緋弾のアリア~⑨な転生者~
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プロローグ 転生
「あ~、疲れた。早く家に帰って東方でもしよう」
俺は守雪氷雪。
ただの東方が大好きな高校2年生だ。
好きなキャラは
一位 チルノ
二位 魂魄妖夢
三位 四季映姫・ヤマザナドゥ
以上の三人が大好きでならない。
能力でもチルノの『冷気を操る程度の能力』が一番好きだ。
妖夢の『剣術を扱う程度の能力』も捨てがたいが……………なんか地味だよな。
それより早く帰って東方花映塚をやろう。
そう思ったその時、視界の端にあるものが見えた。
小さな女の子が公園から車道に飛び出す姿だった。
そして、接近する乗用車。
考えるよりも先に体が動いていた。
持っていた鞄を放り投げ女の子の元まで走り抱きかかえる。
再度走り出そうとするが間に合わず車は俺と女の子を撥ねてしまった。
体が空に浮いたのが分かった。
かなり高い。
俺は女の子を内側に隠すようにして体を丸める。
徐々に体が落下するのが分かった。
そして、道路に体を打ち付けられた。
女の子の泣き声が聞こえる。
良かった、どうやら無事のようだな。
俺はどんどん薄れていく意識の中そんなことを思った。
「起きなさい」
急に女性の声が聞こえ起き上がるとそこに、八雲紫がいた。
「や、八雲、紫?」
「何を言ってるの私は女神よ」
「女神?」
「そう」
確かに八雲紫の服装ではなく天使が来てるような白い布のような服を着てるし、背中には翼が生えてる。
「で、その女神様が何のようだ?」
「本題の前にまずお礼と謝罪をさせて。この度私の部下を助けてくれてありがとう。
それと、その為あなたを死なせてしまい、ごめんなさい」
女神様は頭を下げお礼と謝罪をしてきた。
「どういうことだ?」
「あなたが助けた女の子は私の部下なの。わたしが下界のお菓子が食べたいなんて勝手な理由で下界にお使いに行かせたばっかりにあなたを死なせてしまう破目にしてしまった。
だがら、お礼と謝罪よ。神や天使は下界に行く際、人間と同じスペックにする決まりだがらあの時あなたが助けてくれなかったらあの子は死んでいたわ」
なるほど。
そう言うことか。
「それで、その子は無事なのか?」
「あなたが庇ってくれたおかげで平気よ」
そうか、ならよかった。
「さて、それじゃあ、本題に行きましょう。守雪氷雪、あなたにはこれより転生してもらいます。」
転生?
「天界法第92073146条により、もし人間の死に天使もしくは神が関係していたら当事者の天使もしくは神はその人間に新たな生命を与え転生させる。
だから、あなたには転生という特権が与えられるわ」
そいつはありがたい。
よく二次創作とかで転生の話は聞くし、自分も一度転生を味わってみたかった。
「だから、行きたい世界を言いなさい。可能ならそこに送るは。アニメ、漫画、ゲーム、小説、なんでもいいわよ」
そうだな、やっぱ東方が好きだから東方の世界かな
「じゃあ、東方projectの世界で」
「東方ね。ちょっと待って」
そう言うと女神は分厚い辞書のようなものを出しページをめくりだした。
「ん~~、ごめんなさい。東方の世界はもうすでに転生者上限いっぱいなの。
わるいけど、他の世界でお願い」
え~~~~、東方の世界駄目なのかよ。
てか、上限とかあるんだ。
「ん~~~、どんな世界があるか分からないからその本見せてくれ」
「いいわよ。はい」
分厚い電話帳みたいな本を捲り転生できそうな場所を探す。
IS,BLEACH、NARUTO、問題児、トリコ、ONE PICEC、Dグレ、なのは、まどマギ、ガンダム系、やっぱメジャーなのは結構埋まってるな。
なにかいい所は………………おっ!
いいのがあるじゃん。
「じゃ、ここで頼むは」
「はい、ええっと、『緋弾のアリア』。ここの世界でいいのね」
「ああ、早速転生させてくれ」
「待ちなさい。その前にあなたに保険を与えるは。流石にそのままじゃ死んでしまうわ」
「そうか、なんか悪いな。転生に保険まで」
「いいの。悪いのはこちらだし、いくつでも叶えるわよ」
そうだな、なら
「一つ目は努力したら必ずその分は経験として俺の中に蓄積するようにしてくれ
例えば、走ったら走った分体力がつくとか、勉強すればその分頭が良くなるとかに」
「なるほど。経験の蓄積ね」
「次に、東方projectのチルノの能力『冷気を操る程度の能力』をくれ」
「『冷気を操る程度の能力』ね」
「後、装備にアドベントチルノの装備を一式くれ」
「ふむふむ」
「後、転生する時間帯は原作が始まる日にしてくれ。後、キンジとは幼馴染で。」
「なら、あなたが生まれてから原作が始まるまでの間の記憶は封印するわ。目覚めたらすぐに高校2年生。目覚めると同時にそれまでの記憶の封印を解くから目覚めたら、膨大な情報が頭に入ってくるから少しきついわよ」
「それぐらいかな」
「そんなのでいいの?それに能力も『冷気を操る程度の能力』にしなくても『時を操る程度の能力』とか『運命を操る程度の能力』でもいいのに」
「それはチート過ぎる。それに、俺、チルノが一番好きなんだよ」
「ふ~ん…………ロリコン?」
「ん?何かいったか?」
「いえ、なにも。それじゃあ、いってらっしゃい」
そう言って女神はなにやらゲートみたいなのを開いた。
「ここを通れば後は『緋弾のアリア』の世界よ。それじゃあ、健闘を祈るわ」
「ああ、色々ありがとうな」
女神に礼を言い、ゲートに入る。
ゲートに入ると同時に俺は意識を手放した。
「行ったわね。う~~ん、彼、欲が無いわね。…………気に入ったわ。少しサービスしてあげるわ」
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