古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者
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愚かな考え
「なんなのよあの赤いのは!!?」
ネルフ本部の第一発令所ではミサトが地団駄を踏んで悔しがっていた。その理由はアルトだった、アルトの使徒殲滅の様子はネルフ本部でもモニター出来ていた。圧巻の中継だった。一瞬で使徒の半身を吹き飛ばし、使徒を貫き、砕いてそのまま天へと登っていった赤い巨人。その戦いの様子に殆どのものが固唾を呑んで見守っていたがミサトだけはギャアギャアと喚いて使徒を勝手に倒すな、止めろとほざいていた。通信も繋がっていないのに。もしも通信が繋がっていたら、グライナルリーゼズが全部隊を引き連れて第三進東京市に殴りこむだろう。恐らく10分程度も制圧出来るんではなかろうか。
「・・・とんでもないパワーとスピードだったわね、あのときの瞬間最高速度は幾つかしらマヤ」
「そ、それが測定不能、全ての計器の計測可能範囲を振り切っていました・・・」
「どういう性能しているのかしら・・・」
リツコとマヤは取れた映像を解析しているが、解った事は余りにも少なかった。とんでもないパワーとスピードがある事しかわからなかった。それ位なら映像を見ただけで解る事だが。
その時、オペレーター席に座っている青葉 シゲルが管理している通信機がなった。青葉がそれを取る。
「はい・・・えええ!!!??」
青葉は酷く驚いた声を上げる。その声にマヤ、リツコ、ミサト、マコト、冬月、ゲンドウっといったメンバーを含めて発令所の殆どが注目した。
「どうしたんだ一体」
「た、大変です!!だ、第二特務機関『グライナルリーゼズ』が国連を通じて此方に通信が!!」
「「「「「なんだと!!!??」」」」」
まさかの言葉だった。使徒を先程討ち取ったグライナルリーゼズからの通信、が普通は怪しいと思うべきだろう。何故あちらから通信をするのだろうか
「繋いで急いで!!」
「は、っはい!」
青葉は急いでキーボードを叩いて通信準備を整えた、するとモニターがにはノイズが走り始め、数秒してからある人物が映っていた。それは弐号機を受け取りに行く際にオーバー・ザ・レインボーに向かったミサト、迎えにいったリツコは見覚えがある人物だった。
「あ、あいつは!!」
『まだ口の利き方が解っていないようだな葛城 ミサト准尉?自分の立場も理解出来ないような素晴らしい准士官を育てているようだなネルフは』
「や、八雲 闇夜少将!!」
『赤木 リツコ博士だったな、どうやら理解出来る人物はいたか』
モニターに映っていたのは八雲 闇夜少将と八雲 藍准将。リツコにとっては苦手な相手であり、ミサトにとっては弐号機を目の前で奪っていった憎っくき相手なのだ
『此方の挨拶がまだだったな、特務機関『グライナルリーゼズ』作戦及び技術部主任、八雲 闇夜少将だ』
『同じく特務機関『グライナルリーゼズ』作戦部主任補佐役、八雲 藍准将』
『今回通信を送ったのは他でもない、貴様らネルフ。一体何がしたいのだ』
その言葉に強く噛み付いたのはミサトだった
「そんなの使徒の殲滅に決まってんでしょうが!!そんなことも理解出来てないなんて馬鹿じゃないの!!?」
「ミ、ミサト!!」
『・・・上官に足してもその口ぶりか・・・。だが今までのお前達の成績はどうだ、使徒を殲滅するどころかエヴァを破損させているだけだ』
「はん!これからが本気よ!!」
その言葉をどうやって信用しろと言うのだろうか。
『・・・大将?・・・解りました、おいネルフの馬鹿共。うちの隊長がお話をしてくれるそうだ。失礼を働くなよ』
そう言って闇夜が画面から消えて次に現れたのは、なんとグライナルリーゼズ隊長 生ける神と名高いキョウスケ・ナンブ大将だった。モニター越しでも伝わってくる覇気に発令所全員が息を呑む。
『グライナルリーゼズ隊長、キョウスケ・ナンブ大将だ』
「と、特務機関総司令、いか・・・六分儀 ゲンドウ・・・だ」
『国連から、ネルフが本当に役に立つか調べろという依頼が来た。近日其方を訪れる、以上だ』
そう伝えると伝えると、キョウスケはさっさと通信をきってしまった
後書き
ネルフ、廃止のピーンチ(笑)
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