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黒子のバスケ 無名の守護神

作者:stk
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第九話 準備

僕は海常の二週間を終えて誠凛に戻ってきました。
試合に負けたあとは本当にヤバかったです。
なにがヤバいって。
そりゃあ練習がだよ。
練習は僕が帝光時代を思い出した位だもん。
そのせいで毎日筋肉痛だよ。
そして思いでとして僕がきたユニフォームをくれた。
ナンバーは15。
今となってはいい思い出だよ。
黄瀬くんには「早くないスか。」と言われちゃうくらい早く感じたよ。
僕も今日から練習に参加だよ。
武内監督に言われたけど、毎回の練習で自分の出来ることを考えることか一番大切なんだって。
それをどう試合にいかすかはあとで考えればいいらしいから。
そう言えば試合のあとで面白いことがあった。

海常高校で試合終了後
「まさか僕たちが負けるなんて。」
「そうっスね。」
僕は通学に通っている道を歩いていた歩いていた。
そう言えばここらへんにステーキボンバーと言う店があったはず。
小腹がすいたことだし寄っていこうかな。
「黄瀬くん。ちょっとご飯食べてくるよ。」
「そうスか。それじゃあ先に帰ってるっスね。」
「うん。また明日。」
あと一週間しか海常にいられないのか。
今ごろになって残念だな。
僕は余りまくった体力を使ってステーキボンバーまで走った。
「いらっしゃ・・・またお前か。今日もあれか?」
「うん。分かってると思うけどお金を払う気はないから。」
「今日は何時もより大きいぞ。」
あっ。
誠凛の皆さんがこっちを見てるよ。
てかいたんだ。
別に食事中は関係ないけどね。
「はい。30分以内ね。」
「今日もいい焼き加減だね。いただきまーす。」
今回はいつもより大きくて美味しそう。
僕はおもいっきりがっついた。
肉に油がのっていて超おいしー。
一気に食べていくと半分以上食ってしまった。
「もっとゆっくり食えよ。頼むから。」
「お断りです。」
亭主さんの思いに答えることなく黙々と食べた。
時間はたぶん余裕だろう。
「ごちそうさまでした。」
「おい。まだ14分だぞ。」
「よっしゃー。新記録。」
それじゃあ帰りますか。
なんでだろう。
うしろからクロちゃんが付いてきている気がする。
「水野くん。気付いているなら無視しないでください。」
「もちろん気付いているよ。でもクロちゃん。誠凛の皆さんはまだ食べているのにいいの?」
「大丈夫です。僕が残したステーキは火神くんが食べてくれますから。」
そういう問題じゃ無いんだけどな。
ちょっと待って。
今ステーキを残したって。
「クロちゃん。そのステーキを僕が貰っていい?」
「多分無理です。もう火神くんのお腹のなかですから。」
僕はお店の外に出ると黄瀬くんが待っていた。
僕よりもクロちゃんを待っていたのであろうけど僕は
「黄瀬くん。待っていてくれたんだ。」
「違うんスよ。黒子っちが見えたから待っていただけなんスよ。」
やっぱり。
「ちょっと話さないスか。」
僕たちは近場の公園まで移動することになった。


「黒子っち(クロちゃん)。なんで全中の決勝が終わった途端姿を消したんスか(ですか)?」
先に補足をしておこう。
全中とは全国中学校バスケットボール大会のことを言う。
簡単に言えば全国の中学校バスケットボール部でどこが一番強いか競う大会である。
話を戻してクロちゃんを見てみると姿を消した理由を考えていた。
結論が出たと思ったら
「わかりません。」
自分のことも把握出来てないのかよ!
とツッコミたくなった。
「へ?」
「帝光の方針に疑問を感じたのは確かに全中の決勝が原因です。」
あっ。
それは僕も感じたよ。
今となってはなんのことだったかは覚えてないけど。
「あの時ボクは何かが欠落していると思った。」
「スポーツなんて勝ってなんぼじゃないスか!それより大切なことなんてあるんスか?」
黄瀬くんの言うことにも一理あるよね~。
「ボクもこの前までそう思ってました。だからなにがいけないかはまだハッキリ分からないです。」
クロちゃんって毎回そうだよね。
自分のことをその場で考えるくせ。
自分の答え持っていない。
「もし火神を買う理由がバスケへの姿勢だとしたら黒子っちと火神はいつか決別するっスよ。」
やっぱり言ったよ。
それじゃあボクも~。
「僕も黄瀬くんと同じ意見だよ。火神にはキセキの世代と同じオンリーワンの才能(センス)を持っています。火神の才能が開花すればきっとチームから浮いた存在になるよ。」
言いたいことを言えたよ。
満足、満足。
「テメー。フラフラ消えてんだよっ。」
火神、いたんだ。
「よう。」
「聞いてたんスか(んですか)?」
「聞いてたんですか?じゃねーよ。なに黒子ラチってんだよ。」
「ちょっとくらいいいじゃないっスか。」
「かえれねんよ!!」
そうっすか。
あれクロちゃんは?
ヤバッ。
不良のほうに向かってんじゃん。
でも面白そうだし付いて行ってみようかな。
僕も一瞬ならミスディレクション使えるし。
ここから離れるなんて楽勝。
そうしてクロちゃんの元にいくと。
不良がスポーツマンシップに反する行為をしていた。
「クロちゃん。」
「分かってます。」
僕とクロちゃんは不良の前に出た。
「どう見ても卑怯です。」
「そんなバスケはないんですよね~。」
なんかどっかから怒りを感じたんですけど。
「いいぜ。バスケで勝負してやるよ。」
そこに黄瀬くんと火神も現れた不良共と勝負したが試合にもならなかった。
「黄瀬くんとクロちゃんのコンビを久し振りに見たよ。」
二人のコンビは本当に久し振りだったよ。
「最後に黒子っちと一緒に勝負プレーできたしね。」
そして黄瀬くんはインターハイの舞台で再戦を誓った。


昼休み
僕が帰ってきた週になんか超贅沢なパンが売られるらしい。
監督に呼ばれていたけどボクはこっちを優先しよう。
僕はチャイムhが鳴った瞬間に教室を飛び出して購買に向かった。
購買はまで混んでいなかったため僕は楽々5つを買うことに成功した。
買い終わってから直ぐ様監督のところに向かった。
「水野くん。遅い!」
「すみません。これを買っていたら遅れました。」
僕は先程買ったイベリコ豚カツサンドぱん三大珍味のせを見せた。
すると監督は驚いていた。
「どうしました?」
「水野くん。それどうしたの?」
「買ったに決まってるじゃないですか!」
「かいすぎだ!」
と怒鳴られたのである。
クロちゃんが帰ってきた気付いたのは先輩たちがこれを一年に食わせたかったということくらいだった。
僕も先輩たちにおごってもらえば良かった。
「水野くんには奢らないわよ!」
だそうです。 
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