きながらも
手元にある型を抜いていった……
そしてアタシは4つ目を終わらせ所で
もう一度ツバサちゃんの方を見てみると
ツバサちゃんはいつの間にか初級の3つ目をカリカリと削っていた
(え…いつの間に……?)
アタシは疑問に思いながらも5つ目をやり始めると
周囲から大きな歓声が起こり
アタシはふと隣を見てみると………
カッカッカッカッカッ………
物凄いスピードで手を動かしているツバサちゃんが視界に入った
その動きはただ早いだけでなく
絶妙な力加減で行っているためか
型の本体の部分か欠けてしまったりする事もなく順調に削られていた
(え? 何このスピード……)
アタシは余りの早さに少しフリーズしてしまっていたが
直ぐに気を取り直して
(やばい!! このペースだと追いつかれるかも!!)
そう思ってアタシは急いで5つ目に取り掛かった……
その後、数分が経ち
残り時間が5分を切った辺りでアタシは5つ目を終了させた
そしてツバサちゃんの方を見てみると
ツバサちゃんも丁度5つ目が終わった所だった
「…………ツバサちゃん凄いね」
アタシはツバサちゃんにそう話しかけてみると
「残り5分……次がラスト……」
ツバサちゃんはアタシの方を見てそう言ってきた
(もしかして制限時間15分てアタシの為?
もしそうなら舐められたもんじゃないか!!)
「絶対にアタシが勝つよ!!」
アタシはツバサちゃんにそう言 って
おっちゃんが用意した最後の型を見て動きが止まった
それはさっき店に飾られていた龍の型で
上級の中でもかなり難しい部類の物で
到底5分では出来るような物じゃ無かった
(これはどちらが多く削れるかの勝負って事だね……)
アタシはそう思ってツバサちゃんの方をチラッと見てみると
既に4分の1ぐらいが削り取られていた
(……………あれ?)
アタシも自分のをやり始めたのだけれど
ツバサちゃんの方が気になってしまい
チラチラとたびたびツバサちゃんの方に視線が行ってしまった
そして残り時間が1分を切った頃には
アタシの手は完全に止まっていて
チラ見ではなく完全にツバサちゃんの方を凝視していた
そして時間は進んでいき
おっちゃんが終了のカウントダウンをする頃には
「5・4……」
ツバサちゃんの手元の型をほとんど抜けていて
「3・2……」
この試合と共に終了を迎えようとしていて
「1・0!! 試合終了だ!!」
おっちゃんの終了の合図と同時に
「終わり……」
見事に型を抜き終えた………
~side out~
~ツバサ~
「アタシの完敗だよ」
勝負が終わった後
ボクの方を向いたまつりさんは頭をかきながらそう言ってきた
「良い勝負だった……」
ボクがそう言うと
「はは……開始5分もハンデ貰ってこれじゃーね……
うん。まぁいいや。次に会う事があったら今日の借りを返させてもらうよ」
まつりさんは苦笑しながらも『次は負けない』とばかりに闘志を燃やしていた
ボクは内心苦笑しながらも無表情のまま
「またね……」
そうまつりさんに告げ
ボク達はまつりさんと別れて
またお祭りの喧騒の中へと戻って行った……
その後
そろそろ花火が上がる時間になってきた為
ボク達はよく見える所へ移動して花火鑑賞を楽しんだ
そして花火が終わった後は恭也さん達と合流して別荘へと戻った
~side out~
~なのは~
花火を見終わった後別荘に戻った私達は
歩き回って疲れていたからかとても眠たくて
お風呂に入った後にすぐに寝てしまった
そして次の日
例によってツバサちゃんは起きないので
ツバサちゃんを抜いたメンバーで朝食を食べながらテレビを見ていると
一昨日、砂浜に作られた砂の造形物が夜中の内に全て消えたと言うニュースが流れた
(多分ツバサちゃんがやったんだろうなぁ)
私はそう思いながら朝食を食べ進めて行った
そして時計が10時を指した頃
今日家に戻るのでみんな帰る準備をしていて
それから30分ぐらい経つ頃には全員が帰る準備を終わらせた
ツバサちゃんを除いて……
その後
来た時と同じように
ツバサちゃんは寝たままネオさん抱きかかえられて車に乗り
家に着くまで起きる事は無かったの
後書き
とりあえず@で投稿していた分の改訂投稿終了ーーーー
さぁ次回からは新話だな~
問題は更新スピードだな……
作者的には週一ペースで行こうと思っています。
毎週月曜の12:00投稿ぐらいの予定で。
月曜の理由はあんまり書けてなくても日曜になんとかできそうだから。
まぁ次回分は大体出来てるので明日投稿します。
その先は……
ん~何でかなり先(As終了後)の話しを書いているのだろうか……
何でSTSの話しを考えているのだろうか……
まだAs闇の書起動したぐらいしか進んでないのにねw
さぁテキトーに頑張るぞー
では次回は今回の旅行の恭也視点です。
次回『海と夏祭りby恭也』
P.S.前後編で分けるかもw
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