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ソードアート・オンライン~冥界を司る女神と平和の創り手~

作者:ほにゃ~
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第4話 久々の戦い

「ほっ、ご苦労さん」

遺跡の入口に着き俺は乗って来た馬を飛び下りる。

遺跡というのは首都SBCグロッケンの地下に広がるダンジョンのことだ。

かつては文明や科学が栄えた地球が大戦で滅び、その後、宇宙に逃げた人々が

移民宇宙船団に乗って帰って来て、今人々が暮らしているという設定で

グロッケンの町はその移民宇宙船団であり、この地下にかつてに人々が暮らしていた

巨大都市が眠っている。

そこには、無数の自動戦闘機械や、遺伝子操作で生み出されたクリーチャーが蠢き、

プレイヤーを待ち受けている。

遺跡では中々いい武器やアイテムを得ることができるが基本ソロで攻略するのは

不可能に近い。

俺が降りたのを確認すると馬は走ってきた道を戻った。

「さてと、腕が鈍ってなきゃいいけど」

腰に付けた2丁のコルト・パイソンの弾を確認し

ポケットからリボンを2本取り出し、髪を括る。

所謂ツインテールだ。

よし、それじゃあ遺跡に入るか。

遺跡に入るとクリーチャーがわんさかといたが、全てヘッドショットで撃ち抜き進む。

暫く進み、歩く足を止める。

「そろそろ出てきてもいいんじゃない?」

後ろに向かって声を掛けると10人のプレイヤーがいた。

装備がMP5とナイツSR-16で武装されている。

後、足のレッグホルスターにハンドガン、見た感じベレッタM92Fとグロック17か。

中々の装備だ。

「ここまで後を付けてくる理由は?レアモンスターの横取り?それとも、私を倒して名を

上げるつもり?ただ単に装備品目当て?」

「全部だ」
おやおや、欲張りなことで。

「《漆黒の流星》といえどもこれだけの人数相手に勝つのは不利だろう。
貴様を倒せば俺達のスコードロンの名も上がるってもんだよ」

MP5を向け不敵に笑う男。

コイツ何を思ってる?

「一ついいことを教える。どうしてこの遺跡のこんな奥に私が1人で来たと思う?

それはね
















私1人でも十分戦えるからだよ」

言うや否や近くのプレイヤーの傍に移動し、下から顎をパイソンで撃ち抜く。

フラッシュと轟音が薄暗い都市に響き渡る。

周りが放心状態になっている間にもう1人のプレイヤーにジャンプで頭上に移動し

軍隊格闘スキルで首の骨を折り更に1人倒す。

「クソッ!」

目出し棒に迷彩服で身を包んだ男がナイツSR-16を撃つがそれを

軽業スキルと回避スキルの2つを駆使し躱す。

どうしてもよけれないのは着ている防弾コートで防ぐ。

このコートは数か月前にここの遺跡ダンジョンでドロップしたもので

弾の威力を半減してくれるものだ。

2人のプレイヤーの間を滑り込むように通り、両手のパイソンでそのプレイヤー達の心臓、

額を打ち抜きもう2人倒す。

残り6人

MP5とナイツSR-16を撃ち続ける連中の間を華麗に動き通り抜ける。

そして、俺の手の中には5本のピン。

このGGOでは爆発物系はブラズマ・グレネードと普通の手榴弾に分かれる。

このメンバーは全員が手榴弾なので通り抜け際に全員の手榴弾から1本ずつ

ピンを抜いた。

そして、もの凄い爆発音と強烈な光が周りを支配した。

リーダーと思しき男は恐怖で座り込んでいる。

そんな中、俺は煙の中からゆっくりと現れる。

「ヒッ!」

恐怖に後ろに下がろうとするが背後が壁なので下がれない。

「覚悟はいい?」

男の額にパイソンを突きつけ撃鉄を下ろす。

カチッという音がし、後は引き金を引くだけで終わる。

「ま、待ってくれ、俺が悪かった!頼む!

もうあんたのことを狙ったりしないから、助けてくれ!」

持っているMP5とレッグホルスターのベレッタを地面に置き、

土下座をして許しを請う男に俺はパイソンの撃鉄を戻しホルスターに仕舞い

背を向ける。

「ヘッ、甘いんだよ!《漆黒の流星》!」

男は腰のベルトに差していたコンバットナイフを抜き振り下ろす。

が、振り下ろす直前で動きを止める。

男の胸の中央に穴が開いており、そこから棒状の淡い青色の光が貫いていた。

この銃の世界では非常に珍しい武器のフォトンソードだ。

見た目は某SF映画に出てくる騎士が持っている剣にそっくりな奴だが、超近接武器の為

誰も使用はしない。

俺の持っているフォトンソードは持ち手の下に接続部があり、そこに

同じような接続部がついたフォトンソードを繫げツインフォトンソードになる。

もっともこれはNPCのショップでは売っていないモンスタードロップで

戦闘には使えなくともコアなファンには10万クレジット払っても欲しいらしい。

正式名はツインフォトンソードだが接続部を離したときにはフォトンソードになる。

初めから、男の後ろにコンバットナイフがあるのに気づいていたが、あえて力の差を教えて

やろうとわざと見逃すフリをした。

案の定後ろからナイフで斬りかかってきたが、袖に普段は連結を解いている

フォトンソードで後ろを見ずに心臓を貫いた。

まだ息がある。

「分かったかな?これが私と君たちの差だよ」

そう言ってホルスターのパイソンを抜き額に押し付け撃ち抜く。

「ふぅ、よし。それじゃあ奥に居るクリーチャーを倒すとしますか」

パイソンとフォトンソードを仕舞い遺跡の奥に足を進める。
 
 

 
後書き
戦闘になっているか不安です。

次は強力なクリーチャーとの戦いです。

ご期待ください。 
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