ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!
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一番悩むのはタイトルとポケモンのニックネーム
ポケモンリーグ制覇を目指して旅立ったジン一行は、一同、ポケモンジムのあるサンヨウシティへと向かっていた。
「さあもう直ぐサンヨウシティだぞ」
何とか食料も持った。こいつら結構食うからなぁ・・・特にユウヤとフウロ、俺とカミツレが加減して食べてなかったら昨日で食料切れてたな・・・。お陰で少し腹ペコだ・・・
「ジン大丈夫?やっぱりジンはご飯少なめにするのはきつかったんじゃ・・・。私は元々小食だから大丈夫だけどジンって元々結構食べる方なのに無理して食事減らすから」
「いやぁ・・・ああでもしないと食料がそこを尽くし・・・大丈夫だよ、サンヨウシティではもっと食糧買い込まないと・・・」
「っておい見ろよあそこ!マメパトとハトーボーの群れだぜ!!」
うぉおおお!!?マジでこれは凄い!!一体何十羽いるんだ!?本当に凄い大群だな・・・。ってこっちはこっちでフウロが目を輝かせていらっしゃる・・・。
「ふぉぉおおおおおおお!!これはこれは!噂に聞くマメパトとハトーボーが一斉に旅立つその前段階の瞬間!!!こんな貴重な場面にめぐり合えるなんて、なんて幸運!!」
どうやらこれは滅多見れない光景のようだ、カミツレに見せて貰った資料には、今いるマメパト達はこれからイッシュ地方四方に旅立ってそこで巣を作って暮らし、またある時期になると此処に集結するらしい。にしてもすげぇ群れだな・・・。
「エア"ア"ア"ァァ!!!」
こ、この声!
「エ、エアームドだ!!」
上空から低く、威厳がある声が響く。その方向を見ると刃物のような翼を煌かせながら羽ばたかせて急降下してきたのはよろいどりポケモンのエアームドだった。はがねとひこうタイプを併せ持つ事で有名なポケモンだ。
エアームドは大きな声を上げながら、地面擦れ擦れを飛行しながらはがねのつばさでマメバトやハトーボーを吹き飛ばす。ハトーボーはマメパトを逃がすように誘導しながら、残りのハトーボーはエアームドに立ち向かっていく。数はハトーボーが23で圧倒的に有利。
「「「「「ハァァアトッ!!!」」」」」
23匹のハトーボーは一斉に翼を振って、そこから風の刃である、エアカッターを繰り出す。それは弾幕のように展開されており回避する事は難しい。そしてエアームドはかなり大きなポケモン。これは避けきれないとジン達も思っていたが
「エァァァァァア"ア"ア"!!!」
エアームドは声を上げると、体から光が落ちていった。すると急激にスピードが跳ね上がり、エアカッターの僅かな合間を縫うようにしてジグザグに超高速移動を始める。異常なスピード、先程のエアームドとは思えない速度だ。
「おいおい、どうなってんだ!?いきなりエアームドのスピードが上がったぞ!?」
「こうそくいどう?いやだが、あの移動速度上昇は可笑しい。ただ速くなっただけとは思えない速度だ。フウロ、解るか?」
「・・・たぶんボディパージだと思おう」
ボディパージ、はがねタイプに属する技の一つ。自らの身体の一部を棄てる事で素早さを上げ、尚且つ自身の身体を軽くするという技。素早さを上げると技の代名詞となってこうそくいどうを上回る素早さを手に入れる事が出来る技である。
エアームドはエアカッターを全て避けると、すかさず口からまるで金属を何かで引っかいたような酷い音を放った。きんぞくおんである、それを聞いたハトーボーは怯えてしまったように逃げ去ってしまった。
「あのエアームド、どうも凶暴すぎるな・・・。よし、ちょっとゲット落ち着かせるか!いけ、ピカ!!」
ジンはピカチュウを繰り出す。
「ピカ!10まんボルト!!」
『いっけぇぇえええ!!』
ピカの頬から凄まじい電気が巻き起こり、そのまま空で飛行しているエアームドに向かっていく。そして電撃はエアームドに直撃した。
「エァァア"ア"ア"!!?ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!」
エアームドは大きな声とともに翼を大きく開くと、電撃を振り払ってしまった。
「うっそぉお!?」
『マジで!?』
「エァァァア"ア"アア"ア"ア""!!!!」
エアームドは更にボディパージを使用し、素早さを上げてからピカ目掛けてそのまま翼を折りたたんで急降下する。空気を切り裂き降下するその様は、流星を思わせる物だった。
「くるぞピカ!」
『うん!?ってうわぁぁああ!!!』
ピカはギリギリで回避するつもりであったのだが、『避ける』という動作をする前にエアームドはピカの元へと到達しており、ピカを攻撃した。
「だ、大丈夫かピカ!?」
『う、うん・・・。でも、あのエアームドめちゃくちゃだよ・・・。攻撃面も防御面も突出しすぎだよ・・・。しかもボディパージで素早さを上げて、そのスピードを攻撃と防御に利用してる・・・』
「くっそ、ピカゆっくり休んでくれ」
ジンは悔しそうにピカをボールに戻す。次にカインのボールに手を伸ばすが、フウロがジンの前に立つ。
「ひこうタイプは私の専門だよ、それにあのエアームドゲットしてやるんだから!」
フウロはそう言ってボールを握る。
「レッツGO!スワンナ!!」
フウロがボールを投げると、ボールから出たのはしらとりポケモンのスワンナだった、2年前にスクール内大会で活躍したコアルヒーが進化したポケモンである。スワンナは踊るようにエアームドの前に躍り出る。エアームドはスワンナの踊るような動きが気に入らないのか、そのままはがねのつばさの体勢をとって突撃する。
「思った通り!スワンナ、かげぶんしんで撹乱してやんなさい!」
スワンナはエアームドの攻撃が当たる寸前で分身し、エアームドの攻撃を避わしながらエアームドの周囲をかげぶんしん取り囲む。
「エ、エアァア"!!?ァ、ァァア"ア"ア"!?」
エアームドはいきなりスワンナが消えたと思ったら今度は沢山のスワンナに囲まれてしまった状況を飲み込めず、動揺を隠せずにいる。
「今よ!こごえるかぜ!!」
「ワァァアア♪」
スワンナは歌うような声を出しながら翼を羽ばたかせて冷気をエアームドの翼にぶつけた。エアームドの翼は凍りつき、稼働粋が落ち、機動力が落ちた。
「上手い!エアームドのスピードが落ちた!」
「エァァァァア"ア"ア"ア"アア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"アア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!」
エアームドは激怒し、翼を大きく振い、エアカッター以上の巨大な風の刃を構成して全てスワンナに飛ばす。エアスラッシュである、エアスラッシュは全てかげぶんしんを破壊したが既にスワンナはそこにはいなかった。すると太陽の位置から急激な角度で降下して来るスワンナの姿があった。その身体には白い神々しいエネルギーを纏っており、そのままエアームドに向かっていく。
「いっけぇええ!ゴットバード!!」
「エ"ァ!!?ア"ア"ア"ア"アア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"アア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!」
エアームドは怒声のような低い声を上げながらスワンナのゴットバードをまともに食らってそのまま地面に急落下。そしてそのまま大きな土煙を立てながら地面に激突した、スワンナは土煙を切り裂くように飛び出し上空でエアームドがどうなったのか見つめる。土煙が晴れると、エアームドは、必死に翼で地面を指してそれを支えにして、立とうとしている。
「おいおい、あのゴットバードを食らっておいて立てるのかよ・・・」
ユウヤはエアームドの異常な耐久力に驚いていた、フウロのスワンナのゴットバードはジンのメタグロスのデルタでさえまともに食らっては不味いという代物、それをクリティカルヒットしたという言うのに立ち上がるという耐久力、高い能力を誇っている事が解る。
「とりあえず今こそチャンス!いっけモンスターボール!!」
フウロは空いているモンスターボールを投擲、それはエアームドの頭に当たってエアームドはボールの中へと吸い込まれる。が、まだスイッチ部分は赤いしボールはカタカタと震えている。スイッチの赤色が消え、コーンっという音がしたらゲットが成功した事になるが・・・。
ブルブルブルブルブルブル・・・コーンッ!!!
「はぁああああ!やったぁぁああ!エアームド、ゲットでナイスフライト!!」
「ワンナ♪」
「スワンナも有難う♪ゆっくり休んでね」
そう言ってスワンナをボールに戻して、今度はエアームドを出すフウロ。
「エア"ッ・・・」
「うっ・・ちょっとおっかない・・・こ、これから宜しくね!エアームド!」
「・・・エア"ァ」
エアームドはそっぽを向いていたが、ほんの少しだけ声が軟らかくなってフウロの言葉に肯定を示した。フウロはそれが嬉しかったのか、エアームドに抱きつくが・・・。
「エア"ア"ア!!ア"ア"ア"ア"アア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"アア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!」
エアームドは激しく怒り、ジン、カミツレ、ユウヤ、フウロに向かってエアスラッシュを連発する。それも先程スワンナに向かって放ったのとは全くレベルが違う破壊力抜群のエアスラッシュであった。
「「「「だぁぁああああ!!!?にげろおおおお!!!」」」」
「フウロ!!何やってんだよ!?」
「私のせいなの~!!?」
「そうに決まってるでしょ!!?あんなに怒らせてどうするのよ!!?ああもう!もう直ぐサニョウシティなのに~!!」
「どうでも良いけど早くボールに戻してくれ~!!!」
こうして、フウロの手持ちにエアームドが加わった。どうも性格に何ありのようだが心強い仲間である事には変わり無いだろう。ジン達の旅は続く、続くったら続くのである。
後書き
フウロ、エアームドゲットだぜ!このエアームド、サトシで言うところのリザードンポジションです
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