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インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才

作者:マンモス
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三年ぶりの再会

Side:楯無

「あーもう、書類飽きたあ~!」

「お嬢様、ちゃんとしてください。明日は学年別トーナメントがあるんですよ、各国の首相、あらゆる企業の方がくるんですよ!」

ここは、Is学園生徒会室。今この場にいるのは、生徒会長である更識楯無そして彼女の専属メイドであり生徒会会計の布仏虚である

「それはそうだけど虚ちゃん、こんなに書類の山があるのよ!学年別トーナメントの書類だけで!」

「学年別トーナメントの書類だけじゃありません。お嬢様が簪お嬢様を盗み見しに行ってるからたまった書類もあります。」

「それは……そうだけど。」

「はぁ、お茶を入れるから休憩にしましょう。休憩が終わったら私も手伝いますから。」

「ヤッター、虚ちゃんの入れる紅茶~!」

知らない人が見ればどっちが生徒会長なのか全く分からない光景である。楯無が騒いだ所為で、机から落ちた一枚の紙を虚が拾って見た瞬間、信じらんない物を見たかのような顔になった。

「お、お嬢様、コレを見てください!!」

虚が慌ててその紙を楯無に見せた。その紙を見た瞬間、楯無のよく知っている名前があった。

「ジークフリード社代表取締役…神倉真理」

それは、三年前、自分の前から消えた幼なじみであり、許嫁であり、大切な人の名前だった!

「ジークフリード社の社長は表に出てこない人だと聞いていましたが、まさか彼だったとは。」

虚の言葉を最後に生徒会室は沈黙の領域と化した。


Side:真理

「ここがIs学園か、知ってはいたが、かなりデカイな!それにマジで、女子しか居ないし」

俺が言うと、

「それはそうだ、ここは98%女子なんだからな。」

「それはそうですけど、てゆうか何故98%?」

「二人目の男性操縦者、シャルル・デュノアも居るからですよ社長!」

と、モニカさんが言う。

「それ何ですけど、絶対それ男じゃないですよモニカさん。あのデュノアの汚いおっさんの事だから、女子に男装させてるだけですって!」

「だな。それと、モニカさん。会場はドコですか?」

満月さんがモニカさんに聞くと、

「第三アリーナらしいです。」

「じゃ、行きますか!」

俺達がアリーナに向かっている途中懐かしい顔が二つあった。俺はその二人の後ろからデコピンをした。

ビシッ ビシッ

「「いた!!」

後頭部をデコピンされた二人がこっちを振り向いた

「誰…」

青髪をした少女がこっちを振り向いて言ったらすかさず驚いた。

「久しぶりだな、簪に本音!」

俺がそう言うともう一人の少女本音がゆっくりした声で

「あー、真理んに満月君だぁ~!」

束さんを思わせるしゃべり方だ。最初は少しイラッとしていたが今は懐かしい。

「…二人共どうしてここに…」

「仕事でここに来たんだ、簪お嬢様。」

簪の弱々しい質問に満月さんは家いたころのしゃべり方で答えた。

「二人て今どんなお仕事してるの~」

本音が聞いてくると、

「俺達は今ジークフリード社で働いているよ。俺が社長で満月さんは戦闘部隊の1番隊隊長で今は俺のボディーガード。」

俺が答えると、モニカさんが、時間を知らせていた。

「社長そろそろ時間です。」

「分かりました。じゃあな、簪、本音」

「うん、バイバーイ!」

本音は大きな声で手を大きく振り、簪は頭を下げた。俺はそれを見てヒラヒラ手を振って、俺達はアリーナのVIP席に向かった。


Side:一夏

「しかし、すごいなこりゃ…」

一夏とシャルルは今、アリーナの更衣室のモニターを見ていた。

「三年にはスカウト、二年には一年間の成果の確認にそれぞれ人が来ているからね。一年には今のところ関係ないみたいだけど、それでもトーナメント上位入賞者にはさっそくチェックが入ると思うよ」

「ふーん、ご苦労なことだ」

「一夏はボーデヴィッヒさんとの対戦だけが気になるみたいだね」

「まあ、な」

「感情的にならないでね。彼女は、おそらく一年の中では現時点での最強だと、思う」

「ああ、わかってる」

最近、シャルルは、最近、俺が考えていることが分かるみたいで、心配してきた。気持ちは嬉しいだが、このまま心配をかけるのも悪いので、俺は話題を変えるため、何か無いかと、モニターを見ると、VIP席に俺達位の男子が座っていた。

「なぁ、シャルル。あのVIP席に座っている俺達位のヤツて、誰か分かるか?」

「彼は、ジークフリード社の代表取締役の神倉真理だよ。」

「え、ジークフリード社ってあの世界的有名な大企業の?」

「うん。彼はジークフリード社を設立して半年で世界的大企業に変えた天才日本人だよ!確か、年は僕達の一つ上だよ」

同じ日本人ながら、すごいと思う。俺は彼の顔を見た。その顔はモニターごしでよく分かる位のイケメンで、瞳には明確な目標がある目をしている。

「けど、彼、裏では天才武器商人の顔もあるて、聞いたことがあるよ、彼は武器職人しても、有名で、ジークフリードブランドの武器はかなり有名だよ!」

「そ、そうなのか?」

「うん。だから、彼は『破壊の探究者』、『死の商人』て言われてる」

「世の中すごい人間がいるだな」

俺がそう言うとモニターに対戦表が映し出された。

「「ーえ?」」

出てきた文字を見て、俺とシャルルは同時にぽかんとした声をあげた。
一回戦の対戦相手はラウラ、そして箒のペアだったのだ。


Side:真理

(コレは、面白い組み合わせだな。ブリュンヒルデの弟にデュノア社の社長令嬢〈たぶん〉対束さんの妹にドイツのIs部隊の隊長か。)

「コレは、いい試合になるかな?」














 
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