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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第6章 無限時計編
  父の遺品と謎の歯車

妖精の尻尾(フェアリーテイル) ギルドにて・・・

「酷いわね。」

「何か事件?」

ルーシィさんの言葉に、キナナさんがそう言う。

「連続教会破壊事件ですよ。」

「随分と物騒な事件ね。」

「犯人はまだ不明なんですよ。」

俺とウェンディ、シャルルがそう言う。

「あ、この人!ニルバァーナとラクッタ山の時の・・・!!」

「本当ですね。」

確か新生評議院の第四強行検束部隊隊長、ラハールさんでしたね。

「7年経っても、変わってないね。」

「若さの秘訣でもあるのかな?」

ハッピーとミントがそう言う。

「ぐがー!」

「ナツ兄、どうしたの?」

「畑仕事で疲れたから昼寝だって。」

ロメオの言葉にルーシィさんが答える。

「いつのまにか、そんな事件が起きてたんだね。」

「私達、7年もブランクある訳だし・・・」

「コージは違うけどね。」

「まぁ・・・な。」

半年だけ、妖精三大魔法と悪魔三大魔法を習得する為、
みんなを目覚めさせる為に、頑張りましたよ。

「それに予知能力も調子悪いみたい。散漫なイメージしかわかない。」

「そうなのか?」

「そうなの。」

「ふ~ん・・・ん?」

何だ、この匂い・・・?

「何の匂いだ?」

「あ、起きた。」

ナツさんが起き、ハッピーは魚を食べながら、そう言った。

「ナツさんも、ですか?」

「コージも、匂うのか?」

「はい。」

この匂いは・・・一体・・・?

「ルーシィ姉!」

「「「ん?」」」

「「「「?」」」」

「あそこにいるのが、ルーシィ姉だよ。」

どうやらルーシィさんに用事のある方ですね。

「ありがとうございます。」

まるでお嬢様みたいな人だな。

「誰だ?」

「ルーシィさん、知ってますか?」

「ええっと・・・」

「あなたが、ルーシィ・ハートフィリア?」

「うん、そうだけど・・・あの・・・誰ですか・・・?」

ルーシィさんは知らない様だな・・・。

「誰・・・て・・・んん・・・」

すると、その人・・・

「ミッシェル・ロブスターですよぉ~!!!うえぇ~~~!!!!」

「はいぃぃぃ!!?」

何故か泣きだし、鼻水たらし、そう言ってきた。

「お知り合いでしたか。」

「いきなり泣かすなよ。」

「え、ええ~!?」

戸惑うルーシィさん。

「ごめんなさい。随分久しぶりだから、わからないのも、無理ないわね・・・。」

「あの・・・鼻が・・・」

まだ鼻水垂れてますよ・・・。

「凄ぇ美人だな・・・誰だよ?」

エルフマンさんがルーシィさんを肘であてて、言ってきた。

「いや、だから・・・」

ルーシィさん、憶えてないのですよ・・・。

「それでは改めて、私、ミッシェル・ロブスターです。お久しぶりです。ルーシィ姉さん!」

・・・え?

「・・・ね」

「「「「「「「「「「姉ぇぇさぁぁぁん!!!!???」」」」」」」」」」

ミッシェルさんの言葉に俺達全員驚いた。

「驚きの真実!!ルーシィパパに隠し子が・・・!!!」

「・・・じゃなくって、ロブスター家はハートフィリア家の遠縁にあたるの。」

ハッピーの言葉に、ミッシェルさんがそう言う。

「つまり、ルーシィの親戚。」

「そういう事ね。」

シャルルとキナナさんがそう言う。

「なーんだ、つまんない。禁断の恋かなんかかと思ったのに・・・」

ミントがそう言う。後でお前殴ろうかな?

「でも何で“お姉さん”?」

ウェンディが疑問に思い、そう言った。

「雲泥の差ってのはこの事か。」

「よくわかんねぇけど、お前ルーシィの娘って事だな。」

「何でそうなるのよ!!?」

「冗談だっつーの。」

「冗談が少し悪いと思います、ナツさん。」

俺は冗談を言ったナツさんに向かってそう言う。





























それから少しして・・・

「プゥーン。」

「で、何でアタシがお姉さん?」

ルーシィさんがミッシェルさんに聞いてみた。
なぜかプルーがいますけど、そこは置いておきましょう。

「だって、年上だから。」

「でも・・・どうみたって、あなたが年上でしょう。」

「それは・・・」

「まぁ、俺達天狼島いた者は7年も歳を取っていませんからね。
 本来ならもう20代ぐらいですからね。」

俺がそう言う。

「でもお兄ちゃんは半年だけ歳を取ったんだよね?」

「まあな。今はもう16歳だ。」

ウェンディの言葉に俺はそう言う。
X784年の12月に天狼島へ行き、X791年の3月ごろにここへ戻ってこれた。
俺はX790年の9月に俺だけが目を覚めた。
そう計算すると、俺は今16歳いである事がわかる。
・・・ナツさんはどうも理解できていない様だ・・・。

「やっと・・・やっと姉さんに会えた・・・ひぃぐぅ・・・。」

「まぁまぁ・・・てか、その荷物、何?」

ルーシィさんはミッシェルさんが持っている荷物を見てそう言った。
ケース1つだけの様ですね・・・。

「これは・・・」

これは?

「私はこれを・・・姉さんに・・・!」

「あっ!!」

ミッシェルさんはルーシィさんに抱きつこうとし、
握っていたケースの取っ手を外してしまった。

当然・・・


ドーン!!

「あだぁ!!!」

ですよねぇ・・・。しかも足の親指に・・・小指よりかはましだったと思いますが・・・

「あ、あたし、どうしても、ルーシィ姉さんに渡したくって、ずうっと探してたのぉ!!」

ミッシャルさんは痛みをこらえながら、そう言った。

「泣かすなよ!!それでも(おとこ)かぁ!!!」

「あたし女の子!!」

エルフマンさんの言葉にツッコミを入れるルーシィさん。

「うわぁ・・・。」

「重いですよこれ・・・!」

キナナさんとウェンディがミッシェルさんが落としたケースを持ち上げて、そう言う。
というか2人で持っても重いって、ミッシェルさんって、意外と力持ち・・・?

「いや、まぁいいや・・・俺が持つよ。」

俺がかわりにケースを持った。

「ありがとう。」

「ごめんねお兄ちゃん。」

「いいよ別に。」

「なんだぁあいつ・・・。」

「ルーシィの親戚ってのも信憑性があるね。あのドタバタ感が・・・。」

「プ、プゥ。」
















「で、これは何なの?」

俺は近くのテーブルに、ケースを置いた。
ルーシィさんはケースの事が気になり、ミッシャルさんに訪ねた。

「姉さんのお父様、ジュード・ハートフィリアの遺品。」

「・・・!!」

つまりルーシィさんの父さんの物ですね・・・。

「私、ジュード叔父さんの仕事を少しの間お手伝いしていて、
 それで、ご連中の間に立ち会う事ができて・・・
 その時、あなたにコレを渡すよう頼まれたの。」

「お父さんが・・・最期の時に・・・」

「行方不明だったあなたをずっと心配してたけど、
 きっとどこかで生きているから、きっと帰って来るから、見つけ出して渡して欲しいって、
 眠るような穏やかな最期だった。その日から今日まで、ずっとあなたを探していたの。」

ミッシャルさんはそう言う。俺達は黙ってそれを聞いていた。

「うああああ~!!!」

エルフマンさん、泣くのはいいですが、もう少し静かにしててください。

「やっと会えた・・・!これで、ジュード叔父さんとの約束も果たせる!」

「・・・・・・・・・。」

ルーシィさんは黙って、机に置いてあるケースを見つめた。

「何が入っているの・・・?」

ルーシィさんはミッシェルさんに訪ねた。

「わからないわ。私はただ、このケースを渡すように言われただけだったから・・・。」

どうやらミッシェルさんは知らない様ですね・・・。

「お父さん・・・。」

「開けてみろよ。」

「え!?」

そう言ってきたのはナツさんだった。

「中見たらどうだぁ?コイツ、お前の事を凄ぇ探してたんだろ。
 どんな大切な(もん)預けたか、見せてやってもいいんじゃねーか?」

「うん。」

ルーシィさんはケースを開けてみた。

「「「・・・?」」」

「これは・・・?」

中には何か包帯の様なものが巻かれていた。

「何だこりゃ?」

ルーシィさんはそれを持った。

「この布・・・。」

「何か魔法が掛かってんな。」

「そうですね。さっきの匂いもこれ・・・ですね?」

「ああ。間違いねぇ。」

どうやらこの布の匂いだったようですね・・・しかしこの布に巻かれている物は一体・・・?

「・・・!!!!」

「シャルル?」

「どうかしたの?」

「顔色悪いよ?」

シャルルの様子に、ウェンディとハッピーとミントがそう言う。

「(何かヤバイ物か・・・?)」

俺はシャルルの方を一旦向いた。

「ううん・・・何でもない・・・。」

「そうか。」

俺はそう言い、先程の物の方へ眼を向ける。
ルーシィさんが布を取って、巻かれていた物の姿を見せた。

「え?何よ、これ・・・?」

「ジュード叔父さんが大切になさっていた物なの・・・?」

見た事もない物だった。まるで時計の針みたいな様なものだった。

「あたしも見憶えないと、思う・・・。」

ルーシィさんがそう言う。

「う~~~~ん・・・・・・・・・武器だろ!」

「違うと思う。」

ナツさんの言葉にルーシィさんがそう言う。

「思い出した!!」

「「「「「「「「!!!」」」」」」」」

ミッシャルさんの言葉に、俺達はミッシャルさんの方を見た。

「やっぱり武器だったのか?」

「いいえ・・・。」

「それじゃあ一体・・・?」

「私・・・三日前から何も食べてなくって・・・///」

ぐうぅぅ~

「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・。」」」」」」」」

しばらく沈黙になったのは言うまでもなかった。そして結局、これが何なのかはわからなかった。
ミッシャルさんはルーシィさんの住んでいるアパートへ泊る事となった。



























次の日以降から、ミッシェルさんは俺達妖精の尻尾(フェアリーテイル)に来るようになった。
掃除に洗濯に料理など、何でもこなしました。ルーシィさんの事も手伝ってあげたりしています。
ただ・・・ちょっと頼りない事があったり、
すぐに泣いてしまうなどと欠点は意外とあったりします。


こんな時もありましたね・・・。

「このお洋服、どうしましょう・・・。」

ミッシャルさんが偶然、懸賞で当たった高級そう服があるが、サイズが小さかった。
服はどうもゴスロリのようである。露出があるゴスロリの服だな・・・。

「そうだわ!」

ミッシェルさんが俺の所へ来た。

「・・・は?」

「どうぞ!」

ミッシェルさんはその服を俺に渡そうとした。

「・・・何でそうなる・・・?」

「え?とてもお似合いだと思いますから・・・」

「言っておきます。」

「?」























「俺は、男だぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!」





















「えええっ!!?」

「何なんだよ!!
 俺は16歳になって身長も伸びたっていうのに、まだ女みたいな顔なのか!!?」

「ふ、ふええぇぇ~!ごめんなざーい!!!!」

ミッシェルさんは泣いてしまった。

「こっちが泣きたいぐらいですよ・・・。」

その後、ウェンディが来て、ミッシェルさんはウェンディにゴスロリの服を渡した。
ウェンディは顔を赤くなっていたが、受け取ってしまう。
何かミントがこそこそと喋っていたのが見えた。

「コージ。」

シャルルが俺に話しかけてきた。

「夜に話があるの。」

「何・・・?」

話・・・?何で夜だ・・・?
















その夜・・・俺とシャルルの他に、マカオさんとワカバさんもいた。

「で、どうだったよ?」

「伝手を頼って調べてもらったよ。今ラキが報告書を取りに・・・」

「あ。」

そのラキさんが戻ってきたようだ。

「おお、来たか!!」

「ご苦労さん。」

「悪ぃなぁ、変な使いさせてよぉ。」

2人はそう言う。実はシャルルの話はその報告にある様だった。その報告とは・・・

「取りあえず、結果からいうと、ロブスター家はゼントピアの地方教区を
 纏める大農家として実在したって・・・。」

「そうでしたか・・・。」

何故、この事を聞くのかというと・・・

「メスト・・・ドランバルトの件があったからね。でも安心したわ。ホッとしわ。」

そう、あいつの時の様に誰かの名前を使い、利用した事があったから、
ミッシェルさんの家の事をシャルルはマカオさん達に頼んで、調べてもらった訳だった。

「(できれば・・・・・・もうアイツみたいなのは出て来たくないな・・・。)」

俺は心の中でそう思った。

「ちょっと待てよ!実在したって、何で過去形なんだ?」

「それが、数年前にひどい事故があったらしくって・・・」

「つうことは、あれか。」

「ミッシェルはその事故の・・・」

「生き残りという訳ですね。」

俺達はそう言う。あの人も色々と苦労があったんだろうな・・・。

「それじゃあ、俺とシャルルはもう帰りますね。」

「ああ。」

「気をつけてな。」

「お休みなさい。」

「ええ。」

「はい。」

俺とシャルルはそれぞれ帰る所へ帰ったのだった。









































化猫の宿(ケット・シェルター)跡・・・

「さーって、大分片付けが済んだな。」

俺はそう言う。7年も前の物で、腐ったり、痛んだ物を捨てたり、
残しておくものを別けたりなどをしていた。

「ん?これは・・・。」

俺はある1つの物に手を伸ばした。

「そういえば、これも手に入れたんだったな。」

俺の手には1つの歯車の様なものがあった。
前にエルザさん達のフェアリーヒルズ組の7年分の家賃をどうにかする時、
俺は昔財宝を手に入れ、秘密の場所に隠していたという事があった。
その財宝の洞くつに、これを見つけたんだ。

「でも、これは一体何だろう・・・?」

俺は気になっていた。未だに謎だからだ。

「まぁいいや。もう遅いし、寝るか。」

俺は寝る事にした。







































次の日、俺は適当に飯を食って、残りの整理を終わらしてからギルドへ行く事にした。

「よーし!これで最後っと!!」

何とか終わる事ができた。ただ1つを残して・・・

「この歯車・・・何だろうな・・・あ、そうだ。皆さんに見せてみよう。」

俺はそう決めて、この歯車をギルドに持って行く事にした。








































一方、妖精の尻尾(フェアリーテイル) ギルドにて・・・

「成程のぅ。」

「魔導士が魔導士に頼むだなんて、聞いた事ねぇなぁ!」

「上に依頼出しとけよ。こっちに下ろしておくからさぁ。」

「考えたわね、ルーシィ!」

マカロフ、ワカバ、マカオ、ミラがルーシィにそう言った。
ルーシィはあの遺品をこのギルドに依頼し様と行ったのだった。
提案したのはミッシェルである。

「うむ。誰が名乗りを上げるのかのぅ~。」

マカロフはそう言う。

「ギルドに依頼出すんだって?」

机の上に置いた遺品の入っているケースを開けようとしているミッシェルにナツはそう言う。

「許可下りたよ!」

ルーシィが戻ってきて、そう言う。

「遺品を包んでいる布の魔法も気になるし、
 ジュード叔父さんが何を伝えようとしていたのか、姉さんの為に何かしたくって。」

ミッシェルがそう言う。

「よぉーし!じゃあ俺が受けてやんよ!」

「壊しちゃダメだよ、わかってる?」

「うるせぇよ!わーってるって!!」

ナツとハッピーがそんな話をしていた。

「引きあわせというやつかのぅ・・・。」

「家族を亡くした者同士しか・・・。」

マカロフとマカオがそう言う。

「しかし・・・ちゃっかり身元を探るとはのぅ。やりおるわぁい。」

「これでもマスターだからな。こうやって何とか、7年やってきたからよぉ。
 とはいえ・・・。」

マカオはミッシェルを見る。

「(他にも気になる事があるんだけど・・・。)」

シャルルは心の中でそう言っていた。
ちなみにウェンディとミントはキナナと何かおしゃべりをしていた。

「ああぁ!!」

ガトーン!

「おいおい!」

「大丈夫!?」

ミッシェルは転んでしまい、持っていた遺品を床に落としてしまった。


だが次の瞬間だった・・・!!

「ん・・・!?」

「!?何だ・・・?」

「これは一体・・・?」

マカロフ、エルザ、グレイが何かを感じた。

「え?」

ルーシィは驚いていた。目の前にあった遺品が突如、ゆっくり回転をし、浮かんでいた。


ガァン!

そしてそのまま立った。針っぽい方のを上にして。
さらに、何か文字の様なもの黄色く光、浮かび上がった。

「何か浮かんできた!!」

「文字だな・・・。」

「古代文字ってやつか?」

浮かんで来た文字を見て、思った事をそれぞれ言う。

「それならレビィちゃんが・・・」

「今はおらん!シャドウ・ギアは仕事で遠出しておる。ついでにフリードもな。」

マカロフがそう言ってきた。

「何かを伝えようとしている・・・。」

「お父さん・・・。」

ミッシェルとルーシィは遺品を見てそう言う。

「じっちゃんも、あの文字読めねぇのか?」

「・・・・・・。」

ナツの言葉にマカロフは少しだけ頷く。

「ルーシィ・・・これには関わらん方がいい。」

「どういう事!?」

マカロフの言葉に驚くルーシィ。マカロフは何も答えなかった。

「一体何だ!!?」

「お兄ちゃん!」

「!?」

俺がギルドに入ると、例の遺品が浮いていた。何か文字を浮かべて。

「ん・・・?」

すると、俺が持っていた歯車に異変が現れた。

「何だそれ?」

「ちょっと調べてみたい物です・・・!?」

突如、この歯車から何か文字が浮かんできた。
短いが・・・今目の前にある遺品と同じ様な文字があった。光っている色は赤だが・・・。

「これは・・・!!」

そして次の瞬間だった・・・!!!




































ズドォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!































「「ぐわぁ!!」」

「わぁ!!」

「「ぬぅ!!」」

「「「「きゃあ!!」」」」


「がぁ・・・!!!」


ドーーーーーーーーーーーーーーーーン!!バン!


「ぐあぁ!!」

俺は飛ばされた。いや、正確には歯車が飛ばされて、俺も一緒に飛ばされた様な感じだ。
飛ばしたのはあの遺品だった。

「痛ってて・・・!!」

近くの木や岩にぶつかって、止まった様だ・・・。



















「何だったんだ・・・!?」

「お兄ちゃんは!!?」

「うぅ・・・。」

俺は怪我をしたか所を押え、ギルドに戻ってきた。

「大丈夫!!?」

「・・・結構効きました・・・。」

「治療するね!!」

ウェンディが俺に治癒を掛けてくれた。

「一体あれは何だったのだ・・・!?」

「さぁ、どうもあの遺品は俺が持って来た歯車に反応した様です・・・。
 今は別の場所においてきました。また同じ様にされては困りますから・・・。」

「そうか。ルーシィ。」

エルザさんがルーシィさんの方を向いた。

「マスターのいう通り、やはりその遺品には関わらん方がいい。」

「そんな・・・!!」

ルーシィさんはショックを受ける。

「じゃがぁ、1つわかる事がある。」

そう言ってきたのはマスターだった。

「どうも、この遺品とコージが持ってきた歯車、何か関係があるかもしれん。
 じゃが、先程の様な事があっては危険じゃ。」

「・・・・・・。」

マスターの言葉に何も言えなかったルーシィさん。

「(でも、お父さん・・・この謎、絶対に解いてみせるから!!!)」

ルーシィは心の中でそう思った。 
 

 
後書き
お久しぶりです。白鋼です。第6章『無限時計編』を開始しました!!
しかし、少し残念な話があります。
ここ最近、仕事をする事となり、小説を書くのが遅れてしまうかもしれません。
できるだけ早く出せれるように心がけます。

そんでもって、今回この『無限時計編』、自分のオリジナル設定を作りました。
コージが持っている謎の歯車、いずれこの歯車の事は話の中で出します。

次回もお楽しみに~!! 
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