妖精の十字架
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~雑魚は積もっても雑魚のまま~
魔道四輪車で列車を追いかける俺たち。追いついてなんとかナツを・・・と考えていたのだが、突然窓が割れ、ナツが飛び出てきた
なぜか屋根にいたグレイとぶつかった。痛そうだな。でも今の衝撃うまそうだな
「ナツ!大丈夫か?すまん私としたことが!」
「全くだ!俺を置いてきやがって!変な奴にからまれたんだぞ!えぇっとたしかアイ、ぜん。ヴぉるぅlsfべ;kcj!?」
どーん
ナツがお空を飛びました。エルザが人の話を聞け!といって殴ったのだが、車内でナツは、エルザの殴られ気絶していたのに・・・
「なにか特徴は!」
「え、えぇとどくろの笛持ってた・・・」
するとルーシィがなにか思い付いたようだ
「それ、もしかしたララバイだ!死の魔法、ララバイ!!」
「それって集団呪殺魔法のあれか!?」
「そう!聞いた人をみんな殺しちゃう最悪の魔法!!」
こりゃ、ヤバいことになってきたなぁ
急いで魔道四輪車に乗り込みクヌギ駅に向かう。エルザが運転しているのだが、SEプラグが膨張している。おそらくかなりの魔力をつぎ込んでいるのだろう
「エルザ、飛ばしすぎだ」
「問題ない。いざとなればクルスがいるしな」
「そうか、ならいい」
すると四輪車の速度が上がった
まったく、倒れても知らんぞ
ん?何やら駅が騒がしいな。俺はよーく耳を澄ました。どうやら駅を占領したようだ
速度はあるが、行き先が絞られる電車を占領する理由はわからないが急いだ方がよさそうだ
「エルザ!ここでいい!駅に乗り込むぞ!」
屋根からグレイ(やはり半裸)が飛び降りつつ声を上げる
「あぁ!」
四輪車を停め、急いで駅に向かう。しかしナツ、ダウンしすぎだ。ルーシィが重そうじゃねぇか・・・
「駅内の様子は?」
「へ?」
頭突き入りました
「駅内の様子は?」
「な、なにかね?」
二人目頭突き入りました
「駅内の・・・」
「もういいエルザ。乗り込むぞ」
「エルザってこんな人なのね」
「だんだんわかってきただろ?」
後ろ、聞こえてるぞ
「ってウワっ!?クルス!軍が!」
「落ち着けハッピー。大丈夫だおそらく小隊なんだろう。負けて当然だ」
階段を上がると案の定大量の雑魚が群がっていた
「やっと来たな、フェアリーテイル待ってたぜぇ」
ふむ。宙に浮くあいつがエリゴールか
魔法は風、か。まずそうだ
「ナツ起きてよ!ナツ!!」
ルーシィ、ゆすってやるなよ
「むりだよ!列車からの四輪車からのルーシィ!三コンボだもん」
おいハッピー、ルーシィは乗り物か?
とか漫才やってる場合じゃない。エルザの気配が変わっている。完全に斬るつもりだ
「貴様らの目的はなんだ?返答しだいではただでは済まさぬ・・・」
「遊びてぇんだよ?金もねぇしな」
ギルドの野郎どもが汚い笑い声をあげた
「まだわかn」
「御託はいい、さっさと始めるぞ・・・どうせララバイを放送するつもりだろう?」
一瞬エリゴールの目が見開いた。しかし目があやしく笑っている。なにか隠しているんだろう
「・・・中々頭が切れるじゃねぇか。まぁいい、テメぇら、相手してやれ。男は殺せ、女は好きにしろ」
「おっけー!!」
エルザがとっさに指示を出す
「ナツ!グレイ!任せるぞ!」
「しゃーねぇな」
「おう!任せろ!兄ちゃん、全部ぶっ飛ばせ!!」
置いて行かれたルーシィ。けっこう不安そうな表情だが安心してほしいものだ。s級ふたりがこんなやつらに負けるわけがない
「女ふたりでなにができる?」
「おい、俺を忘れんな」
まさか忘れられるとは・・・悲しいぞ
仕方ない。応戦体制をとり集中する
「ルーシィ、見とけよ、これがs級だ。エルザ、右は頼む」
「は、はい!」
「了解した」
一気に駆け出す。魔導士はそれぞれ魔法を使いだす
俺は飛んでくる炎を右手ではじく。魔力を帯びた手に死角も弱点もない。高く跳び、垂直にこぶしを振り下ろす。周りに衝撃が走り、耐震のない魔導士は体制を崩す。その魔導士目掛け拳を突き出す
「覇王拳!!」
大きく吹き飛ぶ魔導士には目もくれない。続けざまに近くの魔導士の胸倉をつかみ、背負い投げを決め、ムーンサルトをしながら蹴りを打ち込む
「覇王脚!」
「な、何だこいつ!?体術が、半端じゃない!?」
「親父直伝だ。なめてもらっちゃ困る」
そう言って左右の魔導士のみぞに殴りを見舞う
そのまま手を地につけ足を振り廻し、蹴散らす
「ハァァァァッ!覇王砲刃!」
手刀で目の前の魔導士を斬り飛ばす。実際には切れる攻撃でなく、打撃に近いダメージだ
「覇王拳―」
槍を突き出してきた魔導士の槍ごと吹き飛ばす。魔導士は壁にめり込む
次々に魔力を帯びた両手が大勢の魔導士を吹き飛ばす。その時エルザの方向から大きな魔力が漂ってきた。天輪の鎧か・・・
「んじゃ、俺も・・・覇龍憑依!」
全身が黒い魔力で染まる。そして目が赤く輝く
「覇王黒蓮!」
拳のラッシュを放つ。一撃一撃で魔力がはなたれまるで拳が飛んでいるような錯覚に陥る。その攻撃を受けた魔導士は一瞬で意識を刈り取られ気を失う
「す、すごい・・・」
「お、ルーシィ。見たか?これがs級だ」
でも・・・と人がめり込んだ壁を見てルーシィが複雑そうな顔をした
「すこし、やりすぎ?」
「いつでも全力。親父の教えだ」
「ん、クルス、終わったか?私も今終わったところだ」
エルザはかなり息を荒げていたがなんとか大丈夫だった
俺はエルザをルーシィとハッピーに任せ、エリゴールを探しに向かった
後書き
雑魚戦はさらっと行きます。強敵はがんばって長編にします・・・
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