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モンスターハンター 兵士の狩り

作者:
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第二話

 
前書き
補足 主人公のフルネームはリアン・ランドルフと言う設定です。 

 
「う・・・・」

リアンは不意に意識が目覚めた。だが眩しい。まぶたを通して光が伝わる。
まぶたを開けると視界が光で真っ白になった。リアンはしばらく目を細めた。

だんだん視界が開けてくる。


「・・・・ここは・・・」

目に入ってきたのは、岩壁と草が生えてる場所だった。木などはなく、日の光が当たって少し暑い。
左右に目を配ってみるが似たような風景ばかりだ。


(・・・・・俺は確か・・・・・・・)

(・・・・・・・・・・そうだ。俺は死んだんだ。)

(俺は死んだはずだ。なのに俺は今、生きている。しかも、居る場所も違う。)

まさかあの後助かったのか?リアンは希望をいだいたが、すぐにそれは無いと思った。
自分は確かに死んだ。仲間の死に呆然として手を伸ばしてきていた巨人の事を失念し、手に激突した。
そこから後は痛みを感じた記憶はないが、多分地面に突っ込んだのだろう。普通は助からないし、
万に一つ助かったとしても人間として生きていくには致命的なはずだ。

なのに自分には骨折した様子もかすり傷の後さえない。立体起動装置も服も目立った外傷はない。

(立体起動装置のガスは・・・中途半端な量は入ってるな。)

これなら周辺を調べる事は出来る。自分がどこに居るか分かれば、全て分かるはずだ。自分が死んだのか、それとも生きているのか。しかし死んでいたと言うなら、ここは何なのだろう。自分の考えていた死後の世界とはずいぶん違うが、自分は天国も地獄もいけない、半端な奴だって事だろうか?
もしかしたら、だから神様が自分を生き返らせたのかもしれない。

(・・いや・・バカな考えはよそう)


この場所を調べれば、分かる事だ。リアンは自分に再度言い聞かせて、手ごろな岩壁にアンカーを刺し
てガスを吹かした。












   

   


     ???サイド
    


本来、一般人が入ってはいけない狩場に一人の少女が息を荒げて走っていた。
少女が何で走っているかと言うと、少女をランポスという青いモンスターが追って来ているからだった
少女は息を荒げながら後ろを見た。ランポスは変わらず追いかけてきている。

ここらの地理は分かっているから、もしモンスターに会っても大丈夫と思ったのが始まりだった。
娯楽が少ない村で暮らす少女の数少ない楽しみは、村の集会浴場でハンター達にクエストの話を聞いたりする事だった。得意そうな顔で意気揚々と彼女にクエストの話をするハンターも居れば、新しい傷をこしらえて愚痴をこぼすハンターも居た。

もしかしたら話を聞いていたから、モンスターを軽く見ていたのかもしれない。
話を聞くたびに狩場への憧れは強まり、行きたいという感情が少女の中で強くなっていった。

そして行きたい、という感情が少女の心に一日中居座る様になった時、ついに行動を起こしたのだった
父と母の目を盗み、村人に怪しまれない様に森に入った。そして冒険気分で森を探索する内に、
ランポスの群れと会ってしまったのだ。そして今にいたる。

少女は自分の愚かさを今になって嘆いた。何でこんな事したのだろう。

ランポスの地を蹴る音が近づいてくる。少女は焦りに駆られながら道を適当に選んだ。それは間違いでもあったが正解でもあった。

「あ・・・」

道は行き止まりだった。ランポスは止まって少女を逃がさない様に囲んだ。ランポスは慎重に、少女に飛び掛かるタイミングを計っている様だった。

もうだめか。少女はランポスを見て死を悟った。父や母の顔が浮かぶ。自分が死んだら皆は悲しんでくれるだろうか。と少女は考えた。悲しむだろうな。とも少女は思った。

ふと、何かが刺さる高い音がした。それに続いて風が何かを吹き抜けるような音もした。死を覚悟していた少女は特に驚いた様子を見せなかったが歪んだ視界に何か新しい影が見えた気がした。


「怪我はないか?」

影がこちらを向き、何か喋った。少女は目をこすり自分より背の高い人の目を見上げた。少し眼力のある目が見返して来た。


「は・・・・はい!」


少女は遅れて、目の前の人が自分を助けに来たことを理解した。



















 
 

 
後書き
本文書いた後だから、前書きの時と後書きの時って疲れてるんですよね。ついつい面倒になってしまいます。 
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