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黒子のバスケ 無名の守護神

作者:stk
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第二話 水野翔

「あいつは一体なんなんだ。体格もスキルもオレの方が上のはず。なのに水野翔(あいつ)は俺よりも強い。あれがキセキの世代か。」
「水野くんは才能をまだ使っていません。ただ単に水野くんの方が火神くんより強かっただけです。それにキセキの世代の5人はさっきの彼より全然強いです。そして才能をフルで使った水野くんは5人と同じくらいの実力があります。」
才能を使わないであの強さ。
次あったらぜったいぶっ潰す。
そして才能を見せてもらうぜ。
「そーか。でもお前はあれで全力なんだろ。」
なんなんだよ。
同じレギュラーでここまで力の差があるのかよ。
「オマエ、バスケやめた方がいいよ。」
本当になんなんだよ。
コイツは。
顔色一つ変えないでいやがる。
「努力だのなんだのどんな綺麗事言っても世の中に才能ってのは厳然としている。」
「オマエにバスケの才能はねぇ。」
「それはいやです。まずボク、バスケ好きなんです。それから」
コイツ。
人が丁寧に忠告してやったのに。
「見解の相違です。僕は誰が強いとかどうでもいいです。」
「なんだと。」
コイツは何を言ってるんだ。
強くなければ意味がねぇだろうが。
「僕はキミとは違う。僕は影だ。」
何を言ってるんだコイツは?


雨か~。
まぁ、今日もなんか面白いもの見れそうだからいいけど。
それにしても一年生vs二年生か。
普通に考えれば二年生だけど、火神はどう動くのかな。
「テメェ。降りてこい。今日こそオレがオマエを倒してやるぜ。」
「元気がいいね。試合に勝ったら考えてやるよ。」
まぁ、ここのスタイルからすると思うように出来ないと思うけどね。
僕が火神との試合以外で下に行くかも知れない気がするよ。
「よーし。ぜってぇ勝ってやる。」

一体あの子は何者なの。
いつも練習を見に来ているけど。
「火神くん。あの子は誰なの?」
「オレよりあいつに聞いた方がいいぞ。・・・です。」
「えっ。あらそう。」
あいつって黒子くんだよね。
「黒子くん。」
「なんですか?」
うわー。
また気付かなかったよ。
目の前にいたなんて。
「あの子は誰なの?」
「帝光のチームメイトの水野くんです。」
「と言うことはレギュラーあの子もだったの。」
「はい。」
あの子が帝光のレギュラー。
つまり
「キセキの世代なの?」
「はい。しかも5人に一番近いです。」
でも数値は火神くんの半分くらいしかない。
帝光中って一体どんなチームで全中3連覇したのよ。
「水野くんは他のキセキの世代とは違うところがあるんです。」
違うところか。
でもどうしてそんな子がバスケ部に入らなかったのかしら。
黒子くんは知ってるのかな。
「黒子くんはどうして彼がバスケ部に入らないかしってるの?」
「はい。」
「教えてもらえるかしら?」
黒子くん、悩んでるね。
どうしてもと言う訳でもないが知りたい。
「すみません。まだ言えません。」
「そう。分かったわ。」
まあ仕方ないわね。
「それじゃあミニゲームを始めるわよ。」

「うわぁ。マジか今のダンク。」
「スゲェ!!」
一年生は知らないんだ。
もう何回も見たからわかるけどそこまで大したことではない。
火神のダンクは一瞬だがボール操作が雑になる。
そこで取ってしまう。
またはジャンプのタイミングに会わせて飛んでボールを取る。
ほとんどの人は後者に当たるだろう。
しかし僕には一瞬で癖、弱点を見抜く力かある。
それをうまく使えばブロックなど簡単なことだ。
「しかもボールを持ってなくても二人・・・。」
「ボールに触れさせない気だ!」
あらら。
もうここまでか。
呆気なかったな。
それでは暇だから乱入しますか。

「ちょっと、入れてもらえないですかね。」
めっちゃ美人なマネージャーじゃん。
桃井さんに負けてないよ。
胸を除けば。
「いいけど、どうして?」
「キセキの世代の力をご覧に入れましょう。」
僕はそう言うと坊主からビブスをもらってなかに入った。
「やっぱり強い。」
「てゆーか勝てるわけなかったし。もういいよ。」
あ~あ。
一年生の士気が低いよ。
「もういいってなんだそれ、オイ!!」
やっぱり怒りますよね。
こういう場合はたしかクロちゃんが止めるよね。
「落ち着いてください。」
やっぱり。
でも火神はきれちゃったよ。
しーらね。
でもクロちゃんに言っておかないと。
「クロちゃん。パスを頼みます。」
「分かりました。」
さーてここから何点取ろっかな。
軽く50点くらい取ろっかな。
「急げ。もう時間がないぞ。」
分かってるよ。
まぁ、見てろよ。
「適当にパス下さい。」
それじゃあ始めますか。
全員のデータは入っている。
考えているうちにクロちゃんからパスが来た。
「ナイスパス。」
それじゃあ景気づけに
3ポイントシュート行こうかな。
「ホイっと。」
まさか入るとはおもわないでしょうけど。
入りますよ。
普通に。
「ふぅ。」
楽勝。
「えっ。一体なにが起きたんだ。」
分かるわけ無いよね。
センターラインのいた僕にパスが来るなんて。
そしてクロちゃんのパスについても。
「クロちゃん。どんどんパスまわしちゃって。」
「分かってます。水野くんこそ外さないでください。」
「努力します。」
なんだろう。
ガードされているのに連続で入るなんて気味が悪いよ。
それにしても11点しか取れなかったよ。
つまりスリーポイントが3本にツーポイントが1本の計4本が入りました。
外したのはゴール下にいた降旗くんが決めてくれたので点差は3点差。
そして現在火神がノーマーク。
「しまった。」
二年生も今頃火神のマークが外れているのに気付いたのかよ。
あ~あ。
これで一点差だよ。
つまらないよ。
「うわぁ、信じられねぇ。1点差。」
二年生に勝ち目はないよ。
だってパスをしなければ点はとれない。
しかしパスをすれば黒子にとられる。
「いけぇ、黒子。」
クロちゃんがシュート。
不味い。
「火神。クロちゃんのサポート急いで。」
「分かってるよ。」
ふぅ。
今日も疲れた。
「だから弱ぇ奴はムカツクんだよ。ちゃんと決めろタコ!!!。」
こうなるよね。
「すみません。お邪魔しました。」
「ちょっと待って。」
帰ろうと思ったのに。
「あなた、バスケ部に入ってくれないかしら。」 
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