| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

居合を極し者

作者:バトラ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

第一話

とある少年は、剣を『抜刀し、斬り、収刀する』という一連の動きを繰り返していた。

「………」チン チン チン

誰も居ない道場の真ん中で、少年は構えることもせず、ただ鍔鳴りの音を奏でながら立っていた――――英語の教科書を片手に。


「………スペル分からないのに英文が読めるわけ無いじゃん…」

場所は変わって自室
自室と言っても物は少なく、小さな本棚とタンス、小さなちゃぶ台と、解体されて竹刀があるだけ。
「しかも、何で親父が買った家を俺が管理しないといけないんだよ。わざわざ引越しまでさせやがって………」

そんな事を言いながら少年――――――黒鐵 春徒(くろがね はると)は眠りにつくのだった。 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧