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魔法少女リリカルなのは 小さい頃から時空管理局に勤めていた少年

作者:stk
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新生強行調査専門部隊

『本日は大変喜ばしい出来事がありました。先ずはそのニュースからです。』
ニュースか。
見るのは久しぶりだな。
「夏村少将。レジアス中将がお呼びです。至急地上本部に出向くようにとのことです。」
「了解。」
レジアス中将に部隊再生を打診した次の日に隊舎は元通りに直してもらった。
そして本局部隊には敷地に入ることを制限させた。
これによって違法実験もバレずに行うことができる。
また隊舎敷地内にあった実験施設とは別にレジアス中将のご好意で今は使われていない研究所も使用可能になった。
そこは脱獄してもらったスカリエッティーが使うことで決定した。
警備はもちろん強行調査専門部隊が行うことになっている。
「敷地周りに本局部隊機動6課を探知しました。夏村少将はスクライア一等陸士を連れて地上本部に向かってください。」
感づくのが早い。
たしかに使われていなかったこの隊舎を直すのは不自然だが他の部隊が使用することも考えられるはず。
「夏村准将。スクライア二士、只今参りました。」
「スクライア一等陸士。何処かで頭でもぶつけたのか?」
「まともな隊員を演じるとこうなるのにオオカリ二等陸佐がこうしろと五月蝿くて。」
なるほど。
隊らしく見せるためか。
案外考えているんだな。
「スクライア一等陸士。間違いがあるぞ。」
「?」
「僕は准将ではなく少将。君は一等陸士。そしてオオカリ一等陸佐だぞ。」
「すいません。まだこの階級に馴れなくて。」
でしょうね。
だってこの隊はずっと前階級でよびあっていたのですから。
「そう言えば僕たちは本局から指名手配(おたずねもの)でしたね。」
『夏村少将。機動6課課長八神はやて二等陸佐が面会を要望しています。判断をお願いします。』
判断をお願いしますなんていらないよ。
だって本局からすれば僕たちを捕まえたいはずなんだから。
そうなると答えはやっぱり
「面会は断っておいて。」
『了解しました。』
「面会いいの?」
「僕たちの状況を考えてから言ってくれよ。」
さっき自分から指名手配(おたずねもの)って言ってたじゃん。
いったいスクライア一士の頭はどうなってんだか。
でも本部の人間と一回は面会しないと駄目だよね~。
そうなると一番妥当なのはやっぱり
「ハラウオン提督との面会を要求しておいてください。」
「いきなりどおしたの?ハラウオン提督と言ったら本局で結構有名な人じゃん。」
確かにそうだけどでもハラウオン提督とは長い付き合いだから。
アースラ時代からの知り合い何だよね~。
「それでも面会しないといけないので。」
「わかりました。すぐに用意します。」
僕も準備をしないと。
僕が部屋を出ようとしたら
『ちょっといいかい?』
隊舎敷地外に用意された研究施設にいるスカリエッティからの定期連絡がやって来た。
「どう?出来た?」
こんなに早くに出来ないのは分かっているがあえて聞いてみた。
出来ていないのは確実のはず。
「そんなに焦らないで貰いたい。」
「分かったよ。それで今日はなんの用事?」
「チンクとオットーを借りたい。」
チンクとオットーは地上本部を襲撃する前に戸籍登録をしたため僕たちと暮らしている。
そして僕が一様身元保証人らしい。
「どおして貸してほしいの?」
「実戦データは採取したくてね。実戦データは多ければ多いほどいい。」
なるほどね。
それなら貸してもいいかもね。
「分かったよ。明朝そちらに送らせるよ。」
「そうしてもらえると助かるよ。」
そうすると通信は切られた。
僕は面会のためにはやく応接室にむかわないと。


準備が終わると早くもクロノ提督が来ていた。
「お待ちいただきありがとうございます。本日は当部隊につきまして改めて伝えよと思いお呼びしました。」
「本当にそれだけか?」
それ以外に言うことは無いつもりだけどね。
「質問でしたらお答えいたします。ですがまずはこの部隊につきまして伝えようと思います。」
「わかった。」
僕はこの部隊が設立された時からの目的を告げたあとに
「今まで以上に厳しく取り締まる予定です。」
と付け加えた。
そもそもミッドチルダは地上本部の管轄である。
「わかった。」
「僕からは以上です。質問があればどうぞ。」
「まず始めに聞くがオマエたちは人間か?」
「どういうことでしょうか?いっている意味が分からないのですが。」
僕たちは正真正銘人間である。
それ以外の何者でもない。
と言っても僕とオオカリ二佐は人工魔導師なんだけどね。
「人工魔導師ではないか聞いている。」
「あっ。そう言うことですか。もちろん隊士たちは人工魔導師ではないです。」
「そうか。」
「それだけですか?」
「そんなわけないだろう。もうひとつ聞かないと行けないことがある。」
「一体なんなんですか?」
クロノ提督の顔が険しくなった。
「オマエたち部隊にかけられた疑いだ。武装隊員を殺したのはオマエたちか?」
 
 

 
後書き
今回から全話2000字で行くつもりです。 
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