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もう一人のアルフィミィちゃん

作者:メア
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ヘリオポリスへ



 プラントとザフトの強化計画が発動され、3ヶ月が経ったですの。ザフトはATXチームやヒリュウやハガネのデータによる模擬戦によって、心をコテンパンに破壊されてるですの。

「これが無茶と無謀を超えてくる者達ですの」

アルフィミィはシュミレーターに乗って、模擬戦をしている者達を特別席で見ているですの。

「ありえん…………」

下の会話も丸聞こえですの。

「だが、このエクスバインの機体スペックとOSで負けるのだ。我々は連中を侮ってはならない」

金髪のおにーさんの御蔭で結構楽チンですの。もちろん、軍曹によるブートキャンプを行って意識改革を行わせているでしすの。ジンとエクスバインの戦いは圧倒的なのです。ですが、かたや、ATXチームなどのデータを乗せたジン対エクスバインでも、ジンが勝利するのですから。もはや、ザフトの精鋭である指揮官の白服にはナチュラルを侮るような人は皆無ですの。赤服も順次変わってきているのでそちらは問題なしですの。

「さてさて、イージスの盾も設置完了ですの。食料自給率も増えましたし…………やる事がなくなってきたですの。A.S.R.S.(アスレス)搭載艦も増やしましたし、コロニーの基礎改造も終えてますですの」

「アルフィミィ、ちょっといいか?」

振り返ると、そこにはザラ議員とクライン議長が護衛を連れていたですの。

「おじ様方、どうしたですの?」

「少し頼みたい事が有るんだ」

「簡単な事では無いかもしれんが、君の技術力ならどうにか出来ないかと言う事でな」

「内容と報酬次第ですの」

「内容は簡単だった。私達コーディネイターの出生率が非常に低いのだ。これをどうにかしてもらえないだろうか?」

「う~ん、被検体が絶対に必要ですの」

「それは私の妻が志願した」

ザラ議員の妻…………アスランの母親ですの。

「できるか?」

「任せるですの。そういう知識は幸い沢山あるですの。安心確実に体質変化させるですの。えっと、これで直ぐにできますの」

むしろ、前に作っておいたですの。なので、データと一緒にあげるですの。これで問題ですの。

「ただ、副作用があるですの」

「副作用?」

「子供の成長が異常に早いですの。二次性徴を少し過ぎてからはゆっくりなるですの」

「ふむ。それは我々にはありがたいが…………」

「知識はどうするかね」

「それは学習装置があるですの。これで学習した後は実地訓練ですの」

そう、シスターズのような者ですの。

「で、報酬ですが…………アルフィミィはちょっとヘリオポリスに行ってきますので、ホームステイ先を指定させてくださいですの」

「わかった。会議はどうするかね?」

「単独転移で戻れば問題無いですし、ルリが代理になるですの」

「しかし、必要な事なのか?」

「ええ。あそこで地球軍のモビルスーツが作られているらしいですの。だから、それの開発に参加して技術を拝借して来るですの」

「わかった。モルゲンレーテだな…………オーブを通して問題無いようにしておこう」

「それじゃあ、手配しておく」

これでヘリオポリスに行けるですの。しかし、月基地はいろいろと面倒ですの…………いっそ、おとしてやるですの。

「ありがとうですの」

さて、思いついたら吉日ですの。という訳で、月に攻め込む部隊を編成しておきますの。エクスバインなら問題無いですの。



 そんな訳で、アルフィミィはヘリオポリスにあるとあるお家にホームステイですの。その家はもちろん。

「キラ、しばらくこの子を我が家で預かる事になったから」

「うん、わかったよ」

「アルフィミィと申しますの。よろしくですの、キラお兄様」

「うっ、うん…………よろしく」

潜入完了ですの。

「えっと、部屋はこっちだよ」

「はいですの」

後は仲良くなるだけですの。さて、モルゲンレーテの技術とキラお兄様のデータもしっかりといただくですの。原作までにしばらくかかるのですが、利用できるものは利用するですの。



 
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