転生とらぶる
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機動戦士ガンダムSEED
0235話
プラントでアイリーン・カナーバ、ギルバート・デュランダル、レイ・ザ・バレルの3人と会談をしてから2週間。ようやくアークエンジェルを含む3艦は地球へと降下し、オーブへと戻ってきていた。
何に驚いたかと言えば、エターナルが地上でも普通に使えた事だろう。個人的なイメージでは、エターナルは宇宙専用艦だとばかり思っていた。
アークエンジェルに関しては原作でも普通に地球で使われていたし、クサナギに関しても元々艦首部分のみとは言え、オーブとヘリオポリスの連絡用艦艇として使われていたので地上で使えるのに違和感は無い。だが、エターナルに関してはSEED、DESTINYの両方で宇宙での戦いしか描写されなかった為に、地上でも運用が可能だと聞いて酷く驚いた。
……だが、よく考えてみればスパロボの方では地上でもエターナルが出撃していたし、地形適応も空がAだったりするのでそうおかしな話ではない、のか?
「よく戻ってくれたな。そして、よく無事であの戦いを潜り抜けてくれた」
3艦をモルゲンレーテのドックへと着艦させ、補給と整備を受けている中で俺達はウズミを始めとしたオーブ政府の要人勢揃いで出迎えを受けていた。
現在この場にいるのは、アークエンジェルから俺、レモン、コーネリア、マリュー、ムウ、ナタル。クサナギからカガリ、キサカ。エターナルからラクス、バルトフェルド、キラ、アスランの合計12人となっている。本来はディアッカやイザークなんかがいてもおかしくはないのだが、イザークは一応まだプラントに所属しているし、ディアッカに関してはザフトとして敵対していたアークエンジェルで捕虜となり、そのままの流れで俺達に協力したという、所属が非常に曖昧な状態なのでこの場では遠慮して貰っている。
……同じくプラント所属のアスランが普通にいるのはカガリとの個人的な関係からか? はたまたNジャマーキャンセラー搭載機に乗ってる関係か。……あるいは、パトリック・ザラの息子という立場故か。いや、最後の件でここにいるのなら同じく最高評議会の構成員であった親を持つイザークやディアッカもここにいないとおかしいか。
「ウズミ代表こそ今は終戦会議の準備で色々と忙しいだろうに」
ウズミが差し出した手を握り替えし、お互いを慰労する。
しかしウズミもそれなりの歳だろうに、世界大戦とも言える今回の戦争を終結させる終戦会議の準備で疲れているように見えないのはさすがオーブの獅子といった所か。
「何、実際に戦い抜いた君達の事を考えればこれくらいは大した苦労では無い。……それよりも、アズラエル理事を捕らえたと聞いたが?」
それまで浮かべていた微かな笑みを消し去り、真剣な表情でこちらへと尋ねてくる。
「ああ、拘束室に放り込んである。後で引き取ってくれ」
メンデルでの戦いで捕虜となったアズラエルだが、当然の如く意識を取り戻してからは暴れに暴れた。喚きに喚いた。自分をここから解放しろ、自分にこんな事をしてただで済むと思っているのか。その他諸々。結局アークエンジェルの人員に世話をさせるのは危険と判断し、最終的には量産型Wがアズラエルの担当となっていた。
……顔に機械部品がついているという、ちょっとこの世界では考えられない姿をした量産型W相手にはさすがにアズラエルとしても不気味なものを感じたのか、それ以後は大人しくなったそうだ。
「了解した、アズラエル理事に関してはこちらで引き受ける。終戦会議まではオーブで大人しくしていて貰うとしよう」
「分かっていると思うが、ブルーコスモスには気をつけてくれ。盟主がオーブに囚われていると知ったら恐らく……いや、間違い無く奪還を企てるだろうしな」
ブルーコスモスの狂信的な信者――と表現するのが正しいのかどうかは分からないが――にしてみれば、青き清浄なる世界を汚すコーディネーターを殲滅しようとしたアズラエルを捕らえ、尚且つこの戦争の責任を負わせるスケープゴートにしようとしているのは絶対に許せないだろう。そしてアズラエルを取り戻すのは自分達の当然の権利だとして何の躊躇もなくテロという行為に走る事が予想される。
「囚われの姫を助けるのならともかく、あんなおっさんを助けるなんて俺はちょっと御免だがなぁ……痛っ!」
その声にチラリとムウの方へと視線を向けると、そこではムウの足を思い切り踏んでいるナタルの姿が。
2人のこんなやりとりも今ではすっかり見慣れてしまった。ヘリオポリスで出会った当初の堅物なナタルは既に無く、今では軍人としては有能ながらも相手を受け入れる深い懐を持った性格へと成長していた。
「君達も色々と忙しかっただろうから、今日はこのまま休んでくれて構わない。シャドウミラーとしての報告もあるだろうしな。こちらの報告は明日させてもらうが構わないかね?」
「そうして貰えると助かる。じゃあ、アズラエルの件はよろしく頼む」
ウズミを含むオーブ政府との会話はそれで終了し、それぞれが久しぶりに戻ってきたオーブで羽を伸ばす為に散っていった。そんな中、俺、レモン、コーネリア、マリューのシャドウミラー組はエレカを使いホワイトスターへのゲートを設置してある倉庫へと向かう。
「まさか、この倉庫を見て懐かしく思う日が来るとは思わなかったな」
エレカごと倉庫のエレベーターでゲートのある空間へと降りながら、思わずそう呟く。
まだこのSEEDの世界に来てから半年。この倉庫にゲートを設置してからは2ヶ月程度しか経っていないのだが。
「それくらいこの世界に愛着が湧いた証明でしょう?」
「ほう、ならば私の世界でも同じように感じてくれるのか?」
レモンがにこやかに微笑み、コーネリアは挑発的な笑みを口元に浮かべる。そしてマリューはそんな2人の様子を苦笑を浮かべながら眺めている。それこそ、この3人と共に暮らすようになってからまだ2ヶ月しか経っていないというのは信じられないくらいに俺達の息は合っていた。
そんな会話をしているうちにエレベーターは地下に着き、ドアが開かれて……開かれて……開かれて?
「……え?」
目の前にある光景に思わず言葉が漏れる。
そこにあったのは何故か大量のストライクダガー。ざっと30機程度だろうか。もちろんこの機体は連合軍が採用しているもので、M1アストレイを開発したオーブでは使われていない。それが何故こんなに置いてある? しかも整然と並んでいるのならともかく、雑然とまるで積み重ねられているかのように。まるで、子供が飽きた玩具を片付けろと母親に言われて、しょうがないので取りあえず纏めてみましたといった感じだ。
俺と共にエレカに乗っている他の3人へと視線を向けると、レモンは苦笑を。コーネリアは溜息を。マリューは唖然としていた。
「全員無事で何よりです」
そんな俺達へと近づいてきたのはエキドナと数人の量産型Wだった。エキドナの表情に余り変化は見られないが、それでも俺達が怪我も無く戻ってきて嬉しいのか雰囲気が幾分か柔らかい気がする。
「ああ、そちらも無事なようで何よりだ……と言いたい所なんだが、これは?」
俺の質問にバツの悪そうな顔をしながら目を逸らすエキドナ。こいつはもしかして……
「その……アクセル隊長達が宇宙へと向かった後に連合軍が攻めてきたのですが、その時に技術班から出来ればこの世界の機体を確保して欲しいと言われて」
やっぱり技術班か。うちの技術班は技術力は高いし、アースクレイドルのアギラのように外道でもない。だが、知的好奇心がちょっと高すぎるのだ。それも自分達の好奇心が満足したら途端に興味を無くす者も多く、その結果がこの無造作に積み上げられたストライクダガーの山なのだろう。
「……レモン」
「ええ、後できちんとお話をしておくわ。じっくり、たっぷり、ねっとりとね」
得体の知れないプレッシャーを発しながらレモンが口元に笑みを浮かべるが、目が笑っていないのが怖すぎる。
「で、この機体はどうするんだ? このままここに放り出しておく訳にもいかないだろう?」
そんなレモンの横でコーネリアが呟く。確かにこのままここに積んでおく訳にもいかないし、どうしたものやら。シャドウミラーで使うにしても、メギロートよりも性能の低い機体をわざわざ使うというのもなぁ。
「ま、取りあえず……」
溜息を吐きながら、ストライクダガーへと触りながら空間倉庫へと格納していく。……そのうち、空間倉庫が産業廃棄物の処理場みたいになったりしないだろうな。
「ありがとうございます、アクセル隊長」
やはりエキドナにとってもストライクダガーの山は邪魔だったのだろう。にしても、どうせ積み上げるのならゲートの近くじゃなくてもっと端の方に積んでおけばいいものを。なんでまたここに纏めたのやら。
「片づいたわね? ならホワイトスターに戻りましょうか」
先程までの冷たい笑みを消し去ったレモンに促され、ゲートのシステムを起動してホワイトスターへと転移する。
「ブリタニアの皇宮で過ごしたのよりもずっと少ない日数しか過ごしていないのに、何と言うか自分の家に帰ってきた、という感じがするな」
「それはきっとアクセルと一緒に住んでる家だからよ。ほら、レモンだってあんなにはしゃいでいるじゃない」
「……いや、アレはそんないいものじゃないと思うが」
技術班目指してエキドナや量産型Wと共にエアカーで移動していったレモンを見ながらコーネリアとマリューが話している。その内容に苦笑を浮かべながらも、エアカーを呼び出し、俺達だけで先に家へと帰る事にした。
その夜、俺達は家で軽い戦勝パーティを開いていた。と言っても、参加者は俺、レモン、コーネリア、マリュー、エキドナの5人だけだが。ヤキン・ドゥーエの戦いの時にホワイトスターで戦勝パーティを開くと皆に告げたから、これは前祝いのようなものだな。
「では、シャドウミラーの勝利を祝って……乾杯!」
『乾杯!』
俺の声の後に全員の声が続き、持っていたグラスを軽くぶつける。当然、俺のグラスの中身は烏龍茶だが。
料理に関してはマリューが腕によりを掛けて作ってくれたものだ。レモンも後から参加してその手伝いをしていた。
技術班がどうなったのかについて尋ねた所、聞かない方がいいと言われたが……せめて命に別状が無いように祈っておこう。
「それにしても、ラピエサージュは良い機体だな。私の思った通りに動いてくれる」
「それは当然よ。あの機体は基はアシュセイヴァー。アクセルの使っているグロウセイヴァーと同じ素体なのよ? そこに色々と因縁深いATXチームという部隊の機体データを使って改造したものよ。……まぁ、だからこそ『継ぎ接ぎ』なんて不名誉な機体名をしてるけど」
「継ぎ接ぎ、か」
「機体名を変える?」
「いや、これでいい。アクセルの世界で作られた機体を、違う世界の私が操縦する。これもある意味では継ぎ接ぎと言えるだろう? なら私の乗る機体として相応しい名前だ」
やはり戦勝パーティという事で浮かれているのだか、その頬をほんのりと赤くしたコーネリアが上機嫌に言う。
「同じ技術者として言わせて貰うけど、あの機体のポテンシャルはMSとは比べものにならないわね。改めてこの世界とレモンの世界の技術レベルがどれだけの差があるのか思い知らされたわ」
マリューもまた、上機嫌でワインを口へと運びながら会話へと混ざる。
「でも、あの機体は元々オウカ用に造られてたものなのよ。そのうち、コーネリアの専用機を造ってみるのも面白いかもしれないわね」
「オウカ?」
初めて聞く名前だったのか、コーネリアがそう聞き返す。
「ええ、オウカ・ナギサ。私達の世界でも一流と言ってもいいパイロットよ。……もっとも、自分の家族の下へと行ってしまったから私達と一緒には来れなかったけど」
「……もしかして、その女も?」
何故かこちらへとチラリと視線を向けながらレモンへと尋ねるコーネリア。
そんなコーネリアの様子に苦笑を浮かべながらも頷くレモン。
「オウカなら今頃、アラドやゼオラ達と幸せに暮らしてると思うぞ」
「そう、ね。確かに家族と一緒に暮らしてはいるでしょう。まぁ、初恋は実らないものと相場が決まってるしね」
「初恋? オウカのか?」
「ええ、絶対に叶う事のない相手に想いを寄せてるのよ」
レモンのその言葉に、オウカの事を思い出す。顔は間違い無く美人で、体つきもトレーニングを欠かしていないだけあって引き締まっていながらも女らしい柔らかさを持っている。性格もお淑やかでこちらも文句無し。スクールの長姉として責任感もあり、当然のように頭もいい。間違い無く最高クラスの優良物件と言ってもいいだろう。
「オウカ程の女なら余程の事が無い限りは意中の相手を射止められるだろうに。相手の男も見る目がないな」
「……そうね」
俺の言葉に何故か苦笑を浮かべるレモン。
そんな感じで、この日の夜は過ぎていった。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:38
PP:615
格闘:262
射撃:282
技量:272
防御:272
回避:302
命中:322
SP:462
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
???
???
???
???
???
撃墜数:374
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