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緋弾のアリアAA “照準貫通のラピッドショット”を持つ転生者

作者:マンモス
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神崎・H・アリア

武偵高入学から一年が経ち今日から二年に上がる。俺が起きるとベッドから降りると、一人の男子が寝ている。下のベッドで寝ているのは、三学期から同室になった遠山キンジだ。俺はキンジを起こさないように足音を消して台所に向かい自分の分の朝飯を作り食べ始めた。なぜ、キンジの分を作らなかったのかというともうすぐキンジの朝飯を持って来る一人の女子がいるからである。ピーンポン。お、噂をしたらきたな

「八雲、俺の分も作ってくれよ。なんで自分の分しか作ってないんだよ」

「起きたかキンジ。なんで作ってないのか玄関に来てる奴に聞いてみな。このリア充」

皮肉を言いながらキンジは玄関に向かい一人の女子を連れて部屋に戻って来た。

「よぉ、星伽。久しぶり」

「狩矢君久しぶりだね」

この女子は星伽白雪。星伽神社の巫女をやってる武偵高の生徒会長でキンジの幼なじみである。

「じゃ俺は先に学校行ってるからごゆっくり」

俺は自室に置いてある照準貫通のラピッドショットをライフルケースに入れ、寮の駐輪場に向かった。俺はお気に入りのネイキッドバイクは修理出してる為無いから久しぶりにチャリで行くことにしてチャリを出すと隣のキンジのチャリのサドルの下を見るとプラスチック爆弾が付いていた。

(そういえば、理子がキンジにいたずらするとか言ってたけどこういうことか)

俺はプラスチック爆弾を無視して学校に向かった。学校に付きクラス分けの紙を見た後、同じクラスの不知火と武藤、キンジのチャリにとんでもない物を付けた理子と一緒に始業式に向かった。校長の緑松のスピーチを聞いている最中に同じクラスになっている筈のキンジがいなかった。始業式が終わりクラスに戻るとキンジがクラスにいるみたいなので武藤が元気よくアホな挨拶を言い始めた。

「ぃよーう喜べキンジ!今年も車輌科の武藤剛気さまが一緒のクラスだぜ…」

武藤の元気のいい挨拶とは逆にキンジは机に顔を付けながらどす黒いオーラを出していた。

「なんだよ朝から元気がねぇな星伽さんと別のクラスなのがそんなに悲しいとか?俺は悲しいんだぜ」

「いや武藤。多分それは違うと思うぞ」

「…武藤。今の俺に女の話題を振るな

俺はそんな男子高校生らしくないセリフを吐くキンジの左斜め前の席に座り、キンジに顔を近ずけ、小さな声で囁いた。

「お前まさか女子の前でヒステリアモードを使ったのか?」

「…そのまさかだ」

キンジの兄(姉?)であるカナと一緒に仕事をした事があるため、HSSヒステリアモードの事は知っている。しばらくすると担任の高天原が教室に入ってきて転入生を紹介するらしく一人の女子を指名した。

「強襲科の神崎・H・アリアちゃんで一す」

神崎を紹介すると隣のキンジが机の下に吊り落ちた。転入生は教卓の前まで歩いて行き、キンジを指差し、思いがけない一言を放った。

「先生。あたしはアイツの隣に座りたい」

俺を含めクラスの全員がキンジを一斉に視点を変えた。

「よ…良かったなキンジなんか知らんがお前にも春が来たみたいだぞ!!先生!オレ転入生さんと席変わりますよ!!」

武藤はキンジの腕を掴んでブンブン振り回した。先生をあっさり了承してくれてクラスの連中はキンジを茶化すがキンジは血の気が引いた顔になっている。

「キンジこれさっきのベルト」

神崎はキンジにベルトを投げて渡すと俺の後ろでキンジの左横の理子がいきなり立ち上がた。

「分かった!!理子分かっちゃった!これフラグばっきばきに立ってるよ!!キーくんベルトしてないそしてそのベルトをツインテールさんが持ってた!これ謎でしょう謎でしょう!?でも理子には推理できたできちゃった!」

理子はアホな推理ができたらしく神崎を指差して推理の続きを話した。

「キーくんは彼女の前でベルトを取るような何かしらの行為をした!そして彼女の部屋にベルトを忘れていった!つまり二人はー熱い熱い恋愛の真っ最中なんだよー!」

理子の迷推理にクラスの男子達は火のついたかの勢いに妬みの言葉を口にし始めた。女子の一人なんかフケツ!とか言ってるし。理子は踊っているし

ダン!ダン!

神崎は顔を赤めながら、ガバメントの二丁で二発撃ち、銃声でクラスの奴らを黙らせた。理子は体制を崩さず速やかに自分の席に戻った。

「れ……恋愛だなんてくっだらない!!全員覚えておきなさい!そういうバカなことを言うヤツには…風穴あけるわよ!!」

なかなかにパンチの聞いた自己紹介をした神崎・H・アリアであった。

 
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