緋弾のアリア~転生先でも非日常!?~
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4.やっと絡むぜ原作メンバーァァ!!!・・・・・・って、アレ?まだだって?ああそう、うん・・・。
前書き
どうも雨流です!!
今回も話がぐたぐたになってしまいました・・・・
早くうまく書けるようになりたいです・・・
それでは始めます!!
――――某廃ビル内七階
「はあはあ、いくら能力あるからってみんな手加減なさすぎじゃね!?」
俺ごとレインは、ふいにそう呟くと溜め息をはいた。心なしか顔には疲労の色がみてとれる。
肩で息をしており、見る限り今の今まで体を動かしていたことが見て取れる。
「いたぞ、こいつだ!!」「はやくそっち回り込め!逃すな!」
チィッ!!もう見つかったのかよ!!!
俺は内心で毒を吐きながら、腰から発煙筒とスタングレネードを取って声のする方向に投げる。
投げる際に体のリミッターを外すことも忘れずにし、けたましい閃光と爆音の中で俺は思い切り地面を蹴る。
すぐに階段に向かい、二秒とせずに次の階につく。
そのまま俺、はすぐさま能力を使用する。
何で俺が追っかけられているのかというと、これには少し訳がある。
俺はこの出来事が起きる前のことを思い出していた。
Side:レイン
ピピピッ、ピピピッ、ピピ「パンッ」・・・・・・
ムクッ
「ふわぁ~~」
単調な機械音にマンネリを感じながらも俺は、あくびをしながらベットから体を起こす。
どうでもいいことなんだが、俺はこの朝の時間が一番好きだ。もう愛しているといっても過言ではない。
此処『緋弾のアリア』の世界に転生してきてから、色々なことがあった。
良い言い方をすると、どれもこれも前世では体験出来ないような事が体験出来た。
悪い言い方をすると、軽く死亡フラグが多すぎた。
この三年間で何回死にそうになったか。今では数えるのも馬鹿らしくなるぐらいだ。
そんな事を考えながら、ベットの上で朝の心地よい時間を過ごしていると、ドアからコンコンと単調なノック音が聞こえる。
ガチャッ
「はいはーい!!朝だぞ起きろ~兄貴ー!!」
ドアが開き、少女が声を掛けながら部屋に入ってくる。
「もー兄貴今日試験だろ!!早く起きろよぉ~ぅ!!」
そう言いながらベットまで歩いてきて、俺の掛け布団を引っ張る。心なしか少しテンションが高いようにも見える。
紹介が遅れたが、今俺の掛け布団を頑張って剥そうとしているこの娘――嵐は俺の妹だ。
亜麻色の髪をサイドポニーに纏め、ボーイッシュな顔立ちながらも女の子らしさが出ており、俺の身内目を差し引いても十分可愛いと思う。
ちなみに今年で中三――つまり俺の一個下で、俺と同じ東京武偵中学校に通っている。
(まあ俺はこのあいだ卒業したが・・・・)
転生直後は、可愛い妹がいたことにビックリしたと同時に、神様に今世初めての感謝をした。
前世では歳の離れた弟しかおらず、毎日やかましくて迷惑だったが妹だったらオールオッケーである。
小さい頃は、俺が一人鍛錬の為に庭にいこうとすると、俺の後ろをとことこ着いてきて、ニコニコしながら縁側に座り込んで鍛錬が終わるまで待っていてくれた日には、鍛錬の疲れが凄い勢いで吹っ飛んでしまう。
そんな可愛い妹が、俺と同じ学校――つまり東京武偵中学校に行きたいと言った時には本気で止めた。
両親も止めるように言ったが、玩として聞かなかった。
結局両親が折れ、「テストして、合格出来たら認める」と条件をつけた。
親はどうせ合格出来ないと思っていたらしいが、意外とランは才能があり、難なく合格
する事が出来た。
テストのことは、またいつか詳しく書きたいと思うので今は割愛させてもらう。
そんなかんだで無事テストに合格したランは、はれて東京武偵中学校の一員となった訳だ。
元から面倒見がよく、上下問わず人当たりのいいランはすぐに学校で有名になった。
同級生は勿論の事、俺達の学年の奴等からも可愛がられ、毎日ひっぱりだこ状態だ。
何かファンクラブまであるらしく、告白とかもしょっちゅう受けているらしい。
兄として妹が人気があるのは嬉しいが、どこかの馬の骨ともわからない奴と妹がつき合うとなると少し心配な部分がある。
そのことを友達に相談したら、「それはない。」と断言された。
「何で断言出来るんだよ!」と言ったら、その友達は溜め息をつき、「ランちゃんも可哀想になぁー」と呟いていた。どういうことだ一体?
そんな事を考えていると、友達がやれやれと肩をあげ、「鈍感すぎるぜ」といった。
なに!?俺は鈍感なんかじゃねぇよ!
そんな事を考えていた時期もあったが、結局友達のいうようにランは一回も付き合ったりしなかった。
不思議に思い一回、何であんな告白されてるのに一回も受けないんだ?とランに聞いたことがあった。
そしたらランは頬を膨らませ、「じゃあ兄貴は、私が誰かと付き合ったりしてるほうがいいのかよ!」と言ってきたから、俺は
「いい訳ないだろ。どこぞの馬の骨も知らん奴にお前任せられるかよ」
と言ったら、ランは顔を赤くして俯いてしまった。
俺は続けて、
「まあ大切な家族だしな!」
と笑顔でいうと、ランは肩をわなわなさせ
「そんな落ちだろうと思ったよこの馬鹿兄貴が!!」
と言ってソファに置いてあるクッションを投げてきた。
何で!?と思ったが、結局理由はわからなかった。
もう一回言うが、俺は鈍感じゃないぞぉ!!
「兄貴~!夢の世界に旅立つのもいいけど、そろそろ時間ヤバいんじゃない!?」
そう言って俺の頬をぺちぺち叩きながら、ランが言う。
はっ!?気づかないうちに回想に入ってしまっていたようだ。
次からは回想になるときは回想って書かないとな。←メタ発言
「メタ発言はいかんよ~」
ッ!?今どこからか声がきこえたぞ!?
そんな事を思いながら、ふと壁に掛かってある時計を見る。
am7:40
「まだまだ時間あんじゃねぇか」
そう言ってもう少しゆっくりしようと体を横に倒そうとするが・・・・・
「でもそれさっきから動いてないよ」
「はぁっ!?」
俺は慌てて体を起こし、時計を見る。・・・・・確かに秒針が動いていない。
俺は背筋から嫌な汗が流れるのを感じながら、ベットの近くに置いてあった携帯を取り時間を確認する。
am8:45
・・・・・オワた。
別に俺ら東京武偵中学卒業生はエスカレーター方式で、受験自体受けなくても入れるは入れるが、ランクを計る為にどちらにしろ試験は受けなくてはならない。
試験を受けないと、自動的に最低ランクのEランクになる。
普通の一般家庭ならいいかもしれないが、ウチの家は自分でいうのも何だが結構名家だ。
そんな家の次期当主の俺が、寝坊で最低ランクになりましたなんていったら笑いごとではすまされない。
俺はバタバタ用意を済ませ、急いで家を飛び出した。
確か試験は九時からだったはずだから、今からリミッター外して屋上から建物沿いの屋根を飛んでいってショートカットしたらギリで間に合うとおもう。
そう思い、試験に向かう前にランの頭を撫でる。
「ふにゃっ!?」
「起こしてくれたり時間気にしてくれたりと色々助かった。ありがとな」
といって笑いかける。
ランは顔を赤くすると、
「いいから早く行かないとまずいんじゃないの?時間もうないよ!」
という。
「うわ、やべぇ!?じゃあ行ってくるわ!!」
玄関まで急いで向かう。
「兄貴!!」
「ん?」
ランが呼び止める。
「頑張ってね!!」
と言って、ランは思い切り抱きついた。
一瞬ビックリしたが、俺はランの頭をぽんぽんと撫で「おう!!」とかえして試験に向かった。
Side:out
* * *
Side:Other
ここは商店街。東京武偵高等学校のある浮き島から少し離れた所にある。
「ママァ~!!」
ひゅんっ、ひゅん!!
「何・・・・・・・っ!?」
「ママ、ビルの上のほう・・・」
「しっ!!見ちゃいけません!!」
場所は少し離れて、近くの住宅街。
「ハァ―。今日もあんな学校行かなくちゃなんねーのか」
少年は、そう言いつつマンションの戸締り(ベランダの・・・)をしていると・・・・
ビュンッ
「えっ!?」
今、上から人が降ってきたように見えた。
流石に朝っぱらから嘘だと信じたいが、好奇心に負けてしまい下を見る。
「・・・・・は!?」
どうやら只今絶賛落ちてる途中で、これはやばいかな・・・とか思っていると信じられないことが目の前でおきた。
ズドンッと、凄い音が聞こえて驚きのあまり目を逸らそうとしたが、その人は何でもないようにそのまま凄いスピードで走り去っていった。
「おいおい嘘だろ・・・・」
下の地面を見ると、地面はおもくそ陥没していた。アスファルトだぞ!?下!!
去っていく人をよく見ると、どうやら自分と同じ学生のようで東京武偵中学の制服を着ていた。
『武偵ってやべぇ』――
少年はしみじみそう思った。
他の浮き島付近でも同じ目撃情報が相次いで起こり、ニュースにも取りあげられた。
『東京武偵中学の制服を着た、謎の少年!!?』と――
余談だが、これをレイン本人が見たときに、飲んでいたコーヒーを盛大に吹き出した。
そして僅か数秒で悟った。
『もう、どうでもいいや――』
意外と常識があるレインの常識に、またひとつ心の傷を負った瞬間でもあった。
Side:out
はあはあ、な、なんとか間に合ったかな・・・・?
俺は肩で息をしながら、ようやく東京武偵高等学校についた俺は、そう思いながら辺りを見渡した。
見る限りまだ受験生っぽい人がちらほらいて、遅刻していないことに軽く安堵した。
そう思いながら俺は、あらかじめ貰ってた試験の事が書かれている紙を取り出す。
さっきはバタバタしていて見間違えたようだが、試験はどうやら九時半からのようだ。
試験は其々の志望学科の試験会場に集まらないといけないからなるべく早く会場に着いておきたい。
そう思いながらも時計を見る。
am9:05
まだ時間はあるが、あんまり目立ちたくはないので早めに会場に向かう。
なんだかんだ言ってもこの学校広いからな。迷子にはなりたくないので俺は、そそくさとその場を後にした。
「ってことでついたんだが・・・・」
俺は軽く泣きそうになった。強襲科(アサルト)が嫌で、探偵科(インケスタ)を志望したんだがいかんせん原作メンバーがいない。
皆さんお馴染みの理子りんは1年の途中からしか入ってこないし、キンジもシージャックが起きたのが秋の中頃だったはずだから多分冬ぐらいまではこない。
「学科替えようかな・・・・・・」
思わずそう呟いてしまう。中学は我慢していたが、俺だって男の子だ。
せっかく神様からチート貰ったんだから、色々はっちゃけたい。
まあそんな事いっても仕方ない。せいぜい探偵科で名を上げるぜ!!
そう思いながら、俺は試験会場に向かった。
そんなかんだで俺は探偵科の試験を受けようと思うんだが・・・・・
「まさか探偵科で戦闘試験があるとはな・・・・」
思わず一人でそうごちる。
試験内容は全員開始前に各自つけるエンブレムをどれだけとれるかなのだが、何故か俺のエンブレムを取れたら即合格と試験官がぬかしやがった。
それで冒頭の今の状態になっているんだが、いい加減面倒になった。
なんでも俺の中学の時の噂を知っている奴がいたらしく、ほぼ全員が協力して俺を狙いにきてるっぽい。
何かもうめんどくさくなってきたので、早く終わらすことにする。
俺は瞬時に刹那を発動し、俺とすれ違うさまにエンブレムをとってすぐさまおなじみのナイフで頸動脈を圧迫させ気絶させる。
それを目の前の人がいなくなるまで続ける。
どれくらいたっただろうか。俺の目の前にはいい感じに気絶した男女39名が山積みになっていた。
多分どこかで監視していた先生は信じられなかっただろう。
いきなり人がばたばた倒れていき、最期にはいきなり少年がすべてのエンブレムを持っているんだから。
俺は携帯で時刻を確認する。
am10:12
確か試験開始が十時だったから、十二分しかたっていない。
まあそれも取り敢えず様子見に逃げていただけだったから、最初から真面目に試験を受けていたらものの三分未満で終わっていただろう。
まあ刹那があるので当たり前といっちゃ当たり前なんだが・・・・。
そんな感じで俺は、エンブレムを持って一番下の階に戻った。
エンブレムを先生に渡す際、「お前来る学科間違えたんじゃね?」と言われたのは間違いだと信じたい、うん。
そんな感じで俺ことレインは、過去最高スコアで異例の一二分という早さで試験を終えた。
ちなみに後日、試験の結果でランクが出たが俺は一年なのにSランクという無茶な格付けがついていた。
いやまあちょっとやる気だしたのは大人げなかったと思うけど、流石にSランクはねぇ・・・・・?
本気で今後の学園生活を心配したレインであった。
後書き
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