ハイスクールD×D~小さな赤龍帝~
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プロローグ
前書き
遂に始まりました。ハイスクールD×DNew!!
それを祝して、以前から書きたかった小説を書こうと思います。
しばらくは不定期更新になると思いますが、よろしくお願いします。
初心者の駄文ですが、暇つぶし気分で読んでみてください。
この小説にはイッセーは出てきません。
主人公はオリ赤龍帝です。
主人公最強モノです。
それがダメな方はバックをお勧めします。
別に大丈夫という方だけどうぞ。
うっすらと目を開ける。雪が降っていた。俺は、倒れてるのか?…あれ?どうして俺、こんなところで倒れてるんだ?
俺はたしか……ああそうだ。俺は車に轢かれそうになったガキを見て、咄嗟に体が動いてそれで……代わりに轢かれたってわけか。…はは、我ながらダッセェ最後だな。
まあ、最後の最後でまともなことが出来ただけ良しとするか。思い返してみれば俺の人生、ホントにロクでもないものだったもんなぁ。暴れるだけ暴れて、たくさんの人間に迷惑かけて、たくさんの人間を傷つけて。ホントに…ロクでもねぇ。
ああ、ヤベェな。体中から力が抜けていきやがる。意識もぼうっとしてきたし、こりゃもう助からねぇかもな。つーか俺、もうすぐ死ぬかもしれねぇって時に随分落ち着いてんな。なんでだ?
「あ、あの…」
ん?
不意に呼ばれて顔を向けるとそこには、女の人と子供がいた。その子供は恐らく俺が助けたガキだろう。
「大丈夫ですか!?す、すぐに救急車を呼びますから!」
大慌てで携帯を取り出す女性に俺は首を横に振る。
「あー、いいって、いいって。どうせもう助からねぇよ」
他人事のように俺はそう告げた。これは事実だ。自分の体は自分が一番よく分かる。今から救急車を呼んでも、俺はきっと助からない。
「で、でも!」
「それより、あんたの息子は大丈夫なのか?怪我とかしてねぇか?」
俺の言葉に女性は目を見開きながら答える。
「は、はい。あなたのおかげで、傷一つなく…」
「そっか…それならいいんだ」
そう。それならいい。助けられたのなら、それでいい。
「おにいちゃん」
助けたガキの顔が俺の目に映る。目に涙を溜めていた。
「よお、坊主。どうした?」
「……ありがとう。助けてくれて……ありがとう」
――――ッ!!泣きながら俺にそうお礼を言ったガキの顔を見て、俺はどうして死ぬだろうって時にこんなに落ち着いているのか、ようやく分かった。
ああ、そうか。俺は………俺は満足してるのか。こいつを助けられて。こいつの人生を守れて。満足してるんだ。自己満足なんだろうが、それでも俺は、こいつを守れたのが嬉しいんだ。こんな下らない人間の俺が、最後に誰かを守れたのが。
ああ、ちくしょう。誰かを守れるって、こんなに嬉しいことだったのかよ。もっと早くに知っときゃよかった。そうしてたら、もしかしたら………。
あ、やべぇ。意識が遠くなってきた。こりゃいよいよヤバいな。俺は薄れていく意識の中で俺が助けたガキを呼ぶ。
「なあ、坊主」
「?…なに?おにいちゃん」
「お前はこれから、きっと辛い思いや苦しい思いをたくさんすると思う。人生っていうのはそういうもんなんだ。だからな、一つでいい。大切だと思えるものを見つけろ。それを見つけたら、その大切なものを守れる男になれ。そうすればお前は、きっと――――」
俺みたいにならずに済む。
「約束…してくれるか?」
ガキはボロボロと涙を流しながら俺の手を取ってしっかりと握りながら言う。
「…する。約束する。絶対に……約束するよ」
その言葉を聞いて、俺は最後の力で笑顔を作った。
段々と瞼が重くなってきた。もうすぐ俺の人生は終わるんだと、そう思った。……でも、でももし…もし生まれ変われたなら。
今度はあいつに言ったみたいな、大切なものを……守るために…闘える。そんな人間に…なりてぇな。
そう心から思ったのを最後に、俺の意識は闇に堕ちた。
後書き
いかがでしたでしょうか。
まだまだ初心者ながら、これから頑張っていくので、よろしくお願いします。
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