不思議なスライム
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2人の冒険者
スラ子、大ピンチ!?
「・・・はっ!」
硬直から復活したウェディの女性。
ガタガタと震えているスラ子に、ニコッと微笑んで・・・。
宝箱の蓋を閉めた。
「キュ!?」
そして、オーガの男性を激しく揺さぶる。
「小人が入ってた!ガルド!小人!」
「シェ、シェリー!落ちつけ!」
2人の名前が判明。
男性はガルド、女性はシェリー。
動作や雰囲気から、ベテラン冒険者か。
「入っていたというか、住んでるように見えたが・・・。」
「ああ、そうかも。草が敷き詰められてたし。」
「宝箱に住む生き物なんて、初めて見たぞ。」
「安心して、私もよ!」
何故か胸を張って、答えるシェリー。
残念だ。
非常に残念だ。
シェリーの胸は小さい。
巨乳の女性が胸を張れば、ぽよ~ん!という効果音があっただろうに。
ここで、2人の特徴を説明しよう。
シェリーは20歳前後の女性。
緑色の髪で、男性の様なショートカット。
瞳も同じ緑色。
装備しているのは、白銀に光る鎧。
プラチナメイル、プラチナのこて、プラチナグリーブ。
背中には、雷神の槍。
どうやら職業は、パラディンのようだ。
ガルドも20歳前後の男性。
紫の髪に赤い瞳。
背中まである長い髪を、邪魔にならないよう紐で縛ってある。
装備は以下の通り。
フェンサーハット、フェンサーマント、フェンサーミサンガ、フェンサーブーツ。
冒険者達の中で、人気の高い装備の1つ。
武器はナイトスナイパー。
闇属性を持つ強力な弓である。
どうやら職業は、レンジャーのようだ。
・・・・・・。
相手が悪すぎる
スラ子、絶対絶命!
「それにしても小人が、服を着ないとは知らなかった。」
「驚きの事実だよね。」
い、いかん。
人間の少女も勘違いしてたが、スラ子はスライム。
人の形をしているものの、スライム以外の何者でもない。
スライムだから服なんて必要なし。
素晴らしい!
素っ裸な美少女万歳!
・・・コホン(咳払い)
小人ではない。
ただのスライムだ!
ちょっと、いや少し、普通じゃないけど。
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