ヘタリア大帝国
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TURN79 天才の復活その二
「ドイツ達の足を引っ張ったよ」
「というか御前等が弱過ぎたんだろ」
フランスが呆れて言うことだった。
「ったくよ、この戦争でもまともに勝ったのかよ」
「あれっ、そういえば」
「今度は大丈夫なんだろうな」
「ドイツだけじゃなくて皆もいるからね」
「おい、皆もかよ」
「助けてもらえるから」
「全く、相変わらずだな御前は」
フランスはイタリアの横でやれやれといった顔になっていた。
「仕方ない奴だな」
「しかしイタリアさんは」
シャルロットも言う。
「嫌いな人はいませんね」
「ああ、王女さんもこいつ好きだろ」
「はい、実は」
微笑んで自分の祖国に答える。
「こうした性格が」
「そうなんだよな。確かに弱くていい加減だけれどな」
「憎めないですね」
「悪い奴じゃないんだよ」
フランスも何だかんだで親身である。
「一緒にいて嫌な気持ちにはならないんだよ」
「そうした方ですね」
「だからドイツも何かと世話を焼くんだよ」
「ドイツさんは元から世話焼きですが」
「余計にそうなるんだよ」
そうだというのだ。
「こいつが放っておけないからな」
「それ故にですね」
「そうなんだよ。まあこいつはいてくれたらな」
フランスはイタリアに何だかんだで温かい目を向けながら話す。
「和むしいいんだよ」
「そうですね。ですから皆さんイタリアさんがお好きですね」
「指揮とかは高いしな」
実はそれはいいイタリアだ。
「大型空母二隻に駆逐艦二個部隊いけるからな」
「後は戦闘力が上がるだけですね」
「そこは何とかしていくしかないか」
「そういうことですね」
そうした話をしてだった、ユーリは今度はこれから会うスペイン、他ならぬ彼のことをここでまた話すのだった。
「それでスペインさんの戦闘力は」
「そこそこだな」
フランスは腕を組んでユーリに答える。
「それ位だな」
「普通ですか」
「ああ、それ位だな」
そうだというのだ。
「昔からトルコとかとやり合ってきたしな」
「ソープ帝国ですね」
「あそことも何とかしたいけれどな」
フランスはその国も見ている、そのうえで考えてもいる。
「航路はスエズ経由だからな」
「まずはスエズを陥落させてからですね」
「それからになるな」
「とにかくスペインさんもですね」
「結構侮れないからな」
戦力として頼りになるというのだ。
「そうした意味でも来て欲しいんだよ」
「そういうことですね」
「後な」
さらに言うフランスだった。
「フェリペさんとローザさんも結構やり手だからな」
「お二人もですね」
「こっちに来て欲しいな。そのうえで戦線を新たに置かない」
このことも課題であることは事実だった。
「外交でやっていくか」
「そういうことですね」
「ああ、まずはスペインと話してな」
「決めますか」
「それはそうとしまして」
シャルロットが壁の時計、見事な木製の洋風のそれの時間を見て言った。
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