異次元の決闘者
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―異次元世界の訪問者―
前書き
作者は文才、デュエルは下手です。そして処女作なのでご了承ください。
出来る限りデュエルは多めにする予定です。が、一章はおそらくありません
『勝者! 遊騎融!!』
「よっしゃ!! 勝ったぜ!!」
マイクに響いた勝利宣言を聞き、遊騎融はガッツポーズをした。
小さなカードショップで開かれた大会に融は参加していて、目の前にいる相手が最後の対戦者即ち、決勝戦の相手だった。
「おめでとう…負けたよ」
「ありがと。俺も最後にあのカードを引かなかった危なかった」
称賛の言葉を貰い融は嬉しそうに笑う。やはりデュエルに勝つと楽しい。
「おめでとう。いいデュエルだったよ」
大会の主催者であるカードショップの店長も拍手をしつつ融に景品を渡した。
「どうも! 楽しかったです!」
「そういってくれるとこっちもうれしいよ」
すると、融は思い出したかのように突然声を上げた。
「あ、やばい!そういえばこの後用事があったんだった!! ごめん俺もう行くね!!」
「そうかいまたおいで」
慌てて走り出す融に店長は手を振って見送る。
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ポロシャツにジーンズを履いた少年というか遊騎融は走って行った。どうやらなにやら用事があって時間がギリギリのようだ。近道をしようと公園にある森林を横切ろうとすると…
『…助けて…』
「え?」
どからか声がした。誰か助けを求めるような声。思わず立ち止まり、融は耳に傾ける。
『助けて…』
やはり声が聞こえる。
「誰かいるのか…?」
しかし辺りには誰もいない。
「おいっ! 誰かいるんだよな!!」
声を上げてみても返事は来ない。いや聞こえた。
『…ここだよ』
「え?」
後ろから聞こえ振り向くとそこには巨大な扉が立っていた。
「な、なんだよ…こんなものなかったぜ?」
融は怯えるように一歩後ろに下がる。明らかに怪しい。
『お願い…助けて…彼らを助けて!!』
頭に響くような助けを求める声に融はなぜかわからないが、この扉の先にある気がした。
「今行くから…待ってろ!!」
さっきの怯えが嘘のように融は足を前に踏み込んだ。そして扉を開ける。
「うわあああああああああぁぁぁぁぁああぁあぁっ!?」
眩い光と共に扉に吸い込まれていく錯覚に襲われ融はこの世界から消えた。
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「だ、大丈夫ですか?」
「う、う~ん…」
「あ、目が覚めましたね」
目の前には緑の髪を束ねた少女が融の顔を覗き混んでいた。
「うわっ!」
「きゃっ!」
融は慌てて、体を飛び跳ねるようにして起き上がる。それを見た少女も同じように驚いた。
「だ、だれ! ここはどこ!?」
「え、えーと。私はガスタ一族の巫女をしているウィンダと言います。ここミスト・バレー大湿原ですけど…」
「巫女!? ミスト・バレー?」
聞きなれない言葉に融は驚く、しかしウィンダと名乗る少女はそんな様子の融を見て感心したかのように頷いた。
「ミスト・バレーを知らないし、私が見たことがないその服装ってことはやっぱりあなた異次元世界から来たんだ!」
「い、異次元?」
確かに融が知っている世界にはなさそうなこの大自然に彼女の民族衣装は見たことがなかった。
この少女ウィンダが言うことが本当なら一体ここはどこなんだ?
後書き
ここまで読んで頂きありがとうございます。
初めての投稿で勝手がわかりませんが、次辺りにはデュエル出来るようにしたいです。
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