| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

マブラヴ オルタネイティヴ 紅き飛竜の騎士

作者:ピエール
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五話 日本帝国

 
前書き
話作りに時間が掛かりすぎました(-_-;)

ゆっくり読んでください\(^o^)/ 

 
1994年 2100時 帝国軍 大陸派兵軍 駐屯地 

その日の夜、俺はガンダムエピオンが立地している所へ呼び出された。 来てみると其処には、巌谷少佐が月明かりに照らされたガンダムエピオンを見上げていた。 俺に気が付いたのか此方に振り返った。

「巌谷少佐、話とは一体?」

「実は、昼間の話で気になった事があったのでな改めて聞こうと思ったのさ」

なんだろうと思いつつ話を聞いてみることにした。

「君の世界には戦術機はおろかMSなんてものはなかったのだろう?」

「はい。この機体も自分がいた世界では空想の物でしたから」

「なのになぜこの機体を操縦できた?それがどうしても気になってな」

俺はその言葉を聞いた瞬間、自分の手の平を見た。 確かに巌谷少佐の言う通り可笑しな事だ。 いくら体を大人並に鍛えていても、頭脳と年齢はまだ17歳だ。

なのになぜ、あの時ガンダムを操縦する事ができ、BETAと呼ばれる異星起源種と戦えたのか自分でも不思議だった。 知るはずがない知識、現実にない機体とその武器の存在に俺は一瞬、戦慄を覚えた。

そんな様子を見た巌谷少佐が心配そうに声をかけてきた。

「篠崎くん、大丈夫か?顔色が悪いようだが?」

「大丈夫です・・・ただ、自分に起こった事に今更驚いただけです」

俺は一体どうなってしまったんだ。 まさか、仮○ラ○ダーのシ○○カーに頭と体を改造されたのか。 そんな事を考えている時に巌谷少佐がもう一つの質問をしてきた。

「あともうひとつだけある。昼間、我が国に誘った理由なんだが可能な限りで技術協力して欲しい」

「技術協力・・・ですか?」

「ああ。君の機体から戦術機に反映させそうな技術で性能の強化を図りたいのだ」

技術協力か・・・。 その手の知識はあまりないが『イクス』にでも聞いてみるか。 あいつなら俺より理路整然と教えられそうだしな。

「わかりました。ただ、自分の機体のAIである『イクス』と相談してからでいいですか?」

「わかった。よろしく頼む」

その日の話し合いは幕を閉じた。


翌朝、俺と巌谷少佐は日本へ向け駐屯地を後にした。 ガンダムは戦術機輸送車両に載せ港へ向かった。 港へ着くと、停泊している輸送艦に車両を載せ日本へ向け出港した。

日本へ到着するまで時間があるため巌谷少佐にこの世界の日本の歴史などを教わった。 言葉遣いから一般常識までしっかりと教わった。

元いた世界との差異に戸惑いながらも日本に到着するまでしっかり学んだ。

一日を掛け日本へ到着し、そのまま帝都である京都へと向かった。 

道中、巌谷少佐から養子にならないかと聞かれた。 今後の身の振り方を考えたら承諾するべきなんだろうが、俺自身まだ元いた世界の未練があった。 そのため、今はまだ保留にすることを伝えた。 返事はいつでもいいと巌谷少佐は笑って答えてくれた。

帝都にある軍施設に到着した俺達はガンダムを研究施設へと搬入した。 この施設は帝国技術廠第壱開発局といい、この施設でガンダムの解析をするらしい。 どうしても必要な時は、俺を呼ぶらしい。

その後、帝都城へ向かい将軍に謁見する事になった。 巌谷少佐が大陸の戦況報告も兼ねて俺の事を報告するらしい。 俺は、将軍と聞き暴○ん○将軍のような雰囲気をした人かと思ったが、いざ謁見してみたら違う意味で衝撃を覚えた。

「お初にお目にかかります。私の名は煌武院悠陽と申します。よしなに」

将軍の名前は煌武院悠陽(こうぶいん ゆうひ)。 年齢は俺よりも若く幼い少女だった。 先代将軍が亡き後、将軍に任命されたとは聞いていたが、まだ10歳くらいの少女が国の長というのに俺は内心驚いた。 

「巌谷少佐殿からはお話を伺っております。 そなたの事を聞いても宜しいですか?」

俺は慣れない言葉遣いではあるものの、自分に起きた事を終始話す事にした。


「・・・にわかには信じ難いですが、そなたとガンダムという機体が存在する以上、私も信じましょう。 ですから、どうか我が国と民を護るためどうかその力、お貸し下さいませ」

「謹んで承ります、将軍殿下」

俺は深く頭を下げお辞儀し殿下との謁見を終えた。


この後、俺は帝国軍に入隊する手続きをし、次世代試作戦術機の名目でガンダムの開発衛士として帝国軍に入隊した。 カバーストーリーとして俺のことは巌谷少佐が予め用意したものを帝国軍に提出し事なきを得た。

カバーストーリーは、身寄りのない俺を巌谷少佐が引き取り、ガンダムに乗るための特殊な適性検査をした所、高い数値を出したために急遽、ガンダムの開発衛士に任命したとの事だ。

こうでもしないと上層部が納得しないため用意したらしい。 階級は少尉で、主にデータ収集をする事になる。 俺の身元引き取り人となった巌谷少佐には本当に感謝している。


この日から、俺はこの国を護る帝国軍人としての生活が始まった 
 

 
後書き
お気に入り登録が60件を超えた事にすごく驚きました(゜o゜)

ご登録ありがとうございます<(_ _)> 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧