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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第6章 無限時計編
  アースランドの狼の牙(ウルフ・ファング)

「この場所では狭い・・・それと、こいつ等の邪魔はしないようにする。」

リーダーの男はそう言い、仲間達は頷く。

「翼を持て・・・」

「「「「「「(エーラ)!」」」」」」

その言葉と同時にそれぞれ違う形の(エーラ)を出した。

「(どういう魔法だ・・・こいつら・・・?)」

「いくぞ。不死鳥の陣・・・」

「「「「「「フェニックス・フレア!!!」」」」」」

その言葉と同時に、6人は炎を出し、巨大な不死鳥を作り出し、俺に襲い掛かる。

「光竜の咆哮!!!!」

俺はその攻撃を光竜の咆哮でかき消した。


ドオオオオオ!!!シュン!!!!


咆哮はそのまま、奴らへと向けられる。

「守りの陣・・・」

「「「「「「バリア!!!」」」」」」

結界の様なものが、6人を囲み、俺の光竜の咆哮の攻撃を防いだ。

「くっ!」

「かまいたちの陣・・・」

「「「「「「サイクロン!!!」」」」」」

巨大なかまいたちの竜巻が俺に襲い掛かってくる。

「シャイニング・ダート!!!」
























「んんん~~~~。あの子供の方は奴等に任せよう。」

「ルーシィ・ハートフィリア、さっさと出てきな。
 5秒だけ時間をやるじゃん。出てこないと、仲間がどうなるか・・・。」

「・・・・・・・・・。」

ヒューズの言葉に、ルーシィは立ちあがった。

「わかったから、もうやめて!」

「ん~?」

「・・・・・・・・・あたしが・・・」

ルーシィが名前を言おうとした、次の瞬間だった。

「私が、ルーシィ・ハートフィリアです。」

「っ!?」

そう言ったのはミッシェルだった。

「んん~。君が。」

「大人しく、こっちに来るじゃん。」

ヒューズの言葉に、ミッシェルはゆっくり歩き、3人の方へ行こうとした。

「ちょっとぉ・・・!」

「あなた達が探しているのは私です!一体どういう御用件でしょう?」

ミッシェルは3人に訪ねてみた。

「成程。ギルドの魔導士とはいえ、さすが元ハートフィリア家の令嬢。」

「品がありますねえ。」

「もっとガチャガチャした奴だと思ってたじゃん。」

3人はそう言う。確かにこの中でミッシェルはお嬢様の姿をしており、
間違われてもおかしくはなかった。

「(なぁ~にぃ!!この展開!!?)」

ルーシィは心の中でそう叫んでいた。





















「(ミッシェルさん・・・。)」

ミッシェルさんのその行動はルーシィさんの為にやっているのか・・・。

「ふん!」

バン!

「くっ・・・と!」

「よそ見している暇はないぞ?」

「我々を甘く見るなよ?」

「・・・・・・。」

何とかしないとな・・・。





















「ルーシィ・ハートフィリア、元ハートフィリアコンチェルズの令嬢にして
 妖精の尻尾(フェアリーテイル)の星霊魔導士、間違いないじゃん?」

「間違いありません。それは私です。」

「ああぁぁ・・・!」

ルーシィは口あけ、唖然となっていた。

「あいつ・・・」

「言われてみれば、そうだったような・・・。」

「あはは・・・。」

ナツとハッピーはそう言い、ウェンディは苦笑いになっていた。

「ちょっと待って!ルーシィはあたしよ!!」

ルーシィは我慢できず、そう言う。

「ええ!!?」

驚くココ。

「ミッシェルさん・・・私を庇ってくれる気持ちは嬉しいわ。
 けど、嘘は通用しないと思うの!」

ミッシェルはルーシィの手を取り、ルーシィを自分の名前でいい、そう言うのだった。

「何を言ってるの!!?」

驚くルーシィ。

「誤魔化しても、すぐにバレてしまいますわ!!」

ミッシェルはそう言い、両手で自分の顔を隠した。

「これ以上、みんなに迷惑はかけられない!本当の事を言いましょう!!」




「あの子、ルーシィを庇うつもりなのね?」

「す、すごい実演・・・。」

「う、おおおおおっ!!!!可憐だぁ!!!!(おとこ)だぁ!!!!!」

ミラ達は3人の聞えない所でそう言う。



「(ミッシェルさん・・・あなた・・・。)」

俺は戦いながら、下の様を見て、心の中でそう思った。





「私がルーシィです!!」

「あたしがルーシィよぉ!!」

2人は3人に向かってそう言う。

「どうしましょう・・・?」

「んんん~~~む・・・。」

シュガーボーイは指をパチンと鳴らし、ある人物を差した。

「本物であれば、年齢は20歳(はたち)を超えている筈。
 おさげの娘は若すぎじゃないか。」

シュガーボーイの言葉にミッシェルは頷く。

「それはあたし達が7年間、天狼島で・・・」

「ルーシィ!!」

「!?」

「下がってろ!お前には指一本触れさせねえ!!」

ナツはそれをルーシィに言ったのではなく、近くにいたウェンディに言ったのだった。

「あ・・・はい!わかりました!!」

「ええ!?」

ウェンディの言葉に驚くハッピー。

「はぁ!?」

「こっちもルーシィですか!?」




「(撹乱作戦ですか・・・・・・!!)」

考えましたね!!!



「まだ戦えるな、ルーシィ!」

「うん!任せて!!」

マックスは一緒にいたラキにそう言い、ラキも返事した。

「「「こっちも!?」」」

驚く3人。

「大丈夫か、ルーシィ?」

「何とか。」

「怪我はねえか、ルーシィ?」

マカオとワカバはレビィにそう言った。

「また増えたぁぁぁぁ!!?」

驚くココ。


「ルーシィ!!!そんな奴らやっつけて!!」

ミントがそれを言ったのは・・・・・・俺だった。

「(えええ!!?俺もやるのかよぉ!!?それぇぇぇぇぇ!!!!)」

俺は心の中でそう叫ぶ。

「(あああぁぁ・・・もう・・・くそ!!!)もちろん!!任せて!!」

「何!?」

「こいつも・・・!」

「ルーシィ!!?」

驚く6人。だが・・・

「(すっごく複雑・・・。)」

な、気分であった・・・。



「みんな・・・。」

「姉さん・・・。」

ルーシィは仲間達の行動に驚き、ミッシェルは少し涙を流した。


「あああああ!!?どれが本物かわかんないですよぉ!!!??うわあああああっ!!!!」

「こいつらぁ・・・!!!!」

混乱するココと怒るヒューズ。


「回復した、ルーシィ?」

「もう大丈夫よ、ルーシィ。」

ミラとリサーナはそう言う。

「スパイシイ・・・!!?」

驚くシュガーボーイ。

「・・・・・・。」

そしてエルフマンが・・・



















































「俺もルーシィだぁぁぁ!!!!!」







































と、叫んだ。

「やぁめぇてぇぇぇぇ!!!!」

大声で叫ぶ本物のルーシィ。


「ああああ~!!?」

今だ、混乱するココ。

「すっげぇバカ臭いじゃん。全員とっ捕まえればいい話。」

ヒューズはそう言う。

「んん~~~む・・・カモォン!ワンちゃんたぁ、ちぃ!!!」

シュガーボーイは再び、あのスライムのよな物を出した。

「させるかよぉ!!火竜の煌炎!!!!」

ナツは3人に向かって、火竜の煌炎を放った。

ジュルーン!ドン!

「ぐわぁ!!?」

しかし、あのスライムの様な物が炎の中から出て来て、ナツを捕えた。

「ルーシィ!!今だぁぁぁ!!!」

ナツはそう叫んだ。

「ナツ・・・!」

「姉さん!急ぎましょう。あの人達が気を取られている内に!!」

ミッシェルはルーシィに向かってそう言った。ウェンディ達は3人に攻撃を開始した。

「みんな・・・ごめん・・・ありがとう・・・!」

ルーシィはそう言い、ミッシェルと共にこの場から逃げた。

ウウゥゥゥゥ・・・

「!!」

しかし、遺品の文字が光り出し、ヒューズがそれに気づいてしまった。

「2人逃げたじゃん!」

「いつのまに!?」

「追え、ココ!」

「はい!」

「行かせるかってのぉ!!!」

「「「「そりゃああ!!!」」」」

マカオ、ワカバ、レビィ、ロメオがココに向かってそれぞれの魔法を放った。

「フリーラン、サイト!!」

そう言い、ココは4人の攻撃を飛んでかわした。

「飛んだ!!」

そしてココは、近くの崖に直立して着地した。

「8点、9点、9点、10点!!」

「何だありゃあ?」

「フリーラン、確か・・・」

「競技用の魔法だったな。怪我人ぞくしつで禁止された筈だぜ!!」

ワカバはそう言うのだった。

「止めてみせる!立体文字(ソリッドスクリプト)IRON(アイアン)!!」

IRONという鉄で出来た文字が落ちて来た。

「ほい。」

ガン!!

「「「うわああ!!」」」

「ああっ!?」

しかし、ヒューズの魔法により、それは阻止された。

砂の沫(サウンドスプラッシュ)!!」

「ウッドメイク“暴力的アプローチ”!!!」

「んんん~。」

ドスン!!

「砂と木・・・・・・俺の猟犬との相性はいまいち・・・。」

シュガーボーイの出したスライムは2人の魔法を呑み込んだ。

「またかよ・・・!」

「吸収される・・・!」

「その点、君とは相性いいもんだ。」

シュガーボーイはナツを見てそう言う。

「生れは何月?血液型は?」

「はぁ?」



























「雷の陣・・・」

「「「「「サンダーバード・エレキテル!!!!」」」」」」

その言葉と同時に、6人は雷を出し、巨大な鳥を作り出し、俺に襲い掛かる。

「光竜の咆哮!!!!」

俺はそれを光竜の咆哮で消した。

「光竜の翼撃!!!!」

「守りの陣・・・」

「「「「「「バリア!!!」」」」」」

結界の様なものが、6人を囲み、俺の光竜の翼撃の攻撃を防いだ。

「逃げた2人の内、どっちかがルーシィ・ハートフィリア・・・。」

「そろそろか・・・。」








「ん、んん~~~~ん!!!
 どうやら、ココが追ったどちらかが、ルーシィ・ハートフィリアって感じだね。」

シュガーボーイはそう言う。ちなみに、マックスとラキがスライムに捕えられていた。

「うらぁぁぁぁぁ!!!」

リリーは戦闘フォームになり、ムジカの剣 で攻撃した。

ドスン!

「んん~~~~。やっぱり君も大きくなるのね猫ちゃ~ん。」

「何・・・?」

ドン!

「ぬおぁ!?」

「俺じゃねえ!!!」

リリーを殴ったのはナツであった。そうやらヒューズの魔法でそうなったそうだ。
エルフマンも同じ様にされてしまい、マカオとワカバを殴ってしまった。

「うぐぐぐ・・・!じれってえ!!何つうか、すっげぇやりづれえ!!!!」

「すっげぇはウチの口癖!!とったらダメじゃん!!!」

「やかましいじゃん!チャンと戦えよテメエらぁ!!!!」

「メアリーヒューズ、俺達に残された時間は限られている。」

シュガーボーイはリリーをスライム呑み込ませ、ヒューズに向かってそう言った。

「わかってるさ!ウチらもルーシィを追うとするじゃん!!」

「行かせねえよぉ!!!」

「くふっ!ウチの指揮術の前では、何人あれ、服従じゃん!!」

ヒューズはそう言い、タクトを振った。

「うぐっ!?くっそぉ・・・!!操られてたまる・・・」

ドン!

「かぁ!?」

ドン!

「がぁ!!」

ヒューズに操られたナツはそのまま自分を殴った。

「ああ・・・!ナツさんが・・・!!!」

「厄介な相手ね!!!」

「このスライムもウザイ!!!」

シャルルとミントはウェンディをスライムから出そうと頑張っていた。










「っ!!ウェンディ!!!!」

しまった!!こいつらと戦って、ウェンディの事を見ていなかった!!
いつの間にかスライムに・・・!!!!

「ウェンディ!!!」

俺はウェンディの元へ行った。

「・・・・・・。」

「どうする?」

「今ならやれるが・・・・・・」

「放っておけ、我々もルーシィ・ハートフィリアを探すぞ。」

「「「「「了解。」」」」」

奴等はそのままどこかへ行ってしまった。





















「ウェンディ!!!」

「「コージ!!!」」

「お兄ちゃん・・・!」

「おりゃあ!!!」

俺はウェンディの腕を握り、引っ張りだした。

ズボォン!!

「大丈夫か!!?」

「うん・・・・・・ちょっと魔力と体力が減っちゃったけど・・・。」

「そうか・・・。」

大した怪我がなくってよかった・・・!

「ちょっとコージ!!」

「あいつ等は~?」

「え・・・あれ?」

先程の6人はもういなかった。

「しまった!!ルーシィさん探しに行ったか!!」

「もう!!何してんのよぉ!!!」

「すまん・・・。」

謝るしか、俺にはなかった。


「はい、終わったぁー!」

ヒューズはタクトでナツに火竜の煌炎を出させた。

「がぁ!?」

妖精の球(フェアリースフィア)!!!!」









































「たく、ガジルの奴どこいったんだ?」

「みんなはもうギルドに戻ってんじゃねえのか?」

そう言っているのはジェットとドロイであった。2人はガジルを探しに行っていた。

「レビィの為にも、俺らで見つけたかったんだけどなぁ・・・。」

「明日出直すか・・・。」






ドーーーーーーーン!!!!






「何だありゃ!?」

「お、おい!あそこって・・・!!!」

爆発したのは妖精の尻尾(フェアリーテイル)ギルドと気づき、
ジェットとドロイは急いでギルドへ行った。



























「「なぁ・・・!?」」

「どうなってんだよ、これ!!?」

「何があったってんだ!!?」

ジェットとドロイがギルドへ戻ると、周りが色々と壊れていたりしていた。

妖精の球(フェアリースフィア)、解除。」

フォン!

「みんな!!」

「何があったんだ!!?」

「ジェット!ドロイ!!」

「お前らどこ行ってたんだ!?」

ジェットさんとドロイさんが俺達の元へやってきた。

「俺達、ガジルを探しに行ってたんだけど・・・一体何があったんだ!?」

「それがですね・・・」

俺達は2人に事情を話した。

「マジかよ・・・!?」

「ルーシィが狙われてんのかよ!!?」

「急いでルーシィさん達を探しに行きます!!」

「私達も行くよ!!」

そう言ったのはウェンディだった。ウェンディの言葉に頷くシャルルとミント。

「俺もだ!!」

「オイラも」

そう言ったのはナツさんとハッピーだった。

「俺も行こう。」

リリーもそう言った。

「頼むぜ、お前等!!」

「はい!!」

俺はマカオさんに返事をし、俺、シャルル、ミント、ハッピー、リリーは(エーラ)を出し、
シャルルはウェンディを、ハッピーはナツさんを担いだ。

「ルーシィとミッシェルを探すぞ!!!!」

俺達のルーシィさんとミッシェルさんの捜索が始まる。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。今回はいつも以上に早く出す事ができました!
狼の牙(ウルフ・ファング)は連携を得意としている設定です。次回もお楽しみに~!! 
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