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IS 〈インフィニット・ストラトス〉×トリコ 食を探求する夏の毒!

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専用機の行く先

 
前書き
途中の歌詞は自分で考えてみました。完全なオリジナルです 

 
「一組のクラス代表は龍神 一夏君に決定いたしました!」

パチパチパチパチ、クラスの女子から拍手を浴びる一夏、一夏は漸く体調不良から回復して授業に復帰したばかりで、いきなり拍手されて理解出来ていなかったが、素直に拍手を受け取った。

「いや~自分に務まるかどうか解りませんが精一杯努めさせていただきますよ。まあ、程々ね」
「ではいっち~、代表戦に向けて盛り上がる一言をどうぞ!」
「おう、ではこほん・・・勝つのは我々、1組だ!!」
「「「「「おっ~!!!!」」」」」

女子達も立ち上がって大きく腕を上に上げて盛り上がる、本当にのほほんさんと一夏は仲良くなったようでクラスのムードメイカー的な立ち位置になっている。がここで一人の女子が一つ空いた空席に気が付いた。

「どったのよ」
「いや・・・オルコットさん何処に行ったのかなって思って・・・」

そういわれてクラスの女子達は教室にセシリアが居ない事に気が付く。教室内を見回しても何処にもいない。全員が頭を捻っていると織斑先生が口を出す

「奴は現在医務室だ。龍神との試合で気を失ってから眠っている、明日には目覚めるそうだ」
「「「「「なぁ~んだ自業自得か」」」」」
「結構酷い事言うなあんたら・・・」
「「「「「嫌だって一夏君にそんなことしたんだからあたりまえでしょ」」」」」
「入学してからまだ数週間、既にクラスの結束がやばい件について」

そしてそのままセシリアが居ないまま授業は進み、昼休み

一夏は箒から食事の誘いを受けたがのほほんさんとの約束を優先し、のほほんさんとその友人数名と共に食堂にやってきていた。一夏は本日も大量の料理を注文して食していた。

「やっぱりいっち~良く食べるね~」
「まあね~、そういうのほほんさんも良く食べるじゃないか」
「スイーツをね~」
「「ヘイッ!!」」

そう言っていきなりハイタッチを決める二人。なんだか二人には、不思議と感じ取れるテレパシーのような物があるのだろうか?すると一夏の携帯が成り始める。

【冷め~た瞳~その真実を~、何時も~見つめ続けて~。例え光がなくても~感じる貴方の鼓動 幾つ月が動いても、この思いは変わらない!嗚呼・・・どうしたらいいの? 命~落としても~絶ぇ対、諦めな~い!!!俺の居場所は、此処だけな~のさ。何時か~言いたい Ilove you】
「おっと電話だ、はいはいもしもし此方現在外なる神の召還儀式準備中の龍神 一夏です」
「「「(着メロ・・・?」」」

『嫌お前は一体何をやろうとしてるんだよ、外なる神って何呼ぶ気だよお前。神々の王か、それとも何時もニコニコの方か』
「いや王様の方を呼ぼうと思って」
『どっちにしろ悪いわ!滅ぼす気かお前は!!!』
「冗談だよ龍兄」
『ゆかりんから色々魔術的な物を受け取ってるお前が言うと冗談に聞こえん・・・』

どうやら電話の相手は龍人のようだ。

「それでどったのよ電話なんて珍しいじゃん、思わず着メロの一番全部聞いちゃったよ」
『道理で遅いと思ったら・・・直ぐに取れよこの野郎・・・まあいい、今回電話したのはお前の専用機に関する物だ、報告を聞いた時は驚いたけどな。それと安心しろ。既にその欠点は廃止した』
「マジで!?」
『マジもマジ大マジだ。それとな、俺の襲撃してきたアメリカからコアを4つほどせしめたから、それを追加導入した。結果、3つのコアで稼動するISになったぜ」
「・・・まさかその改造施したのって・・・」
『お前の考え通り、秘蔵混沌技術部だ』

それを聞いた一夏は頭を抱えた。秘蔵混沌技術部、三度の飯より研究実験をするというマッドサイエンティストの集まりの技術部。山一つ消し飛ばすビーム兵器だったり、ビル一つ簡単に崩壊させるグレネードだったり、台風並みの突風を引き起こす風量兵器だったり、照射した相手の細胞を崩壊させる光線銃を作ったりと色々とヤバイ連中が集まった技術部である。

「そんなところに任せたの・・・?」
『安心しろ、お目付け役にアリトが居る状態で改造させたからキチガイ兵器なんて搭載されてねぇよ。まあ一撃必殺の大兵器は搭載されてそうだが』
「その時点で十分ヤベええよ!!?」

一夏は必死な顔をして龍人に抗議するが龍人は明らかに気にも留めていない。

『まあ、あるとすれば肩にコンテナ並みにでかいポッドがあってそっから大量の爆弾降らせるとか、上下がビームと実弾で分かれた銃とか、一撃必殺のビーム砲とかじゃないか?それと相手を焼き殺す獄炎の脚とか、相手をじっくりと融かしながら甚振る兵器とかじゃないか?』
「うぉぉおおぉおおおいい!!どれも物騒じゃねぇか!!特に最後の二つ!!俺の技じゃねぇか!!?何勝手に人が嫌ってる二つの技使うんだよ!!攻めて毒を使う物にしといてくれよ!覇毒者なんですけど!?」
『嫌だってココと被るじゃん。その二つ名だって、あらゆる毒を覇者の如く屈服させて自分の力に変える物からだろ?本来のお前の二つ名は【炎覇龍】だろ?』
「うっ・・・」

そう、本来の一夏の異名は炎覇龍。一夏の攻撃は基本的炎を使用した物が殆ど、更に一夏は熱に非常に強い身体で、炎の中で座禅しても普通に涼しい顔をし、マグマの中でさえ短時間ではあるが行動が可能という。そのまるで炎を制するかのような覇者のような事から炎覇龍という二つ名が生まれたのだが、その後、研究目的で科学者達から追いかけまわされたり、第一級の危険生物として隔離されそうになったりとココと同じ様な目になっており、その二つ名を余り好んでおらず、覇毒者と名乗っているのだ。

『まあいい加減に諦めろや、優奈も好い加減に受け入れて新しいステップに行こうって言ったぞ』
「でもさぁ・・・俺がどんだけ酷い目にあったのは龍兄だって知ってるだろ?」
『ああ知ってる、でも何時までも逃げてる訳にもいかんだろ。好い加減に覚悟決めて優奈と結婚しろこの野郎』
「おい最後の!!何言ってんだこ糞兄貴!!」
『誰が糞兄貴がこの愚弟!!』
「あんた以外俺が糞兄貴っていう奴は居ないだろ馬鹿!!!」
『ああ~もういいわ、これ以上だと幾らでも喧嘩出来そうだわ。それとお前の専用機にはお前の相棒たちの戦闘力をデータ化して組み込んでおいた。その再現をする事も可能だ。名づけて獣化形態移行システムだ、グラウンドに出てみろ。ファル君とグーちゃんが専用機を届けに行くから』
「それを早く言えって!!」

一夏は電話を切って、大急ぎで残っている料理を食べて食器を返却して大急ぎでグラウンドに向かった。グラウンドに出て空を凝視すると空高く、大きな鳥が2羽、羽ばたいているのが見えた。一夏はそれを見て笑顔になった。そこへのほほんさんが追いつくと、一夏は大きく息を吸って

「例え貴方が俺の、思いを砕いてとしても。炎を~纏った~龍が舞え~るまで~!貴方の心を~胸で抱かせて、欲しいんだ!!」

っと言葉をまるで歌うように言うと、上空で大きな翼を羽ばたかせていた二つの影は一気に向きを変えて一夏の方へと急降下していく。

「いっち~いきなりグラウンドに出てどうしたの?」
「ん?俺の友達が来たみたいでね」
「友達?」
「上を見てみな」

空を指差す一夏に促されて空を見ると、大きな鳥が空からこちらに向かっているの見えた。のほほんさんがほへ?っという声を漏らした。そして影は遂に地上に到達した。一夏は笑顔でその2匹を迎えた。

「よぉハーキュル、グート、良い子にしてたか?」
「きゅいきゅい!」
「キュ~♪」
「そうかそうか、ほら留まっていいぞ」

2匹は一夏が許可を出すと、嬉しそうな声を上げて肩に留まった。ハーキュルと呼ばれている鷹は右腕に、グートと呼ばれているハヤブサは左肩に留まった。がこの鷹とハヤブサはただの鳥ではなかった。ハーキュルはオオタカよりも大きく全長は1m越え、翼を広げれば2mは軽く超えるであろうほど巨大だ。グートも通常のハヤブサの2倍ほど大きく、翼を広げるとハーキュルと同レベルの巨大さだ。

因みにこの2匹は一夏の相棒でなく、一夏の相棒が産んだ子供なのだ。

「い、いっち~、その子達が友達なの?」
「そうだぞ」

のほほんさんは余りに巨大な取りの登場に呆然としている。それはのほほんさんと同じく一夏を追ってきた女子達と、グラウンドで運動などをしていた女子達も同様であった。一夏はハーキュルの脚に付けられた指輪のような物を見るとそれを身長に外して自分の指に付けた。

「うんありがとな二人とも」

一夏はハーキュルとグートを一匹ずつ優しく頭を撫でてやる。二匹は気持ち良さそうな声を上げてときより翼を広げて嬉しさをアピールしている。するとのほほんさんには自分も触りたいという気持ちが沸いて来た。

「あ、あの~いっち~?私も触ってもいいかな・・・?」
「ん?いいよ、ほれ」

そう言って一夏は右腕をのほほんさんに向けて動かす。ハーキュルは腕から降りてのほほんさんの目の前に立つと、首を傾げる様にのほほんさんを見る。のほほんさんはのどを鳴らして、覚悟を決めたようにゆっくりと腕を出してハーキュルの頭の上に乗せて・・・撫で始めた。

「きゅいきゅい♪きゅ~♪」
「わぁぁあ・・・可愛い・・・」

ハーキュルはのほほんさんに撫でられるのが気に入ったのか気持ち良さそうな声を出して、喜ぶ。のほほんさんも顔が綻び、笑顔になる。周りの女子達もホッとしたような顔で見守る。するとハーキュルは翼を広げて飛び始め、のほほんさんの周りの周回し始めた。

「いっち~、これどういう事なんだろう?」
「腕に乗せて欲しいんじゃないか?腕に乗せて欲しいってことはハーキュルが完全に心を許した印だからな、そっと腕を出すだけ良い。ちょっと重いから気を付けな」

そう注意を受けたのほほんさんは制服がだぼだぼな腕を出すと、ハーキュルはそっとゆっくりと、まるでヘリが着地するように優しくゆっくり腕に乗った。のほほんさんはおっとっとと言いながらもしっかりとハーキュルの体重を支えていた。

「ふぁ~!」
「きゅいきゅい!」

「ハーキュルが初対面の人間にあんなに心を許すとはな。これものほほんさんの独特のやんわりとした雰囲気のお陰かな」

そして休み時間ギリギリまでのほほんさんはハーキュルと友情を深め、ハーキュルとグートは高速で空に羽ばたいていき去って行った。 
 

 
後書き
ハーキュル

一夏の相棒の子供、赤い翼を持って鋭い目を持っているが、まだ爪はそれほどまで鋭くない。愛遠謀な性格で心を許した人には良く甘える

グート

一夏の相棒の子供、黒い翼を持って鋭い爪を持っており、柔らかく優しい目が特徴。 
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