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古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者

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第二特務機関 グライナルリーゼズ

国連軍グライナルリーゼズ、通信会議室

『いや~、本当にお見事だったよ。あそこまで圧倒的だったとはね、流石は我らが国連軍だ』
「いえ、実際使徒を殲滅出来たのは僕の実力ではなく機体の性能です」
『そう謙遜する事はないぞ、機体の性能は高いのは解るがそれを使いこなしていたのは君の実力だろう?シンキ・ナンブ少佐』

通信会議室には国連の上層部のメンバーとキラ、シン、シンキ、更にはキョウスケまでもが席についていた。上層部のメンバーはホログラムだが、全員がシンキの活躍を褒め称えていた。シンキはその褒め言葉を素直に受け取らずにインパルスの性能のお陰で勝てたと言ってる

「シンキ、幾ら機体の性能が高かろうがそれを引き出せるパイロットがいなければ、唯の宝の持ち腐れだ。対使徒戦でのお前の力は十分に評価出来る程に高い。素直に受け取っておけ」
「・・・解りました、有難う御座います」

シンキはキョウスケから言葉を受けて、上層部のメンバーに頭を下げて礼を示した。それを見た上層メンバーの一部は笑顔で首を縦に振った

『そうそう、若いのだから人からの賞賛は素直に受け取っておきなさい。それとナンブ中将』
「はい」

メンバーの一人の老人がキョウスケに話しかけた。キョウスケははいっと答えてそのメンバーの方を向く

『今回のネルフの失態により、グライナルリーゼズは正式に第二特務機関への移行が決定された。これからも頑張ってくれ、それとネルフの特務権限も縮小され君達と同じレベルの特務権限となる』

グライナルリーゼズが特務機関と提案が出され、そこからグライナルリーゼズの特務権限はネルフよりも小さい物だったが、今回の正式な特務機関昇格で特務権限は強化され、更にネルフの特務権限は縮小された。それによって両者の特務権限は同等となっている。特務権限が同等になっても総合的に考えればグライナルリーゼズの方が圧倒的に力が大きい。グライナルリーゼズの戦力はネルフの稼働出来るエヴァンゲリオン2機を大きく上回っているからだ

『今回の事で反ネルフ派は勢い付くだろうね。それは君達にとっては追い風かな?』
「ええ、あの機関は役立たずの金食い虫。エヴァ一機でゲシュペンストが100機は量産出来る予算が確保出来ます。後は人類補完委員会の爺どもが邪魔しなければ世界中にゲシュペンストやガ―リオンを配備可能でしょう』
『ゲシュペンストにガーリオン、あの二つの機体か。まだ極秘扱いにして君の部隊のみ保有している機体だね。それでも使徒を十分に倒せるというのかい?』
「勿論。今回のレベルの使徒なら3機で十分でしょう。操縦に慣れた者なら1機でも十分渡り合えるでしょう」
『おおおおお!!そんな性能が・・・』
「まぁ、個人的にはガーリオンは好みではないがな」

とキョウスケがいうとキラとシンが口元を押さえて笑った

「そりゃキョウさんの愛機はゲシュペンストがベースだもんな。前にガーリオンをベースにした試作機テストしたら全く反応速度について行けずに、クラッシュしたもんな機体の方が」
「そうそう、シミュレーターだから良かったけど本当の機体使ってたら大爆発してたよ。それでもキョウさんなら生きてそうだけどね」
『『『『『『絶対生きているな、ナンブ中将なら』』』』』

と口を揃えて同意する上層部メンバー、それにキラ、シン、シンキも同意する。そんな事をされたキョウスケは複雑な顔をした

「・・・。俺は化け物ではないぞ、唯悪運が強いだけだ」
「前にエレベストに登って雪崩に巻き込まれたのに(神力も使わず)普通に戻って来た人が言いますか」
「以前、ガーヴァルの実験の時にクラッシュした機体から無傷から出たキョウさんが言える台詞じゃない」
「崖崩れに巻き込まれて、無傷な上に何故かその中から松茸持って来た父さんは人の事言えないよね」
「・・・」

キョウスケは口を閉じた。これらの事は実際にキョウスケが体験して、しかも無傷で生還し、その後の検査でも問題無しと言われている、国連上層部メンバーは笑いを堪えながら通信を切って会議を切り上げて行った

「・・・」

キョウスケは複雑な顔をしながらコーヒーを飲んだ。いつもと同じ旨いコーヒーの筈なのに何故か味がしなかった、キョウスケは携帯を取り出して電話を掛けた

「・・・。エクナか、ああ俺だ・・・仕事は・・・?そうかなら・・・なら久しぶりに二人っきりで過ごすか・・・」

そう言いながらキョウスケは部屋から出て行った。それを見た3人は顔を見合わせて

「やりすぎた・・・?」
「そうだね・・・」
「父さん・・・」 
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