転生とらぶる
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機動戦士ガンダムSEED
0211話
オーブから送られてきた艦隊と入れ違いにアークエンジェルがオーブへと帰還すると、発進した時とは違い堂々とオーブの港へと停泊するように指示された。最初は何故こんな目立つ所に? とも思ったのだが、港にはオーブの国民が集まってアークエンジェルへと向けて歓声を送っている。
その様子を眺め、港の近くにある大型モニタで連合軍と俺達の戦いが流されているのを確認してなるほどと頷く。そこで流されているのは、メギロートがストライクダガーにサークル・レーザーを放って撃墜している場面やグロウセイヴァーが後期GAT-Xシリーズ相手に無双をしている場面だ。
「さすがウズミ、打つ手が早いな」
いくらオーブが孤立していない、異世界の存在と同盟を結んだと言っても連合軍に対抗出来ると本気で考えていた者はそれ程多くないだろう。だからこそ今回の戦いの映像を公表して、オーブとシャドウミラーの戦力がどれ程のものかをオーブ国民へと周知させたのか。
本来ならこういう映像は加工されるなり不利益な部分を削ったりするものだが、今回の戦闘は終始俺達が圧倒していた。映像の加工をする必要がないのもここまで素早く手を打てた原因の一つだろう。
「アクセル、ウズミ代表から至急会談を行いたいとの通信が入ってるんだけど」
ブリッジのモニタで外の様子を見ている俺へとマリューがそう声を掛けてくる。
やれやれ、一休みくらいはさせて欲しい所だが……まぁ、ウズミの立場では無理も言えないか。……にしても、至急? 何かあったと見るべきだな。
「分かった。すぐに行くと伝えてくれ。俺一人でいいのか?」
「フラガ少佐とキラ君を連れてきて欲しいそうよ」
「マリューは?」
「さすがに臨時とはいえ、このアークエンジェルの艦長が艦を留守にする訳にはいかないわよ。連合軍の第一陣は撃退したけど、一応まだ戦時中なのよ?」
「なら……コーネリア、いいか?」
ブリッジで俺と同じく外の様子を見ていたコーネリアへと声を掛けると、すぐに頷いてくる。
「私は構わない。では、行こうか」
マリューへとニヤリとした笑いを浮かべて、ブリッジを出て行くコーネリアと、それを見て微妙に不機嫌になるマリュー。
コーネリアとマリューのじゃれ合いの様子を見て苦笑を浮かべている俺の肩をムウが軽く叩き、キラと共にブリッジを出て行く。そんな2人の後を、溜息を吐きながら追っていく。
「また後でな」
マリューへとそう声をかけてからだが。
最初はエレカに乗ってオーブ政府へと向かおうとしたのだが、アークエンジェルの周辺には予想以上に民衆が集まっており、それを掻き分けていくのはちょっと時間が掛かりすぎる為にオーブ政府に連絡して送迎用のヘリを用意して貰う事態に発展してしまった。
「すまないな、待たせ……」
ウズミの執務室へと入り手間を掛けさせた事を謝ろうとしたのだが、その言葉は最後まで言い終える事はなかった。意外な人物が部屋の中で俺達を待ち受けていたのだ。
執務室にいるのは、ウズミ、キサカ、カガリ。そして……
「アスラン!?」
俺の後ろから部屋へと入ってきたキラが執務室にいた自分の友人を見て驚きの声を上げる。
そう。何故かこのオーブ代表であるウズミの執務室にアスランの姿があったのだ。
……いや、原作でもアスランは連合軍がオーブに侵攻して来た時にジャスティスに乗って近くまで来ていた。そしてオーブが連合軍に攻撃されているのをマルキオ導師の家にあるTVで知った後はオーブ……と言うか、キラの助けに入りカラミティ、フォビドゥン、レイダーの3機を相手に戦っていた。
それを考えると、この場にアスランがいるのはそれ程おかしい話じゃない……のか?
こちらの姿を確認したアスランは、軽く頭を下げて発言をウズミへと譲る。
「アクセル君、良くやってくれたな。君達シャドウミラーの実力は映像でしっかりと確認させて貰った」
「それは何よりだ。それで……」
ザフトの中でもエリートの証である赤いパイロットスーツを着たままのアスランへと視線を向ける。
「ザフトからの正規の使者……という訳ではない。キラ君と個人的に話がしたいとカガリに接触してきた」
「こうして直接会うのは初めてですね。アスラン・ザラと言います」
「ザラ?」
ムウの言葉にウズミが頷く。
「ああ。プラント最高評議会議長であるパトリック・ザラのご子息だよ」
「へぇ」
俺の知識によりパトリック・ザラがジェネシスを作っていると知っているムウは、意味ありげな緯線をアスランへと向ける。
だがアスランはそんな視線を気にもしていないかのようにキラへと声を掛けた。
「キラ、フリーダムを……誰かに触らせたか?」
その言葉にキラもアスランが何を心配しているのか悟り、黙って首を振る。
「ううん、誰にも触らせてないよ。……アスランがこのオーブに来たのはフリーダムの為?」
「それもあった。だが、今はその任務を実行するよりも先にお前と話したいと思っている。構わないか?」
「うん。……ウズミ様、アクセルさん、アスランと話しても構いませんか?」
「こちらは構わない。ウズミ代表は?」
「うむ、私としても問題は無い。キラ君達が来る前に少し聞かせて貰ったが、アスラン君とキラ君は幼い頃からの友人なのだとか。ならばお互いに話したい事、話すべき事も多々あるだろう。……カガリ、彼等をどこか静かな部屋へと案内して差し上げなさい」
「はい、分かりました。ほら2人共行くぞ」
どこかぎこちないキラとアスランの2人を引っ張り、カガリが執務室から出て行く。
原作通りとはいかないかもしれないが……これで戦力は揃ったな。
いや、今日の戦闘を見る限りでは俺達だけで半ば十分な戦力ではあるんだが、かと言ってアスランとジャスティスが敵に回るのも遠慮しておきたい。アスランに関してはキラとカガリに任せておけば大丈夫だろう。シャドウミラーに入る……というのは無いかもしれないが、最終的にはオーブへと所属して貰えるだろうとは思っている。DESTINY的にも。
ウズミの執務室にある来客用のソファへと座り、話を開始する。
「それで今日の戦闘についてだが」
キラ達3人がいなくなったのを確認してから改めてウズミが口を開く。
「連合軍の撃退という意味でなら成功。ただし、最優先目標であったアズラエルには逃げられてしまったがな」
「確かにその点は非常に残念だが、このオーブが戦場にならなかったのだ。これ以上を望んではハウメアに顔向け出来んよ」
「ハウメア?」
俺の隣に座っているコーネリアが物問いげな目をこちらへと向けて来る。
「このオーブの宗教だな。この島の中心部に火山があるだろう? あの火山を女神に見立てたもの、と俺は認識しているが」
「まあ、その認識で構わんよ」
「宗教論議はさておいて……これからどうするよ?」
ムウのその言葉に溜息を吐く。
「今日の戦闘でアズラエルを逃がしてしまったというのが痛いな。おかげでこちらの予定が大幅に狂ってしまった」
今日の戦闘でアズラエルを殺せていれば、後はこちらの思うままに行動が出来ただろう。だが、肝心要のアズラエルを逃がしてしまった。こうなってしまうと、原作通りに事態を動かしていかなければアズラエルがどこでNジャマーキャンセラーの情報を入手してしまうか分かったものではない。
となると……
「ビクトリアは見捨てる、か」
ウズミが重い口調でそう尋ねてくるが、俺はそれに頷くしか出来なかった。
アズラエルの問題が無ければ、連合軍を地球に封じ込めて宇宙ではザフトだけに集中する為にもビクトリア攻略を妨害するというのは有効な一手だったのだ。
「となると、決着は宇宙になるな」
「ウズミ代表の仰る事も分かりますが……連合軍と敵対した以上は拠点をどうします?」
ムウの言葉通り、本来なら宇宙にはヘリオポリスというオーブのコロニーがあったが、俺がこのSEEDの世界へと転移してきた時のゴタゴタで既に崩壊してしまっている。そうなると、既に宇宙に拠点となる施設のない俺達は機体の修理や補給をする為の場所が無い。
ゲートをアークエンジェルに設置する事も考えたのだが、1つの世界に複数のゲートを設置するのはゲート同士が干渉し合って不都合が起きる可能性があるとレモンに止められている。そして何よりも原作通りに事態を動かすというのなら拠点となる場所はあそこ以外にないだろう。
「連合軍かザフトの施設を奪うか、あるいは使われていない施設を占拠するかしかないな、こりゃ」
「L4宙域のコロニー、メンデルが狙い所だな」
「メンデル? そこって確か何年か前にバイオハザードを起こした所だろう? 大丈夫なのか?」
「確かガンマ線の大量照射で消毒は完了している筈だ。噂によれば海賊か何かがアジトにしてるとかいう話も聞くが……まあ、入港する前に一通りの調査を行えば大丈夫だろう」
少なくても原作では何の問題も無かった筈なので、この世界でも普通に使えるように祈りたい。と言うか、あそこに行かないとクルーゼやキラの秘密に関しても……いや、待てよ?
「ウズミ代表、メンデルに向かうというのは承知して貰えるか?」
「うむ。宇宙に使える拠点がない以上はそれがベストだろう。それに君がそう言う以上は何か理由があるのだろう?」
「ああ。俺の予想が正しければ、ここで改めてアズラエルが出てくる筈だし……そして何より、Nジャマーキャンセラーを連合の手に渡るのを阻止するのはここしかない。そして……G.A.R.M. R&D社。この名前を聞けば俺の言いたい事が分かって貰えると思うが?」
メンデル、G.A.R.M. R&D社。この話の流れから俺が何を言いたいのかがウズミには分かったのだろう。顔を強張らせている。そう、キラとカガリの実父であるユーレン・ヒビキはこのメンデルにあったG.A.R.M. R&D社の研究所の主任研究員だったのだ。つまり、メンデルはキラとカガリの生まれた地という訳だ。当然、原作のように2人が子供の頃の写真もまだ残っているだろう。
「……なるほど、君の話は分かった。オーブから派遣する部隊はカガリに任せればいいのだな?」
「ウズミ様!?」
ウズミの後ろに控えていたキサカが、思わずと言った様子でウズミへと声を掛ける。だが、ウズミは首を左右に振り口を開く。
「これは、カガリに対する運命なのだ。オーブの獅子と呼ばれたこの私、ウズミ・ナラ・アスハの娘としてのな」
「なんか大袈裟になってきたな」
「ムウ、お前も人の事は言えないぞ」
他人事のように呟くムウに視線を向ける。
「え? 俺にも何かあるのか?」
「ああ。お前とクルーゼとの間に働く共感覚。その正体を知る為の情報があそこには眠っている」
「……マジか」
「この場にいる、いないに関わらず……あのメンデルというコロニーは色々と因縁の集う場所なんだよ」
出来れば、この機会にデスティニープランについても情報を集めておきたい所だが……時間と人手を考えればさすがに無理か。
「メンデルに向かうのは分かったが、戦力はどうするのかね? 今回の戦いでメギロートもある程度の被害を受けたと思うが」
ウズミの言葉に考え込む。今回の戦いで失ったメギロートは50機程度なので、オーブ側へと追加のメギロートを派遣するのは一先ず考えなくてもいいだろう。それと、以前ゲートでウズミ達に話したようにギャンランドとシーリオンがあればオーブはまず安心だ。それに今回の戦いには出番が無かったが、M1アストレイもそれなりに数が揃ってきている筈。他にもリニアガン・タンク等旧来からの兵器もあるし防衛戦力の心配はいらない筈だ。
「以前話したようにアークエンジェルを旗艦とさせてもらう。それとシャドウミラーからは、俺、レモン、コーネリア、マリュー。それとメギロートを50機程か。……エキドナはギャンランドの艦長として残って貰う事になるな」
連合軍と違ってザフトはパイロットの技量が平均的に高い。今日の戦いのようにメギロート無双……という風には恐らく出来ないだろう。だが、アークエンジェルとクサナギに積み込めるメギロートの量を考えると50機程度がせいぜいの筈だ。もっとも、その大半はM1アストレイの代わりにクサナギに積み込む事になるのだろうが。最初は量産型Wを出す事も考えたのだが、その辺の事情を知らないクルーがアークエンジェルには数多くいるし、クサナギにしても同じだろう。いらない所で不和の種は撒きたくない。
「分かった。ならオーブからはクサナギを出そう。艦長はカガリに任せる。キサカ、カガリを補佐して欲しいのだが構わないか?」
「ウズミ様がそう仰るのならば。ですが本当にカガリを戦場に出してよろしいのですか?」
「構わん」
その一言でウズミの決意の堅さを感じ取ったのだろう。軽く頷いて了承する。元々カガリが家出して明けの砂漠に参加した時にも付き従っていたのだから、良いコンビと言えるのかもしれない。
「ところでクサナギって?」
ムウのそんな疑問に口元に笑みを浮かべながらキサカが答える。
「モルゲンレーテ社製の戦艦で、アークエンジェルの設計母体となった艦だな」
「へぇ、アークエンジェルのねぇ……」
感心したようなムウの声を聞きながら、ウズミへと声を掛ける。
「それで、オーブ側の出撃準備はどのくらいで整う?」
「そうだな、明日1日で何とかしよう。出発は明後日で構わないかね?」
「ああ。こちらは数時間あれば大丈夫だから、そっちに任せる」
「うむ、では早速だがこちらも準備を始めるとしようか」
こうして、俺達は次の戦場である宇宙へと向かう事が決定した。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:37
PP:205
格闘:258
射撃:278
技量:268
防御:268
回避:298
命中:318
SP:454
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
???
???
???
???
???
撃墜数:294
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