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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
出会い編
  無関心

リノ「わ~美味しそうー」


大仏男の件は水に流そうとレオンと話し合って、


あたしとレオンは電撃によって集落となった無人島から


少しだけ離れている繁華街に着地すると


女の人がいるお店だけを見て回る


人間不信だとしても女なら何とかなるっていう考えで←


さっきから男があたしに話しかけようとする度にレオン曰く、


殺気が出過ぎているとの事で今のところは誘導は全くのゼロだった。


リノ「ねー、これなんかよくない?」


レオン『知らん』


リノ「わあ冷たい」


レオン『・・・人間の気持ちが分かるか・・・。』


なんで人が楽しもうとひたすらに笑顔で頑張ってやってんのに冷たく言い放つんだお前は←


まさに蛆虫が話しかけてこないだけでも嬉しい事なのにさ←


「お嬢ちゃんやい」


リノ「・・・どうやらお嬢ちゃんというのはあたしだけみたいですね←」


レオン『お前以外に誰がいる』


レオンに鋭いツッコミをされて、


かなりヘコみながらもあたしを呼んだというお婆さんの方を向くと


「これはのうわしら五人がある洞窟に行って取ってきたリンゴなんじゃよ」


明らかに偽物の金ピカ品のリンゴを手にあたしたちを見上げていた。


第一、こんな金色のリンゴとかある訳ないじゃん。


ゴール・D・ロジャーじゃないんだから←←


レオン『つまらん。そんな嘘ばかりのリンゴ』


リノ「悪いけどそういうのには興味ない」


冷たく言い捨てて他の商品を見ようと歩き出した時、


「ま、待っとくれ!!」


おばあさんが持っていた木の棒がちょうどあたしの目の前に振り下ろされる


リノ「なに?」


「お嬢ちゃんやい。お嬢ちゃんはこの金色のリンゴの意味を分かっとらんなあ」


リノ「は?」


「一口噛じれば千年も生きられるんじゃぞ!」


リノ「で?」


「で・・・じゃと・・・」


リノ「悪いけどそういうのには興味ない。

ていうか千年も生きたくないし、生きる事にも偽物のリンゴにも興味ない。

そんな嘘商売やってる暇あるならもっとマシな嘘を他のバカにでもすれば?」


さっきよりも一段と冷たく吐き捨てて、


あたしの周りにいた殆んどの人たちが振り返ってあたしを見る。


自分でも思う程の上から目線で睨むと歩き出した。


・・・けど、蛆虫はどうやらあたしに構ってくるようで


「おいおい、お前、何言ってくれちゃってんだ~?」


数人の武器を持った男たちがあたしとレオンを取り囲む


「何が偽物だあ?嘘商売だあ?」


「獣とお喋りするお嬢ちゃんを可哀想だと思った婆さんが話しかけてやったのによ~」


「それを嘘商売、って言って追い返すのは同じ商人としてその言葉は頂けんなあ」


「さあ謝って貰おうか?」


正しく蛆虫、正しく害虫、


「おいおい何とか喋ろよ」


一人の男があたしの腕に触れようとした途端に


「「「ぎゃああああああ!!!!!!」」」


街中に悲鳴が鳴り響いて、あたしの周りにいた蛆虫共は全員、失神した


「「「「「∑∑∑・・・」」」」」


リノ「何が獣とお喋りする事が寂しいだあ?テメーら本当に殺すぞ!!

ざまああみろやああ!!!」


レオン『リノ、行くぞ』


落雷が落ちたことで辺りにいた人たちが全員あたしの方を見る。


リノ「・・・テメーら見てんじゃねーよッッ!!!」


五歩歩いた所で振り返って思い切り叫ぶと、


全員が全員、肩を震え上がらせてあたしから視線を逸らす


******


リノ「マジで信じらんないよ」


蛆虫があたしを見る度に落雷を落とし、


この街に来ているらしい海軍に追い掛け回されるはめになった。


レオン『素顔を隠しているから追われるんだろうな』


リノ「仕方ないじゃ~~ん」


あたしだって海軍とかクソとしか思えないんだから・・・←


男(蛆虫)しかいない聖地なんて、素顔を隠すに決まってんじゃん←


リノ「蛆虫に顔を見せたがる程にあたしはバカじゃない」


レオン『嫌なのは分かるが賞金首として処刑されないだけでもマシだ』


リノ「あ、それは確かに」


かつてあたしには六億の多額がかけられていた。


ただ一つの行為でここまでの多大な金額をかけたのは意味分からなかった。


けどまあ・・・大仏男のおかげでむやみに人を殺す事も無くなったし、


人と関わる事も無くなった。


けど、大仏男は賞金首を掻き消す代わりに七武海に入る事を強制的に勧められたし…


心を閉じていたあたしは誰にも近づかなかった。


でもまあ・・・七武海の中で唯一の女、


ハンコックがあたしに話しかけてきた時は嬉しかったなあ


今ではかなりお世話になってるけど←


ハンコックとの出会いを懐かしんでいると、


何処からか強く臭ってくる美味しそうな料理の食べ物に足を止める


リノ「あ、レオン!昼時なんだし、ご飯食べよ!」


レオン『ご飯…?もうそんな時間なのか』


リノ「ここならレオンが好きな肉もあるんじゃない?」


レオン『そうだな』


リノ「あたしなににしようかな~」


まだお店の中に入っていないのにも関わらず、


いつもみたいにあたしは意気揚々と、余り乗らない気持ちで


ドアもないオープンなお店の中に入った途端・・・


リノ「・・・蛆虫だったか」


かなり裏表がありそうなおじさん店長があたしを見た途端に


害虫が浮かべる笑顔をあたしに向ける


「いらっしゃい」


リノ「・・・」


「・・・?」


右手がワナワナと震える←


・・・という最悪な事態をレオンは無視して、


誰もいない場所へと向かうと丸イスに座る


「ご注文は何にする?」


リノ「んじゃあ取り敢えず死ね」














とは流石にこの場で言うのもなんなんだけど、


リノ「山盛りの肉皿を一つと、ポテトサラダとお肉のおつまみを」


「あいよ~」


あ、ここでもお肉のおつまみとかあるんだ←


アマゾン・リリーの島でよく行ってる


お店のオーナーに言ってた言葉がここでも通じるなんて←


ここ、蛆虫さえいなければ第二のお気に入りに出来たのに←←


「待たせたな。肉の山盛りと、ポテトサラダ、肉のつまみだ」


リノ「・・・はい、レオン」


オーナーらしき男が触っていた場所と違う所を持ってレオンの前にお皿を出すと、


レオンはいつもみたいにお肉を食べ始める。


レオン『味はやはり違うものだな』


リノ「まあそりゃあ~ね~。

オーナーと全く同じ味だったら逆に怖いでしょ」


レオン『たしかにな』


ふきんでしっかりとスプーンを拭いてからポテトサラダを食べ始める。


…うん、確かにこれはこれで悪くないかも←


これならイケるわ。


レオン『判定はどうだ?』


リノ「バッリバリ(笑)」


レオン『オーナーが泣くぞ』


リノ「着いたら自慢しよ(笑)」


頭の中でオーナーがハンカチを口に加えながら泣いている姿を想像しながら食べていると


あたしとかなり性格が似てるのかもって思う程に


興味を引く物が全くと言ってもいい程に無関心のレオンが、


食べるのを止めて何処かを見た 
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