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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)

作者:あちゃ
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第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
  第47話:城内に入らねば何も出来ないのだが……

 
前書き
本当は昨日更新するつもりだったんだけど、忘れてたよ……
既に書き終えてたのに、掲載させるの忘れてたよ!
もうビックリ! 

 
(キングレオ近郊)
アローSIDE

皆が追い求めているデスピサロの情報を、この(キングレオ)に居るバルザックって奴が持っているらしいと言う事で、忍び込む隙を探しているアニキ達。
でも、以前にアニキ達が忍び込み大騒動を起こしてしまった為、城の警備が厳重になり入る込む事が出来ない。

オイラも狐の姿に戻り城の周囲を見回ったけど、フヨフヨと上空を漂うホイミスライムを見ただけで、他には特別な事は何もない。
警備は厳重そのものとしか言いようがない!
オイラなんかは馬鹿だから、アニキ達の総戦力を駆使して力尽くで突入しちゃえば良いのにって思う……

でも同じ事をリューノが提案したら、リュカさんが優しく『城の中には悪い事をしていない一般人も居るかもしれないだろ? 家で帰りを待つ奥さんや子供の為に、一生懸命お城の警備をしているだけの、真面目な兵士も居るかもしれないだろ?』と説明し、強行突入の危険性を教えてくれた。

かっけぇッス! 流石アニキの師匠……普段はふざけてる様に見えても、ちゃんと色んな事を考え行動しているんですね。
そうリューラに感想を述べたら、目を輝かせて喜んでいた……うん、今後はもっとリュカさんを褒めちぎろう!

「でもさぁ……このままじゃ城に入れないじゃん。どうすんのよ?」
お前等の地元なんだからお前等が案を出せよ……
そう思ってしまう様なマーニャの呟き。

「どうでしょう……私が商人として城内に入れる様、交渉をしてみると言うのは?」
するとトルネコが自分の価値を上げる為、役に立つアピールで提案してきた。
悔しいが良いアイデアだとオイラも思う。城内に入りさえすればどうにでもなるんだし……

「いや、それだと以前に大暴れした俺やマーニャさん・ミネアさんが一緒に入れない。コッソリ扉を開けて見つからない様に進まないと、バルザックやキングレオの下には辿り着けないよ! アイツ等には借りがあるんだから、俺達が直接行かないと……」
そうなんだよ……アニキ達は一度潜り込んじゃってるから、その方法だと一緒に行けなくなっちゃう。

「はぁ……ダメですか。良いアイデアだと思ったんですけどねぇ……」
「なぁ~に大丈夫ですよトルネコさん。俺には考えがありますから……」
だがクールなアニキは何か考えがあるみたいで、ニヒルに微笑みながらオイラ達を見回す。
格好いい! シビれる!

「気取ってないで早く言いなさいよ!」
でも全てをブチ壊しにしたのは筋肉姫。
アニキと相性が悪いらしく、直ぐ突っかかってくる。ふん、ブスが!

「慌てんな貧乳姫……気持ちばかり先走ったって乳は大きくならないぞ(笑)」
「ムカつくわねアンタ……キ○タマ蹴り潰すわよ!」
「姫様、はしたない事を言っては……」

「おいおい……女の子なんだから“キン○マ”なんて単語を大声で叫ぶなよ」
「あら、やり手のウルフさんは男女差別がお好みなの?」
ムカツク口調で筋肉姫が噛み付いてくる……イヤな女だ!

「どうせ叫ぶなら、もっとエッチな言葉を叫べ! ○○○とか○○○とかさ!! ……ほらカモン!」
「ふ、ふざけるなバカ! お前死ねアホ!」
しかし上手なのはアニキの方……筋肉姫、顔を真っ赤に大激怒(笑)

流石アニキだ!
筋肉姫如きの暴言など簡単にやり返せるんだ。
きっと師匠の影響が大きいんだぜ!

「……でウルフ、その方法ってのは?」
アニキの作戦が気になるリューノは、筋肉姫との口論(バトル)を遮り、先を促す様に話しかける。
まぁオイラも気になるし、早いとこ説明してほしいッス。

「マーニャさん、ミネアさん、憶えてますか? オーリンがエドガンさんの秘密の研究室で話してた事を……」
「あの馬鹿が何か言ってたっけ?」
「さぁ……あの小ささが記憶に残ってしまい、その時の事はちょっと……」
小ささ? 何のことだろうか……どうにもこの不思議女(ミネア)の言う事は理解出来ない?

「あ、あのときオーリンは『お師匠様がここの研究室に魔法の鍵を隠したと思うんですけど……何処にあるかは判らないのです』と言ったんだ」
「あぁそう言えば言ってたわね……でも何処だか解らなくて探せなかったんでしょ!? これからあの洞窟に入って、虱潰(しらみつぶ)しに探すの? 時間かかりそう……」
洞窟内を虱潰(しらみつぶ)しって……やだなぁ。

「大丈夫! そんな時の為に俺達には力強い味方……リュカさんが居るのだから!」
「え、何? 僕に何を期待してんの?」
急に話を振られて、素っ頓狂な声を上げるリュカさん。
師匠を尊敬する気持ちは解るけど、捜し物をするのには人手の方が重要なのでは?

「リュカさんレミラーマ使えるでしょ! これからみんなで秘密の研究室へ行くから、着いたらレミラーマで見つけ出してほしいんです!」
「レミ?……あぁ、あのヘソクリ探索魔法か!」
何だそれは!?

「ヘソク……い、一体あの魔法を何に使ってるんですか!?」
「いやね……この間ピピンの家に遊びに行った時、何気なくレミラーマを使ったら……額縁の裏が光ってさ! 見たらピピンのヘソクリが隠してあったんだよ(笑) その後ピピンの奴ドリスに怒られちゃってさ……ちょ~うけるよねぇ!」

「お前、仕事もしないで何やってんだ!?」
「だってさぁ、ピパン君が僕の来訪を喜んでくれるから……」
一体誰の事を話してるんだろう?

「ドリス様言ってましたよ……『息子(ピパン)に悪影響だから、リュカには家に来てほしくない』って……嫌がってましたよ」
「酷いドリスちゃん! 僕達従妹同士なのに!!」
どうやら親戚の事を話してたみたいだ……

「……で、その魔法があれば魔法の鍵とやらを探し出せるのね!?」
筋肉姫がイラつきながら話を元に戻させる。
解らなくもないが、随分と性急(せっかち)な女だ……

「まぁそれは行ってのお楽しみだゼ☆」
急かす筋肉姫に悠然と答えるアニキ……
だから更にイラつく筋肉姫。

きっとワザとなんだろうなぁ……

アローSIDE END



 
 

 
後書き
便利なリュカさん始動!
ヒゲメガネ同様に、リュカさんをトコトンまで利用しまくれウルフ!

ちなみに、フワフワ漂ってたのはアイツです(笑) 
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