ARASHI団~セイギの味方ですけど?~
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第1部
第1章
1通のメール
「んじゃー水原。プリントの四角の枠の中に書いてある文章、読んで」
「…えー、近代、日本ではSNSサイトが多々使われるようになり、ネットでの会話、交流などが増えている。しかし、その反面ネットでのいじめなどの事件、トラブルも増加している」
「はい、ありがとう。今水原が読んだとおり…」
高校2年の5月。
特別授業の真っ最中。
いきなりプリントを読まされた俺は一言つぶやいた。
「この学園にこんなこと言って聞くやついんのか?」
なぜそんな風に思うかって?
ここ、私立花園学園では、9割以上の生徒が、ブログ、メール、ゲームなどが充実したサイト
‘ミスト,を利用している。そして、その中ではいじめもおこっているのだ。
ブログへの中傷コメント、迷惑メール、個人情報流出など、内容もひどいもの。俺も何度か見ていた。
…ネットのこと考えてたらやりたくなってきた。
ちょっとネットしようかな…
そう思ったとき、タイミングよくスマホが揺れた。
メール…知らないアドレスだ。
さっとメールboxを開き、確認する。
なぜ平然と授業中にそんなことができるのかって?
ここの教師はみな「授業を聞いても聞かなくても自分のこと。聞いていなくて単位がとれなくても知らない」というのがモットー(?)らしい。
まぁ、実は俺成績トップ5に入るくらいいいからこれくらいどうってことない。さりげなく自慢してみた。
メールを開く。
ちなみにメールはミストメール、通称ミスメを利用している。
ーーーーーーーーーーーー
暇そうだね。あたしも暇。だから生徒会室にきて。
守らないとひどいめにあうから。
これはあなたの運命を変えるかもしれないけれど。
ーーーーーーEND-----
「はぁ!?」
あ、つい大声出しちまった
「水原ー静かにしろ!」
やっぱり怒られた
「すいません…」
ちょっと待て。暇だから来い?
頭大丈夫か。送り主は…不明!?
いや、不明にできるのか!?無理だろ!?
暇だから来い!?ジャ●アンか!?ガキ大将もびっくりだ!
…脳が追いついていかない
…ん?いや!?待てよ!?
送り主は俺が暇そうなのが見えた。そして、あたしって言ってる所から女だ。そして授業を聞かなくても大丈夫なやつ…
まわりを見渡す。
一人だけ確認できた。
「あいつかよ…」
授業が終わり、放課後になった。
俺はしょうがなく生徒会室へと向かった。
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