終わらぬ悪夢
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第1話:1周目
前書き
久しぶりってレベルじゃないけど本当にゆっくりゆっくり進めて行きたいと思います
では!【第1話:1周目】楽しめるかはわかりませんがどうぞ!!
《ぴぴぴぴぴぴ》
「ん〜、嫌な目覚めだ」
頭上で鳴っているうるさい目覚ましを止めながらつぶやく
昨日.....いや、今日?まぁ昨日でいいや
昨日は変な夢を見た
ゆかを失う夢、か............
僕にはまさしく"悪夢"だね
今日は金曜日だから.........明日は休みか........そうだ、明日はゆかとデートの約束をしてたんだった
楽しみだな、何処へ行こう
そんなことを考えながら学校に行く準備をする
「翔く〜ん!!はーやーくー!!」
家の外から僕を呼ぶ声が聞こえる
「ゆか〜おはよ〜」
大きなあくびをしつつ、家の外に出る
「も〜、翔くん遅いよ!毎日毎日」
「ごめんごめん、でも遅刻しない程度の早さで来てるとは思うけど?」
「そういう問題じゃないの!!」
こんな感じのちょっとした会話をしたあと学校に向かって歩き出す
「あ、ねぇねぇ翔くん」
「なに?ゆか」
「明日のデートって何処いく?」
そうだな.......何処がいいだろ?
「ん〜、ゆかが行きたい所なら何処でもいいよ」
そう言うとパッと明るい表情を見せて笑顔でゆかは言った
「じゃ、じゃぁさ、その......一緒に.......お洋服買いにいこ?」
「いいよ、じゃぁ明日の予定決定だね」
「うん!」
そうこうしてる間に学校に着いた
「じゃぁ、また後で」
ゆかと別れて教室へ向かう
「よぅ!調子どうだ?」
そんな感じに僕に声をかけてきたのは、池田(いけだ)凛太(りんた)
僕がただ一人親友だと言い張れる人間だ
「良くも悪くもないかな〜」
「明日も彼女さんとデートか?」
「うん!」
「元気そうで何より.......まぁ気をつけろよ?お前ただでさえ【ゆかゆかファンクラブ】の奴らに恨みかってんだから」
ゆかゆかファンクラブーーその名の通りゆかのファンクラブだ
そんなものが出来てしまう娘が僕の彼女だなんてやっぱり凄い事なんだよな〜と実感する
「ありがと.......ほら、もうSHR始まるよ」
僕がそう言うと、渋々凛太は自分の席へと戻った
数学、体育、日本史、国語と午前の授業をぼーっと過ごし
昼休みになった
昼休みーー学校生活においてとても重要な時間だ
昼飯を食いに学校に来てる なんてことを言う奴までいる
僕も例外ではなく、とても楽しみな時間だ
ゆかと一緒に食べるお昼は格別である
とまぁそんな心地よい昼休みも終わり、退屈な授業へと戻る
「.........じゃぁ、枕草子の作者は?さっきから寝てる海籐、言ってみろ」
そう言って寝ていた僕を指す国語教師
「枕草子?えーと.........わかりません」
「清少納言だ、これぐらいができないってのに寝ててどうする」
「はい.......すいません」
怒られてしまった
午後の授業を終え、掃除を適当に済まして放課後になった
玄関ではゆかが待っていてくれた
「翔く〜ん!!」
笑って僕の名を呼ぶゆか
いや〜癒されるな〜
「顔がにやけてるぞ。シャキッとしろ、シャキッと!」
そう言って凛太に頭を叩かれる
「いや〜.......だって........」
「デレデレすんな!気色悪い...........さっさと行ってやれよ」
「はいはい、じゃ〜ね〜。凛太」
「おう、じゃぁな」
凛太と別れてゆかの元へ行く
「池田くん放っておいていいの?」
ゆかが僕に聞く
「ん〜、大丈夫じゃない?凛太だし」
「そんな言い方したら池田くん可哀想だよ」
笑いながらゆかが言う
「あ、明日の時間とかどうする?」
こういう時に集合時間とか決めとかないとね
「そうね.......じゃぁ、明日 10:00に私の家に迎えに来てくれる?」
「了解です」
そんな感じに話しながら一日が終わる
ーー次の日ーー
..........目が覚めた、時計を見る
「うっわ、もう9:50じゃん!急がないと!!」
急いで支度して家を出る
ゆかの家まで猛ダッシュ
「なんとか間に合った...........早速疲れた.........」
息を整えて、チャイムを鳴らす
《ぴんぽーん》と言うチャイムの後に「ちょっと待って〜」と、ゆかの声
少ししたらゆかが家から出てきた
なんかフワフワしたワンピースだ
「お〜、今日もオシャレさんですね〜」
「に、似合ってるかな........?」
自分の格好を見ながらゆかが言う
「うん、似合ってる。すっごく可愛いよ」
僕が言うと少し顔を赤らめた後にゆかが言った
「あ、ありがと...........それじゃ、いこ?」
二人で街を歩く
「そこのお二人さん、ちょっと待ちなさいな」
街を歩いていたら、占い師の様な格好のお婆さんに声をかけられた
二人で足を止める
「そこの彼氏さん、あんた すごく悪いモノがついてるよ。これは相当厄介だね。私なら払えるけどどうする?」
急に話し始めたお婆さん
これは........危ない臭いがプンプンする
ゆかも不安そうな顔をしてる
ここは早めに移動しておこうかな
「大丈夫です、お気遣いどうも」
そう言い残し早歩きでその場を離れる
「あんた後悔するからね!!」
後ろであのお婆さんが何か言ってるが気にしない
「ねぇ翔くん.........大丈夫かな?」
「ゆかは心配性だな〜全く.......大丈夫だって」
「そう、かな......ならいいけど.......」
また二人で話しながら歩く
なんかこの感じ、デジャヴュというかなんというか............なんだろ?
あ、思い出した思い出した
この前見たあの夢だ............
あの時と同じ様な感覚がする
「どうしたの?翔くん、何か考え事?」
ゆかが聞く
「え?いや、何でもないから気にしないで」
「翔くん?私怒るよ?翔くんが何か悩んでるのは一目瞭然!早く話して」
これは.........言い逃れできなそうだな.........
「実は......」
僕はゆかにこの前の夢を話した
その夢を見て何だかゆかがどこかに行ってしまうような気がして心配になった、ということも
「翔くん.........大丈夫だよ!だって私、翔くんの事好きだもん。だから、私が離れる事はきっと........いや、絶対ないよ!」
ゆかは言った後に青になった歩行者用の信号の横断歩道にちょこちょこっと小走りをしてこちらに振り向き、続けた
「だから、翔くん。安心して 大s
"大好き"そう言おうとしたであろうゆかは消えた
いや、正確には消された
信号無視をしたトラックによって
「え..........?ゆか!ゆか!!」
トラックに跳ね飛ばされたゆかの元へ駆け寄る
身体を揺さぶるが起きる気配がない
手が血で汚れる
生臭い血の臭いが鼻をつく
周りでは人が騒いでいるが、全く聞こえない
「絶対離れないって言ったばっかじゃないか.......どうして........ゆか............」
さっきまで笑っていたゆかの顔が頭に浮かぶ
『翔く〜ん!!』
脳裏では、ゆかが笑顔でこちらに手を振っていた
「ゆか............ゆか...........」
目の前が段々と暗くなっていく.........
《ぴぴぴぴぴぴ》
目覚まし時計の音が鳴り響く
「..........夢オチかよ」
後書き
ちょっと小説の書き方がいまいちわからなくなっちゃったりしてます
なので、本当にゆっくりになりますがどうかお付き合い下さい
お願いします
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