不思議なスライム
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薬草防衛戦①
「ギュー(おいおい、あの不良達と誰か争ってるぞ)!」
「ギュー(変なスライムだな、どこの奴だ)?」
通りがかったスライム達が、睨み合っているスラ子達を目撃した。
一発即発の雰囲気に、固唾を呑んで見守る。
そんな中、スラクックは勝利を確信していた。
戦いにおいて、数は重要な要素の1つ。
リーダーであるスラ吉だけでも、余裕で勝てる。
3対1なら尚更。
愚かなスラ子を嘲笑う。
「逆らった報いを受けてもらうよ。」
この程度なら知略は必要なし。
3匹で取り囲み、ボコボコにしてやろうと考えていた。
しかし・・・
「キュ!」
「ん?」
ゴスッ!
「ぶべらっ!?」
大きな衝撃と痛み。
スラクックは一瞬、何が起きたか理解できなかった。
驚いた顔で自分を見るスラ吉達。
足元に転がっている大破した眼鏡と石コロ。
「うぐ・・・い、石?」
スライムは特技や魔法が使えない。
手も足も無い。
故に攻撃手段は、体当たりのみ。
だが、スラ子は違う。
人間に似た姿。
スライムに出来ない事を、出来るスライムだ。
といわけで、何をしたのか。
至極簡単。
近くにあった石コロを拾って、投げつけたのだ。
「お、おのれ・・・ですが2度も同じ攻げ「キュ!」・・・あっ。」
ゴスッ!
「ぼべらっ!!」
スラクックは・・・・・・・・・・・・気絶した。
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