| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハイスクールD×D 蒼き凶鳥

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

原作前
第一章 大戦期
  第十四話

 
前書き
テストが近く、更新が遅れています。
スイマセン 

 
「~♪~~♪ デート、デート☆ 鏡君とデート☆」
ミカエルたちとの戦いの後、天使側では四大熾天使をもってしても俺を倒すことができなかった。
という否定できない噂が流れ、その結果天使側の侵攻が衰え戦線は落ち着きを取り戻した。
その結果、プールソン卿の計らいで俺たち最前線メンバーも交代制ではあるが休みをもらい、現在俺はセラとともに大都市リリスをうろついている。
まぁその、所謂デート……というものだな。うん。
ここリリスは俺たちが通っていた学院がほど近くにあり、休みの日はよく遊びにきていたのだが学院卒業後は一回も訪れていない。
「ねぇ鏡君、あそこに前までなかったお店があるよ☆」
「そうだな。…セラ、あの店なくなったみたいだぞ」
俺が指差す先にあるのは俺たちが学院に通っていたときによく訪れていた喫茶店だ。
今はもう、建物だけがさびしげに残っている。
「本当だ……。卒業した時はまだあったのに」
「戦争が始まって何年か経つからな……」
以前首都に行った時は感じることができなかったが、戦争の影響は冥界のあらゆるところで見受けられる。
俺たちが目に見えずらい戦争の影響を目の当たりにしていると、緊急の連絡が入った。
その連絡の内容は俺たちを驚愕させるのに十分すぎるものであり、セラと目を見合わせる。
「セラ…………」
「鏡君……」
「「二天龍が現れた!!!!」」




連絡によって知らされた集合ポイントには悪魔だけでなく、天使や堕天使の姿の見受けられた。
「鏡君、これって」
「ああ、とりあえずあそこで手を振っているマオー様に話を聴こう」
そう言って物凄い勢いで手を振っているマオー様に近づき、話しかける。
「というわけでマオー様。現在の状況を簡潔に、かつ分かりやすく説明してくれ」
「話しかけるなりそれかい? まぁ、いいや。二天龍が現れた。一勢力じゃ敵わない。じゃあ三勢力合同で戦おう。 って感じ」
「なるほど、分かりやすい説明ありがとう。今回はマオー様以外の魔王様は来ているのか?」
二天龍相手となれば大軍勢を連れて来てもおかしくないと思うのだが……。
「いや、今回は僕だけだよ。他の連中もトップと実力のある者だけを連れて来ているのみだよ。僕たちも君たちのような信用できて実力のある者たちだけを連れて来ているしね」
「信用できる?」
「ようするに他勢力のトップと顔をあわせても問題を起こさない、ということかな。こんなところでいがみ合いたくはないしね」
確かに、こんなところで問題が起こればそれこそ二天龍どころではない。
「さて、そろそろ会議が始まるよ。遅れないようにしてくれ」
そう言い残してマオー様は去って行った。
「……ねぇ鏡君☆」
「なんだ、セラ?」
「今のルシファー様だよね?」
「そうだな。マオー様だな」
「なんかイメージと違うね☆」
「威厳というものを感じられないからな」




会議は円卓に各勢力のトップが座り、横にその補佐が立ち、彼らが各勢力の代表として意見を交換していく形で進められるらしい。
補佐に関してはトップが会議の初めに発表するらしい。
この会議場はトップの後ろにそれぞれの勢力の席があり、今回集まった全員がこの会議に出席している。
円卓の三つの席に各勢力のトップが座り、会議が始まる。
悪魔の席にはマオー様が、堕天使の席にはアザゼルが、そして天使の席には聖書の神が座った。
聖書の神……、初めて見るし、その素顔も純白のローブに隠れて見ることはできない。
だがその姿から発せられる聖なるオーラはそれだけで俺たちにとって猛毒であることを本能的に理解する。




「では会議を始めるにあたり、各勢力の補佐を決めようか」
マオー様がどうやら会議の司会も兼任するようだ。
「我々は熾天使の一人ミカエルを補佐とする」
聖書の神がそう言うと、後ろからミカエルが現れる。
妥当といえる選択だろう、ミカエルならば間違った判断も下さないはずだ。
「俺たちからはバラキエルを補佐とさせてもらうぜ」
アザゼルたち堕天使はバラキエルを補佐としたことに俺は少々驚いた。
てっきりこのような場には頭脳担当のシェムハザを連れてくると思ったからだ。
「シェムハザは今回コカビエルが暴走しないか監視してもらってる」
アザゼルのその言葉を聞き会場はなんとなく納得した雰囲気になる。
確かにあのコカビエルならアザゼルのいない隙にまた戦争を始めかねないからな。
「では僕たちは、鏡夜・N・ハルファスを補佐としよう」
「ハァッ!?」
会場もマオー様の言葉にざわめくが俺が一番驚いている。
とりあえずマオー様の席に向かうと他勢力の方から声が聞こえる。
「あれがガンダムか……」
「あいつが噂の白い悪魔」
「専門家ですらどうやって倒せばいいのかわからないと匙を投げたそうだぞ」
ちょっと待て、専門家ってなんだ?
「皆さんお分かりと思うが彼こそ冥界の若きエース、ガンダムです」
マオー様がそう言い放つとなぜか悪魔サイドから歓声の声が湧く。
とにかくこのままガンダムといわれ続けるわけにはいかないので訂正する。
「待て、マオー様。さすがにガンダムと呼ばれるのは少々不本意だ」
「ふむ。では鏡夜君、君はなんと呼ばれたいんだい?」
マオー様がニヤニヤと笑みを浮かべながら聞いてくる。
「そうだな……。ならばせめて、ガンダムマイスターと呼べッ!!!!」
この時から俺は、ガンダムマイスターという称号を手に入れた。




「さて、会議を始めよう」
先ほどのくだりは無かったかのように会議が始まる。
「議題は二天龍をどうするか?だよ。発言するときは挙手してね」
するとさっそくアザゼルが手を挙げ。
「っていうかよぉ、このメンバーで作戦立てて、協力しながら戦うなんてさすがに無理だろ」
「確かにね。結局力押しになりそうだ……」
気になったことがあるので挙手する。
「とりあえず、作戦のことは置いといて、だ。うまく二天龍を倒せたとして、その魂はどうすんだ?」
強力な力をもつドラゴンなどは倒したとしてもその魂は残る。
その魂は、そのまま消えることもあれば、魂になっても世界に強い影響を与えることもあるのだ。
「それについては私が答えよう」
聖書の神が手を挙げ。
「二天龍の魂は神器として封印する」
この発言から二時間後、二天龍迎撃作戦が開始される。








そこにいたのは赤と白の二頭の龍。
互いに威嚇しあい咆哮する。
二頭は口内に魔力を集め、ブレスを放とうとする。
しかし、その両者の間に一筋のビームが突き抜ける。
二頭の龍は邪魔されたことに怒り、ビームがやってきたほうへ顔を向ける。
そこには[MSA―0011 Sガンダム]がビームスマートガンを構えていた。
いや、Sガンダムだけではない。
その後ろには悪魔、天使、堕天使の集団がそれぞれ武器を構えている。
そして、Sガンダムの構えるビームスマートガンから再度ビームが放たれる。



二天龍迎撃作戦____発動
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧