| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

不思議なスライム

作者:yusaaoi
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

1日の終わり

「キュー!キュー!」

あまりの痛さに、転げ回るスラ子。
ところが・・・。

「キュ?」

突然、痛みが消えた。

「キュ?」

後頭部を触るが、まったく痛くない。
えーと、治った?
おかしい。早過ぎる。異常だ。
そういえば・・・。
スラ吉との戦いでも、その片鱗を見せていた。
何度倒されても、元気な状態で復活。
有り得ない事だ。
これもまた、不思議な木の実を食べた作用なのか?
スラ子も気になっているはず。

「キュ!キュ!」

怒ってる!?
ガラス瓶もといコルク栓に攻撃していた。
そっちかい!
ペチペチと手で叩き、ゲシゲシと足で踏みつける。
落ちつけ。
それはただの八つ当たりだ!
物に罪はないぞ。

キュポン!

おっ。
当たり所が良かったのか。
コルク栓が抜けた。
ガラス瓶からアモールの水が溢れ・・・

「キュー!」

・・・なかった。
驚異的な速度で、口をつけるスラ子。
一滴も零さずに飲み始める。
さすが食い意地の塊。

「キュー♪」

スラ子は一気に全部飲み干した。
アモールの水は、僅かだが甘みがあった。
また、スーッと身体に沁み渡る心地良さ。
今まで飲んできた水とは、比べ物にならない。
美味しいの一言だ。

「キュー。」

お腹が一杯になり、眠くなってきたスラ子。
宝箱の中に戻って横になる。
そして、ぐーと再び寝てしまった。
・・・・・・。
結局、猛省も決意も有耶無耶か。
怪我が治る力も謎のまま。
本当に不思議なスライムだ。





こうして、スラ子の激動の1日が終わった。




 
 

 
後書き
23話で、ようやく1日が終了。
・・・・・・。
全然話が進んでない!?
いいや、まだだ!これからだとも! 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧