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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
誓う言葉
  サヨナラ。4

次から次へと死人が出て行く中で、


多分七武海の中であたしだけが動いていなかった。


レオンとミファル、ミィル、メリーサたち心が広い?奴ら(獣)はあたしの傍で戦場を見守っていた


戦争が始まる数時間以上前に渡されたでんでん虫から訳の分からない暗号を聞かされたけど


エースの公開処刑を早めるとか言った後で


何故か、処刑台の眼下で見守っていたはずの赤犬が姿を消したんだよね・・・


今日、初めて会った身だけど・・・


よく新聞や映像でんでん虫からはアイツが持ち場を離れる事が無いみたいな事を言われてたし


実際にあたしも映像でなら何度もその光景を見た事があるけど・・・


・・・アイツ、何を考えてるの?


ていうか絶対に大仏男の策略だけどさ。


なかなかの強者じゃない限り、赤犬は動かないのに動いたって事は・・・


白髭一味の誰かに目を付けたって事・・・?


それともただたんに・・・誰かを陥れる作戦とか・・・?


・・・・にしてもまあジジイのくせして


大仏男の作戦を読んでるとはね・・・


ミファル『・・・船、別れてる・・・』


ミィル『あの男の考えを読むだなんて・・・凄い!』


ていうかハンコックの方が凄いんだけど←


いつの間に蛆虫船長がいるとこに移動してたの!?


あたしがずっと考え事をしてたからかもしんないけどさ←


マジでいつ、そこへ行ったの!?(汗)


・・・でもまあ・・・あたし、あそこにいなくて正解だったかも


第一、ハンコックを抱きしめたら終わりでしょ・・・(汗)


ハンコック「これが・・・これが・・・これが・・・噂に聞く・・・結婚!?」


・・・いやいや。どうしてそうなるの?


それなら普通は結婚じゃなくて、恋でしょ!?


ちょっとどうしてそういう風に考えるの!?(汗)


レオン『・・・ハンコックも恋には奥手・・・ではないようだな』


リノ「・・・オイそこの獣。何であたしの方を見るの?」


レオン『見ただけだ。気にするな』


いやいやいや!!


気にするなって気になるわ!!


お前の脳内であたしがどれだけバカにされてるのかは分かってんだよ!!


そして絶対にハンコックの脳内ではハンコックにすっごく似合う白いドレスを着て、


蛆虫船長と並んで結婚式を挙げてる所を想像してるんだろうなあ・・・


お願いだからその嫌な未来映像の中にあたしを入れないでよ・・・?←


ハンコック「ああ・・・!!わらわには見えるぞ!!

わらわたちを何否も繋ぐ赤い糸が!!大蛇の如く極太い赤い糸が!!」


・・・・いやいやいや((


そんな物があったら逆に怖いんだけど((


どんだけの運命の恋人なんだよ(笑)


リノ「そんな物、燃えちゃえばいいのにね」←


ハンコック「リノ!」


リノ「えぇぇ・・・まさかの聞こえたのかなぁ」


レオン『いや・・・それは有り得ない。ここからはかなりの距離だ今の小さい声が届くわけなかろう』


・・・まっ、まあ・・・そうだよね・・・?


だってあたしが毒舌吐いたってハンコックが知れば右手両膝を地面に付けて泣くのに


・・・幸せそうな顔をしてるもん←


ハンコック「次はぁぁ!!お主があの男と幸せになる番じゃよ~!!」


エース「!?」


・・・・何だ、真面目に心配したあたしがバカなんだけど←


マジであたし、自分自身を哀れに思えて仕方ないんだけど・・・・


周りの海軍の目を見ろよ(汗)


皆引いてるぞ(汗)


しかもそこであたしの名前を出さないでよ・・・(汗)


リノ「・・・はあ・・・ハンコック~アンタの愛する恋人とやらに鼠が追ってるよ~」


ハンコック「何!?逃がさんぞ!!」


いやだから何で目を光らせるの(汗)


あの人絶対にあの蛆虫煙を鼠だと思ってるでしょ(汗)


ハンコック「待てェェェイ!!!」


・・・・皆さん、殺る気満々ですね←


それともあたしだけが殺る気無いだけなのでしょうかね←


ラフュー『氷の雨・・・上等じゃないの』


いやいやいやどこが上等なの!?(汗)


これってヤバいと思うんだけど!!?


レオン『・・・リノ、お前の頭の上にもデカいのが来てるぞ』


リノ「アイツ・・・よくそれで敵味方関係なしに攻撃できるとかなんとか言ってるよね」


複雑な意味での溜息をついて右腕を高くあげて、人差し指だけを大きな氷に向けると


空から振り落ちた落雷に氷は消え去った


白髭「・・・ほう・・・あの雷・・・アイツも来てるのか」


これでまあなんとか片付いた←


レオン『・・・リノ見ろ。処刑準備が整ったみたいだぞ』


リノ「・・・・・メリーサ、予言」


メリーサ『もうしている。・・・くまの軍隊が現る・・・そして白髭が刺される』


リノ「・・・刺される?誰に?」


メリーサ『・・・誰かは分からぬが恐らくは・・・白髭の一味で剣を持った男だ』


リノ「ふーん…」


仲間から刺されるって事か・・・ジジイの奴。


・・・・ていうかあのくまの軍隊は、こういう事か・・・


何かの準備が出来次第って・・・アイツらの事で・・・なる程。


となると・・・赤犬が動き出したのは、メリーサが出したジジイを刺すっていう男を陥れる為とか?


でも・・・何を騙してるって訳?


湾頭からは蛆虫熊から作られた人間兵器のパシフィスタで、傘下の海賊団がいる。


パシフィスタがそれを狙ってるとなると・・・


大仏男もそうそう頑固じゃないし、あたしよりも遥かに悪巧みの知恵は漲ってる訳だし((


・・・考えろ、あたし・・・


冷静に・・・考えるべきっ!!((


レオン『リノ・・・』


リノ「話しかけんな」


レオン『・・・・いや、リノ』


リノ「・・・・殺そうか?」


レオン『そうではない!!白髭を見ろ!!』


リノ「はあ?・・・・・・え?」


ジジイの隣にいるのって・・・確か、あたしがいた頃に加わったっていう・・・


なんだっけ・・・蜘蛛?渦?


よく分かんないけど・・・スク?スワード?


リノ「あの蛆虫、名前覚えてる?」


レオン『ああ。大渦蜘蛛スクアードだ・・・メリーサの予言では、アイツが刺すんじゃないのか?』


リノ「・・・かもね」


なんか行き成り剣を抜いたし←


いや・・・待て、この状況って・・・!?


リノ「ミファル!!」


ミファル『分かってる!!』


あたしたちの元に向かって来ていた白髭海賊団の傘下の蛆虫どもを無視しつつ、


ミファルの時渡りで一瞬にしてジジイの前に姿を現すと


「「「!!!?」」」


電撃の盾が、あたしとジジイを守るように蛆虫を麻痺させた


スクアード「うがぁぁぁッ!!!」


・・・良かった。なんとかひとまずは難は逃れた←


白髭「!? リノ・・・!?何でテメェーが・・・ここに・・・」


リノ「・・・アンタには聞きたい事が山程あるの。

こんなとこで腹を刺されてその傷のせいで寿命を迎えて何も聞けなかったじゃああたしの気が済まないから」


スクアード「ぐ・・・ッ」


本当は助けたくなかったけど・・・←


メリーサの予言によればあたしが助ける事でジジイの寿命はかなり伸び、


でもあたしが助けない事でジジイの寿命を早く迎えるなら助けた方がマシでしょ←


だってコイツの口からちゃんと聞きたいもん←


あたしの実の父親なのか、まずはこれだな・・・


リノ「何でコイツを刺そうとしたか、当ててやろうか?

あのさあ・・・あたしは面倒臭い事までは一々首を突っ込む気はないけどさ

よくもまあ・・・海賊が海軍に騙されるよね(笑)」


スクアード「!?・・・なんで、お前が・・・!!」


リノ「そんな事を知る必要ある?知って得する事とは思えないけど。

ていうかさ?死ぬ気で何年も白髭に着いて来た船長の立場でのアンタなら分かるでしょ?」


スクアード「!?」


白髭「・・・どういう事だ」


・・・あたしの電撃を食らっても尚、蛆虫の身体で電撃がビリビリ言ってるのに


蛆虫は息を荒らしながら立ち上がる


パシフィスタ軍団からの猛攻が起こる中、


モビーディック号の上で怒号だけが鳴り響いた 
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