転生とらぶる
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機動戦士ガンダムSEED
0228話
システムXNによる転移が完了し、既に目の前にはヤキン・ドゥーエの姿が見えていた。
「転移は成功した。全機、作戦通りに行動を開始しろ!」
トリニティゲインから通信を送り、そのままコックピットから宇宙空間へと脱出する。アークエンジェルを含む3艦がヤキン・ドゥーエの方へと移動するのを確認し、トリニティゲインの装甲へと触れて空間倉庫へと格納。同時に脳裏のリストからグロウセイヴァーを選択する。
トリニティゲインと入れ替わるようにして現れたグロウセイヴァーのコックピットへと素早く乗り込み、機体を起動させ……
「ASRS起動」
同時にASRSを起動し、ザフト軍から発見されないようにしながらその場から離れる。
「……良し。ここまでは順調だな」
チラリとモニタへ視線を向けると、そこではいきなり現れた俺達に混乱しているのかまだ数機しか迎撃部隊が出ていない。……いや、転移による奇襲にも関わらずにすぐに数機でも迎撃部隊が出撃出来るのは優秀な証か。何せインスペクターに同じような奇襲をされた時の連邦軍は、碌に抵抗すら出来ずに世界各地の基地を失っていったんだしな。
しかし出撃してきたのがジン数機ではこちらの戦力を止められる筈も無く、クサナギから発進したメギロートの群れに呑み込まれるようにして撃破されていく。
「あっちの方は大丈夫そうだな。なら俺は計画通りに……」
意識を集中させて、念動力を展開していく。
「T-LINKシステム、フルコンタクト」
この宙域にいる人間の意識を感じ取る。……あそこにあるのはヤキン・ドゥーエにいる人々の意識だろう。となると、その隣に……
「見つけた!」
何も無い空間から複数の人間の意識を感じ取り、その方向へと向かってASRSにより機体を隠蔽したまま移動する。
ザフトのミラージュコロイド自体の性能は、恐らく連合軍よりも上だろう。少なくても、ブリッツで使っていた物よりは上に感じる。だが、所詮ミラージュコロイドは光学迷彩であって、人の意志までは隠せない。
多くの人間の意志が存在している場所と、そこから少し離れた場所にほんの少しの小さな意志。この離れた所にあるのが一次反射ミラーと見て間違い無いだろう。感じられる意志は2つ。つまり一次反射ミラーにいる人数は2人という事になる。
T-LINKシステムに導かれるようにその意志を感じられる方へと向かう。ミラージュコロイドとASRS。どちらが高性能かと言えばもちろんASRSなのだが、だからと言ってミラージュコロイドを展開している相手を見破る事も出来ない。その為、ある程度まで近づいたら後は手探り状態で一次反射ミラーを探さなければいけないのだが、幸い俺には便利極まりないスライムがあるのでそれを使わせて貰う事にする。
空間倉庫を展開し、そこからスライムの触手を伸ばす。宇宙空間に漂うようにして広がって行く触手は先端が枝分かれし、そのまた先端が枝分かれを……という感じで広がっていく。たまにMSの部品や隕石といったデブリがスライムに接触するが、それは取りあえず吸収して先へ、先へと進める。
スライムを展開してから5分程経っただろうか。視界の隅ではヤキン・ドゥーエから発進した迎撃部隊とコーネリアのラピエサージュ率いるシャドウミラー部隊――クサナギやエターナルもいるが――が激しい戦闘を繰り広げていた。迎撃部隊の中にはザフトの最新鋭量産型MSのゲイツの姿もちらほらと見えるが、メギロートはともかくこちらのMSやPTを相手にするには力不足極まりない。
そもそも、原作では今より2ヶ月以上先に起きた戦いでもゲイツの数を満足に揃える事が出来なかったのだ。それを考えると、ちらほらでもある程度の数がここに配備されているというのはさすがザフトの最終防衛ラインであるヤキン・ドゥーエと言うべきか。
イザーク操るデュエルは以前のキラのように四肢を破壊するに留めており、コックピットは破壊していないがこれはしょうがないだろう。何せ4日前までは仲間だったのだから。
「見つけた」
そんな戦闘の様子を見ていると、スライムがようやく一次反射ミラーへの接触に成功する。そのまま一次反射ミラーの表面を探査させ、中へ入る為の入り口を見つけ出すまで30秒程。グロウセイヴァーを空間倉庫へと戻し、スライムを頼りに一次反射ミラーの出入り口まで辿り着く。
ヤキン・ドゥーエの側である事やミラージュコロイドの隠蔽による自信もあったのだろう、入り口に関しては特にロックなどもされていなかったのは助かった。移動用の小型ランチに関しても無造作に置かれている。
「さて、問題は標的がどこにいるかだが……」
スライムによる探査を開始すると、それこそ数分もかからずに目標の発見に成功する。
「おい、急げ! もしもの時はジェネシスを使うつもりらしいぞ」
「は? まだ完成度は70%って所だぞ? それを使うのか?」
「何しろここに奇襲攻撃を仕掛けて来る相手だからな。恐らくミラージュコロイドを使ってボアズを抜いたんだろうが、いきなりヤキンの前に姿を現したらしい。上の連中、危険な敵はジェネシスで一網打尽にしたいんだろうよ。いくらミラージュコロイドで姿を消していようが、こいつのレーザー砲を食らえば一溜まりも無いしな」
「いや、だから完成度70%って所なんだぞ? この状態で撃ったらどんな事故が起きるか分かったものじゃないぞ」
「知るか。判断を下すのは上の連中なんだ。現場の俺達がどうこう言った所でどうにも出来んさ。それよりも早い所最終調整を終わらせろと矢の催促だ。急ぐぞ」
スライムを通じて聞こえてくる会話を聞きながら、その声の発生源へと近づいていく。
にしても、完成度70%の兵器を使うとか。……いや、これがMSとかならまだジオングやサイコガンダムMk-Ⅱの例もあるから分からないでもないが、このジェネシスは戦略兵器だ。ヤキン・ドゥーエの側で暴走なり暴発なりしたらプラントにも被害が及ぶだろうに。下手したらジェネシスから発射されたガンマ線レーザー砲がプラントを直撃、という可能性すら考えられる。
まぁ、いい。どのみちこのジェネシスに関しては俺達シャドウミラーの手で完成させるんだろうしな。
そんな風に考えながら進んでいると配電室のような場所があり、そこから先程スライムで盗聴した会話と同じ声が聞こえて来る。
ここだな。既に一次反射ミラーに関しては念の為にその全てをスライムで探査したが、その中で人がいるのはこの部屋の中だけだ。
気配を殺しながら部屋の中を覗くと、6畳程の小さな部屋に色々な機械類が詰め込まれている。その為、こうして見る限りでは自由に動けるのは3畳程の広さしかない。その部屋の中で、ドアの近くに1人。そして奥で作業をしているのが1人か。幸い奥で作業をしている方は、そちらに意識を集中しているようで後ろを気にしている様子はない。……もっとも、それを言うのならドアの近くにいる作業員も同じようなものだが。
「っ!」
まずはドアの側にいる人物の首筋に一撃。気を失って倒れ込む前にスライムを使って支え、音が出ないようにする。そして2人目へ……
「よし、調整完了! これで一次反射ミラーに関しては完成し……」
タイミングが良いのか悪いのか、俺が首筋に手刀を叩き付けようとしたタイミングでこちらへと振り返る作業員。
「……っ!? 誰だ!」
そう叫びながら懐から銃を取り出してこちらへ向けようとした所で、その手を蹴り飛ばす。反射的にだろう、手から弾き飛ばされた銃へと視線を向ける男。俺としては当然その隙を逃す筈もなく、今度こそ首筋へと手刀を叩き込んで意識を失わせる。
にしても、作業員であるにも関わらず不審者の俺を見つけた途端に銃へと手を伸ばした手際はさすがコーディネーターというべきか。
「折角調整が完了した所を悪いが、この一次反射ミラーは俺が貰っていく。代金としてお前達は解放するからそれで勘弁してくれ」
気絶している為に当然聞こえてはいないだろうが、2人に声を掛けてからスライムでその身体を入り口近くのランチまで運ばせる。
「取りあえずオートパイロットは……」
ランチの飛行経路をチェックすると、どうやら自動的にヤキン・ドゥーエかプラントまで戻る事が出来るらしい。数の少ないコーディネーターだからこそ、その辺の管理はしっかりやってるんだろう。
2人をランチへと放り込み、オートパイロットの行き先をプラントにしてランチを発進させる。
それを見送ってから一次反射ミラーへと接触し、空間倉庫へと収納を完了する。
「さて、次はジェネシス本体だな」
脳裏のリストから再度グロウセイヴァーを取り出し、コックピットへと乗り込んでASRSを起動させる。
同時に、再度空間倉庫からスライムを展開。一次反射ミラーを見つけた時のように枝分かれを繰り返しながら捜索範囲を広げていく。
その様子を見ながらヤキン・ドゥーエの方へと視線を向けると、そこでは激戦と言っても差し支えのない戦闘が繰り広げられていた。
アークエンジェルを中心に、左にクサナギ、右にエターナルが陣取って20隻近いナスカ級やローラシア級と砲撃戦を繰り広げている。また、MSやPT、ADにしてもコーネリアのラピエサージュが率いて200機近い敵と互角の戦いを繰り広げていた。
連合軍に対しては量より質で対抗していたザフトだったが、今回の戦いではザフト側が量で、俺達が質であるというのはある意味で皮肉な話だ。
それに量に関してもメギロートがある程度は補ってくれている為、全体的に見るとシャドウミラー側の方が優勢に戦況は推移している。
今も視界の端でミーティアを装備したフリーダムからマルチロックオンシステムによって放たれた多数のビームやミサイル、弾丸が10機以上のジンやシグーを撃破し、同時にジャスティスがミーティアに装備された巨大なビームサーベルを使って数機のジンを一瞬でこの宇宙から消滅させた。
ラピエサージュの指示に従ってだろう、量産型ゲシュペンストMk-Ⅱのメガ・ビームライフルが一点に集中して撃ち放たれる。メギロートの群れへと突撃しようとしていたジンとシグーの集団は機先を制され、その先頭にいた機体が周囲の機体を巻き込んでメガ・ビームライフルから放たれたビームによって撃ち貫かれ、爆散する。
ムウの操るエールストライクガンダムから放たれたビームライフルがジンを貫き、バスターの拡散されたビームがジンやシグーの集団へと降り注ぐ。
また、アークエンジェルと撃ち合いをしているローラシア級やナスカ級の横腹から食い付くようにレモンのヴァイスセイヴァーとコーネリアのラピエサージュが攻撃を仕掛けていた。レモンはソリッド・ソードブレイカーでナスカ級の中央部にある主砲や副砲を破壊し、その胴体部分へとO.O.ライフルによりビームと弾丸を連続して撃ち込んで破壊していく。コーネリアのラピエサージュはローラシア級にスプリットミサイルHとO.O.ランチャーを撃ち込みながら至近距離まで接近し、マグナム・ビークで艦橋を破壊していた。
ただし全てが全てこちらの優勢という訳では無い。数が多い故に狙われやすいメギロートはかなりの被害を受けており、その数を大分減らしている。ジンよりも性能が高いとは言え、それでも一騎当千という訳ではない。メギロート1機につき、ジンが5機で攻めてくれば成すすべなくやられる事になるのだ。
「一応、補給しておいた方がいいな」
脳裏に空間倉庫のリストを表示、メギロートの残数を確認すると18機となっている。連合軍との戦いでも大分消耗したので、これが宇宙に持ってきた正真正銘最後のメギロートだ。空間倉庫から出すのは1度に1つしか出せないので、18回連続して脳裏のリストからメギロートを選択する。
「行け」
その言葉に従い、クサナギの方へと向かっていくメギロート。カガリはともかく、キサカならこちらの意図を察して上手く使ってくれるだろう。
メギロートの群れを目で追いながら……っ!?
「ようやく、か」
スライムがようやくジェネシスの本体への接触に成功したのだ。ヤキン・ドゥーエで起こっている戦闘も非常に気になるが、まず俺のやるべき事をやらないとな。それが終わってから援軍に駆け付ければいい。
あそこにいるのは信頼に値する戦友達であり、そして俺の愛する恋人達なのだから。レモン達が俺を信じてくれたように、俺もレモン達を信じるだけだ。
改めてそう決意し、ジェネシスへと接触したスライムを頼りにASRSを使用したままグロウセイヴァーを移動させる。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:37
PP:540
格闘:258
射撃:278
技量:268
防御:268
回避:298
命中:318
SP:454
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
???
???
???
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撃墜数:361
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