マブラヴ オルタネイティヴ 紅き飛竜の騎士
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第一話 紅き飛竜のガンダム
前書き
更新は不定期ですがじっくり書いていきます(^^)
「ここは何処だ?」
眼を覚ますと荒れ果てた荒野が眼に写った。
「俺は確かあの時・・・・何故だ・・・・思い出せない・・・・・」
なにか大事な事を忘れている気がした。 思い出そうにもモザイクがかかったように何も思い出せない。
(先ずは落ち着こう。周囲に何かないか調べるか・・・)
一旦落ち着き周囲を散策しようとした時だった。
ズドオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!
突然、俺の真後ろで何かが爆発若しくは落下してきたような音と衝撃が襲った。 あまりの衝撃に体勢を崩しそうになったが、なんとか堪えた。
「一体何が・・・・・!?」
振り向くと其処には、大きな影と共に巨大な何かがあった。 大きさは20メートルほどあり、スマートで引き締まったシルエット、鋭い二つの眼。 額には左右に分かれた角 まるで西洋の騎士を思わせる姿、装甲は所々黒と白い塗装が施されているが、全身は血のように紅く輝いていた。
「こいつは・・・・・まさか・・・・!?」
間違えるはずもない。 子供の頃から好きになり今でもその姿に憧れの感情を抱いている。
「ガンダム・・・エピオン!!!!!」
これが俺とガンダムエピオンとの最初の出会いだった。
しばらく見渡してガンダムエピオンの正面に戻ってきた。
「でも、なんでこんなところに・・・・・」
俺は片膝ついているガンダムエピオンに近づくと、まるで意思があるように、胸のコクピットハッチを開け右手をゆっくりと近づけてきた。
「俺に・・・乗れって・・・・いうのか?」
その言葉に反応したのか両目を光らせた。
「わかった。そうするぜ」
俺は右手に乗ると、ゆっくりとコクピットハッチまで持ってきた。 中に入るとハッチが閉まり室内に明かりが点いた。
「意外と中は広いんだな・・・・・」
大人2人分の広さに関心しつつコクピットにあるスーツに眼をむけた。
「パイロットスーツまであるなんて凄いな。とりあえず着てみるか」
某ニュータイプの少年達のように私服のままでいる訳にもいかず着てみた。 サイズは丁度良く、きつくもなく緩くもない感じだった。
着終わり目の前のコンソールが点滅しているのに気がついた。
「なんだこれ?」
興味本位で触った瞬間、頭に電流が流れたような強烈な痛みが走った。
「がああああぁぁぁぁ!!!!!!!」
俺は後ろに頭をぶつけると、息を整えるため呼吸をとった。
「なんだ・・・・今のは・・・・」
落ち着きを取り戻した俺は目の前のコンソールを見た。 機体のOSが立ち上がり、次の文字に目をやった。
「独立・・・支援・・・・A・・・I・・!?」
すると目の前のコンソールが若い女性の声と合わせて点滅し始めた。
『初めまして。私は、当機体OZ-13MS ガンダムエピオンの支援AIです。搭乗者の氏名と生体情報の登録を行って下さい。』
俺は唖然とした。 この機体にはAIなんてものは無かったはずだと。 だが、何も答えないわけにもいかず俺は名乗ることにした。
「氏名、篠崎(しのざき)竜也(たつや)。」
名乗り上げると目の前のコンソールに手を触れた。 登録が終わったのか次の言葉を発した。
『搭乗者の登録を完了しました。次に私の名前を付けてください。』
AIの名前か・・・・・。10分ほど考え俺は名前を付けるこのとにした。
「イクス。お前の名前はイクスだ。これからよろしくな。」
『登録完了しました。此方こそよろしくお願いしますマスター。』
お互いの挨拶を終えた俺たちは今後の行動について考えることにした。 この世界の事について知るためにも情報収集を最優先することに決めた。
『周辺をスキャンしましたが特にこれといった物はありませんでしたが、ここから北東50kmの地点で何らかの反応をキャッチしました』
「反応?どんなものなんだ?」
『ここでは詳細がわかりませんので反応を探りながら近づくことを推奨します。』
「行くのはいいが俺はこのガンダムの操縦方法が解らないんだが」
それはそうだ。 MSなんて代物簡単に操縦できるはずがない。
そう言いつつ操縦桿を握ると不思議な感覚を覚えた。 まるで体が覚えているかのような感覚で周りの計器もどういうのかも解った。
(どうして解るんだ?知るはずが無いのに・・・・・)
考えているうちに『イクス』が心配そうな声で話してきた。
『マスター。必要でしたら自動操縦に切り替えますが如何なさいますか?』
「大丈夫だ。それよりも反応がある地点に向けて行くぞ」
『イクス』にそう返事をすると俺は慣れた手順で操縦桿を動かし反応が示す地点に向けてバーニアを噴かした。
後書き
頑張って書きました。 此処から主人公と『イクス』とガンダムエピオンの戦いが始まります。
次回も乞うご期待ください
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