ソードアート・オンライン~黒の妖精~
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前書き
いい加減なんも思いつかなくなってきましためぞふぉるてです・・・。。
いろいろ矛盾してるとこ有るかも知れませんが見逃してください。
息をつく暇もなく、私と兄は素早い連携を取る。
ここまでくると、双子ならでは、と言った方が良いだろう。
「アンタ・・・っ硬いンだよ!!」
「それは失敬 負ける訳にもいかないのでね。君の高速斬撃も大したものだ」
「・・・余所見・・・・すんなよな!!!」
私は叫ぶと、ヒースクリフの背後まで音もなく迫っていた兄に目で合図を送る。
「「らああああああああっ!!!!」」
声と共に、兄は二刀を、私は高速斬撃を駆使し、ヒースクリフに猛攻撃を浴びせる。
「っ・・・・・」
さすがのヒースクリフもこたえたようだったが、すぐに体勢を立て直す。
本来、魔王の前にたつのは勇者・・・つまり、二刀流を扱う、兄なのだ。
ヒースクリフは私より兄を警戒しているだろう。
そこを突いてやれ。
私は作戦どおり、完全に兄に気を取られたヒースクリフの背に剣を走らせる。
「っ!!!」
ヒースクリフのHPバーが軽く減った。
ヒースクリフが、私のほうを軽く振り向く。次の瞬間、私は宙を舞っていた。
「うぅっ・・・・」
床に打ち付けられた私は呻き声を上げる。
暫く動けそうに無い。
「お兄ちゃん・・・・」
兄は私を気にかけながらも、ヒースクリフとの接戦を見せていた。
ひとつのソードスキルも使わない兄と、システムそのものを作りだした茅場明彦。
有利なほうはもちろん茅場。
でも、兄は負ける気なんて全くないらしい。
いや、無い筈だ。
でも。
「うおぉおおおおおお!」
兄の二振りの剣の刀身が、光る。
ジ・イクリプス。
二刀流最上位剣技だ。
使ってしまった。
ヒースクリフがニヤリと笑ったのが見える。
兄がはっと息を飲んだが、止められるわけもなく。
・・・斬らせてたまるか
私は剣を握り、兄の目の前に躍り出る。
「キリア!?」
「お兄ちゃん下がって!私が受け持つから落ち着け!」
「・・・頼む!」
兄は言うと、軽く後ろへ下がる。
さぁ、負けられない。
ヒースクリフと私の目が、合う。
「高速斬撃を君に与えたのは失敗だったかな・・・二刀流使いの妹が高速斬撃とは・・・。私としたことが大きなミスだった」
「さあね。こんなチートなスキル生み出したアンタがバカなんじゃない?
私は負ける気、しないよ。アンタに勝つ。アンタを・・・・殺す」
尋常じゃない殺気とともに、復帰した兄と再び攻撃を始める。
パリィ、攻撃、ステップ・・・・。
加速された意識の中で、無意識に発動されるバトルスキル。
私たちは、時々掠める攻撃でじわじわとHPが減っていくのも気にせずに、剣を振り続ける。
「逝けぇええええええっ!!!!」
最後だ、と言わんばかりに私は剣を上段に振り上げる。
隣では兄が、同じように構え、ふぅっと息を吐いた。
「「せあああああああああああっ!!!!!」」
渾身の一撃。
もう、私たちのHPはレッドゾーンへ突入している。
危険だと叫ぶ誰かの声も、聞こえない。
私たちの放った攻撃は果たして。
「・・・甘いな」
ヒースクリフの一言とともに。
空を切った。
「え・・・・?」
ヒースクリフは既に、私と兄の背後へ回る。
避けられた。
あれが、ソードスキル無しで出来る最強の攻撃のはず。
ヒースクリフが私たちより強いということは知っている。
システムアシストを使ったわけでもない。
私たちが・・・・甘かっただけ。
死ぬのかな。
今斬られれば、私も兄も、この世界から永遠に消え去ることになる。
「・・・・・っ」
斬られるのを覚悟した。
覚悟したけれど・・・ダメージは喰らわなかった。
その代わりに、誰かに抱きしめられる感覚に包まれる。
そのぬくもりを、私はよく知っていた。
「レ・・・・オ・・・・?」
レオは、私に覆いかぶさるような形で、私に振り下ろされたはずのヒースクリフの剣を受けていた。
隣では、アスナさんが兄を守って、斬られた。
時が止まったように、何もかもがスローモーションに動く。
倒れるレオとアスナさんも、私と同じように目を見開く兄も、驚いたようなヒースクリフの顔も。
何もかもが、ゆっくりと動いた。
「レオ・・・・・レオーーー!!!!」
悲痛な声が、あたりに響き渡った。
後書き
意味不明になったww
戦闘描写ニガテです。
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