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もう1人の子供魔法先生

作者:スラ
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5話

夜、エヴァの家にて
「おいっ寮の方に行くぞ」
急にエヴァがそう言ってきた
俺が理由を聞くとエヴァは女子寮にある大浴場に行くと言った
「勝手に行ってこいよ……俺はこの家のに入るからさ」
「一緒に来たら私や茶々丸の裸が見れるぞ?」
エヴァがニヤニヤしながらそう言ってきたが
「そういうのはもっと色々育ってから言いやがれ、この幼児体型」
「誰が幼児体型だーー!!」
「お前に決まってるだろーが!鏡見ろ鏡!」
「やはり風呂の前に貴様と肉体言語で話し合わなければならぬようだな」
「おっヤルのか? いいぜ! じゃーさっさと魔法球の方に行くか!!」
「完膚無きまでに叩き潰してから気絶している貴様を風呂に連れて行ってやろう」
「逆に俺が気絶させて家の風呂に放り込んでやるよ」
そして俺とエヴァは魔法球の中へと入っていった

その後
「茶々丸……自分で歩けるから下ろしてくれ……」
今、俺は茶々丸に背負われて女子寮へと向かっている
「ダメですカイト先生。マスターの命令ですから」
「手を離すと逃げそうだからな」
「ちっ……」
俺の考えはどうやらバレバレのようだった
「っと言うか貴様、私より弱いのがわかってるのに何故挑むのだ?」
確かに今のところ俺とエヴァの実力差はかなりの開きがある
だけど……
「魔力量と技術と経験が負けてても絶対に勝てない何てことはねーじゃねーか」
「カイト先生、流石にそれは勝ち目が無いかと」
「茶々丸の言う通りだぞ? 流石に今のお前如きなら何があろうが私は負けんぞ?」
「………ぜってー近い内に勝ってやる」
俺はそんな負け犬のような戯言を言いながら
茶々丸に背負われたまま女子寮の中へと入っていった

そして特に誰とも出会わないまま大浴場へと到着した
「ってかマジで俺なんの為に連れてこられたんだよ」
俺はエヴァにそう愚痴りながら服を脱いでいっている
「主な理由は貴様への嫌がらせだな」
「おいっ」
ここに来てやっと俺が一緒に連れてこられた理由がわかったのだが
それがただの嫌がらせだとエヴァは言った
「では行くぞ」
そう言ったエヴァはタオルで体を隠すようなこともせずに堂々と俺の方を向いて言った
ちなみに茶々丸はちゃんとタオルを持っている……隠してはないけど
「はぁ…わかったよ」
そして俺は一応タオルで下半身を隠してエヴァの方に近づくと
目にも見えぬ速さでタオルを回収された
「何すんだよ」
「なに、私や茶々丸を見て欲情してないかと思ってな」
エヴァがそんな事を言うが
「そもそも俺はまだ10歳だぞ? 女の裸とかに興味がまだねーんだよ」
まだ俺の体は成熟しきっておらず
女性の裸を見ようが俺の物が反応を示す事はない
「なんだツマらん……」
エヴァはそう呟くと脱衣所の先にある浴場へと向かった
「ってか気づいてると思うけど中にネギいるよな?」
「ん? あぁ確かにいるな」
「補足しますとネギ先生のほかに神楽坂明日菜さんもいますね」
俺たちはそんな事を言いながら浴場への扉を開けると
中にはパッと見は誰もいなかった
「あれで隠れてるつもりか? あの二人」
「まぁ神楽坂明日菜の方は一般人だがらな」
「そりゃーそうだけどさ」
そう言って俺たちは体を流した後、湯船へと浸かった
ちなみに俺達はネギ達を完全に無視していて
ネギ達は見つかるのが嫌なのか隠れた位置から動かずに
こちらの様子を伺っていた

すると脱衣所の方から多数の話し声が聞こえてきた
「この声は……うちのクラスのやつらだな」
「そうですね」
「そうだな」
俺の言葉に2人が頷いた
「っと言うか貴様は教師だろう? こんな所を見られたら色々不味いんじゃないか?」
「あぁ、色々とマズイな。ってかお前が連れて来たんだろうが!」
「それでどうするのですかカイト先生?」
「あそこに神楽坂がいなければ魔法でどうにかするんだけどなぁ」
流石に一般人の前で魔法を使うなんて事は出来ない
魔法とは秘匿されし物と言うのは使える者の常識であり
当然それを知らぬ者にバレるようなら色々めんどくさい罰則があったりする
「まぁ考えても無駄っぽいから成り行きに任す」
俺はそう言ってエヴァと茶々丸と肩を並べて湯に浸かったままで居た
そして脱衣所と浴場を繋ぐ扉が開かれ
委員長の雪広を先頭に近衛・宮崎・綾瀬・早乙女が入ってきた
そして俺に気づいた彼女達は
「あら? カイト先生こんばんは」
雪広は特に気にせずっと言うよりかは少し嬉しそうに挨拶をしてきて
「カイト君こんばんはやー」
近衛も普段通りに挨拶をしてきて
「……///」
宮崎は顔を赤らめて恥ずかしがっていて
「大丈夫ですかのどか?」
綾瀬は宮崎を心配していて
「おっ♪カイト先生じゃん」
早乙女は面白いものでも見つけたような顔でそう言った
「あぁこんばんはだ、雪広・近衛・宮崎・綾瀬・早乙女」
俺は全員にそう挨拶をしたあと
「じゃーエヴァ、俺は先に家に戻っとくからな」
エヴァにそう言ったあと
「んじゃ俺はもう上がるから長湯しすぎてのぼせたりするなよー」
そう言って何食わぬ顔で浴場から出て行った
「カイト先生の可愛いものが……」
「カイト先生可愛かったなぁ」
「ど、どうしよ夕映!? わ、私カイト先生の見ちゃったよ///」
「お、落ち着くのですよのどか//」
「2人共落ち着きなって」
そんな声を後ろ手に聞きながら…… 
 

 
後書き
のんびり更新中~ 
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