転生とらぶる
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機動戦士ガンダムSEED
0207話
「……いい天気だな」
空を見ると真っ青で雲一つ無く、朝特有の柔らかな太陽の光がオーブとその周辺へと降り注いでいる。そしてその光を反射してキラキラと輝くコバルトブルーの海。ここからの景色を見る限りではとてもこれから戦争に突入する国だとは思えない。
「連合軍艦隊はもうすぐオーブの領海へと侵入するそうだ」
背後から聞こえた声に振り向くと、そこには戦意を漲らせたコーネリアが獰猛な笑顔を浮かべてこちらへと近寄ってきていた。今、俺の目の前にいるのはかつてブリタニアで魔女と呼ばれたコーネリアだ。そしてその背後にはまるで従えるかのようにメギロートの群れが大人しく出撃の時を待っている。
「そうか。じゃあ行くとしようか」
黙って頷くコーネリアと共に、この一月における修理により新品同然となったアークエンジェルへと向かう。
結局アークエンジェルからは10名程度の離脱者を出したが、その数は予想よりもかなり少なかった。連合……というよりも、大西洋連邦とブルーコスモスのやり口に腹を据えかねた者がそれだけ多かったのだろう。
今回、俺とコーネリア、エキドナのシャドウミラー組はこのアークエンジェルを母艦として連合軍を海上で迎え撃つ予定になっている。当初はレモンが艦長を務めるギャンランドを母艦にするというのも考えたのだが、あちらはシーリオンの母艦として海中を移動する為に海の地形適応がSな俺はともかく、コーネリアやエキドナの事を考えるとやめておいた方がいいと判断した。
エレカでアークエンジェルの格納庫へと入り、それが確認されるとアークエンジェルがモルゲンレーテのドックから発進する。その振動を感じながら、コーネリアと共にエレカから降り……
「バスター?」
アークエンジェルのMSデッキに当然とばかりに立っていたバスターが視界に入る。
いや、確かに原作ではオーブ戦でアークエンジェルの仲間になったし、こちらもそのつもりで以前撃破出来るチャンスだったのに見逃したりもした。だが、結局この戦いでは海上で連合軍を待ち受ける作戦になったし、なによりも原作でディアッカがアークエンジェルに残った最大の理由であるミリアリアは、トールが死んでいないのもあってフリーではない。
……それでもミリアリアに惚れたのか?
キラを殺した部隊の一員という事で、アラスカでは原作通りにミリアリアとフレイに殺されかけた、という医務室の事件があった話はマリューから聞いて知っているが……それでミリアリアに惚れた?
「ん? あんたら俺の機体に何か用?」
バスターを見ながら考え事をしている俺と、その隣に佇むコーネリア。そんな俺達に声を掛けてきたのは案の定肌が色黒で金髪の男、ディアッカ・エルスマンだった。
実際にこうして顔を合わせるのは、ディアッカが捕虜になった時に続いて2度目だな。
「ディアッカ・エルスマンか」
「ああ。……あれ? あんたどっかで……」
そう問いかけつつも、コーネリアの美貌を目にして口笛を吹く。
「……アクセル、本当にこんなのが役に立つのか?」
そのディアッカの様子に眉を顰めながらも、コーネリアが尋ねる。それも、わざとディアッカに聞こえるような声で。
「おいおい、ナチュラルと俺達コーディネーターの能力を比べれば当たり前だろう?」
と、ディアッカもコーネリアの挑発にまんまと乗る。
……ふぅ。こんな所で仲間割れをしてる場合じゃないだろうに。とは言え軽薄な態度のディアッカと、皇族で軍人として育ってきたコーネリア。この2人の馬が合う筈もない、か。
「だが、お前達はコーディネーター数人でブリッツに挑んでも倒せなかっただろう? あのパイロットは少なくてもナチュラルだぞ。ストライクはキラ・ヤマトというコーディネーターだがな」
「あ? マジで? ……いや、ちょっと待て。あんたの顔と声に覚えが……ああっ! 俺を捕虜にした時に背中を踏んづけたブリッツのパイロットってお前じゃねぇか!」
以前の出来事を思い出したのか、俺の方を驚愕の表情で見てくるディアッカ。その様子に苦笑を浮かべながら口を開く。
「自己紹介がまだだったな。シャドウミラーを率いているアクセル・アルマーだ。こっちはコーネリア・リ・ブリタニア。シャドウミラーの前線指揮官をしている」
「シャドウミラーって……あの異世界から来たとかの?」
「まあな」
「……本当に異世界なんてあるのか? あんた等はどう見ても普通の人間にしか見えないんだけど」
「ま、異世界とは言ってもパラレルワールドみたいなものだ。俺もこっちのコーネリアも出身地は地球で間違いない」
そんな話をしていると、俺を見つけたマードックがこっちへとやってくる。
「兄ちゃん、艦長が呼んでるぜ」
「ん? そうか、了解した。すぐに行くと伝えてくれ。という訳で、詳しい話はまた後でな」
「いや、まぁ……」
何やらしどろもどろになっているディアッカを置いてブリッジへと向かう。
ちなみにMSデッキにはフリーダムやバスターの他にもムウが乗るのであろうストライクの姿もあった。シャドウミラー勢の機体であるグロウセイヴァー、ラピエサージュ、ヴァイサーガの3機についてはMSデッキのスペース確保の為にもまだ俺の空間倉庫の中に入っている。特にヴァイサーガに関しては機体の大きさの関係上アークエンジェルに入らないしな。
……にしても、フリーダムがあるという事はキラもこの戦争に参加する決意をしたのか? つまりは答えが出たと見るべきか。
ブリッジに入ると以前と違って数人減っている。俺との顔馴染みで言えば学生組だったカズイの姿が消えていた。この辺は原作と変化は無しか。もっとも、今回の戦いについていうのならオーブが戦場になる可能性はほぼ無いから、戦闘に巻き込まれたくないのなら正しい判断をしたと言える。
「マリュー、どうした?」
艦長席についていたマリューが俺の顔を目にし、ほんの少しだけ口元に笑みを浮かべながら口を開く。
「ギャンランドのレモンから通信が入ってるわ」
「あらあら、私よりも先にマリューに声を掛けるなんてね。これは今夜のお話は念入りにする必要があるかしら」
アークエンジェルの通信モニタに表示されているレモンが、こちらをからかうようにそう声を掛けてくる。
……と言うか、俺達だけならまだしも全く関係のない奴等もいる所でする話じゃないだろうに。チラリと周囲を見ると、レモンの台詞で何かを想像したのかミリアリアやノイマンといった連中が顔を赤く染めていた。
しかしマリューはそんな周囲の者達に構わずレモンを窘める。
「はいはい、その話は後でいいから。それよりもアクセルに話があるんでしょ?」
「分かったわよ。……アクセル、そろそろオーブで待機しているメギロートを発進させたいんだけど構わないかしら?」
「少し早くないか?」
メギロートは単機で飛行が可能な上に、その数が数なので全機がオーブにあるモルゲンレーテの地上施設で待機している。俺がアークエンジェルに乗り込む前にコーネリアと一緒にいた場所だ。
「連合軍の進軍速度が予想よりも速いのよ。このままだとそう遠くないうちにこちらとぶつかるわ」
「それに、先程オーブ政府からも連合の要求に従う意志は無いと通信を送ったらしいからいつ戦いが始まってもおかしくないわよ」
「そうか、分かった。レモンに任せる」
いざとなったら、アークエンジェルの周囲を飛ばして連合軍を威圧するというのも可能だろう。そう判断し、レモンにGOサインを出す。
「……さて」
レモンとの話が一段落したのを確認し、ブリッジのある一点へと視線を向ける。
「……」
そこにいた人物は、黙って俺の視線を受け止める。
「この場にいるという事は……覚悟は出来たと思っていいんだな、キラ?」
「もちろん今でも殺したくはないです。……でも、それで人を、友達を、家族を、故郷を守れるのなら……僕はこの手を血で汚す事に躊躇しません」
きっぱりと自分の決意を告げるキラ。その眼には既に迷いはなく、守るべき者を守るという力強い意志のみが伝わってくる。
一皮剥けたか。
「分かった。お前のその覚悟を信じよう」
これでこちらの戦力は揃った。
「艦長、後方より反応多数。シャドウミラーのメギロートです」
C.I.C.の席に座っていたトールからの報告。レモンが動かしたメギロート達がオーブから飛び立ちアークエンジェルの周囲へと集まっているのだ。
「連合軍の艦隊は?」
「もう10分程でこちらの視界に入るものと思われます」
「分かったわ。じゃあ、アクセル、コーネリア、エキドナ、フラガ少佐、キラ君。各自の機体でいつでも戦闘に入れるように待機していて頂戴。連合軍艦体が接近してきたら恐らくすぐに戦端が開かれるわよ」
マリューの言葉に、その場にいたパイロット達が全員頷きブリッジを出る……前に、俺はマリューに強引に引き寄せられて唇を重ねられた。
「気をつけてね」
「ああ」
短く頷き、既にブリッジから出て行ったパイロットの後を追いMS格納庫へと向かう。
勝利の女神のキスを貰った以上、こちらの負けという未来は絶対に訪れないと確信して。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:36
PP:165
格闘:254
射撃:274
技量:264
防御:264
回避:294
命中:314
SP:446
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
???
???
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撃墜数:288
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