魔法少女リリカルなのは~過去を捨て今を生きる者~
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口に入れた瞬間にものすごい速さでどろどろにとけ、爆発するので捨てましょう。
前書き
みなさんこんばんは。最近、なかなか投稿できずにごめんなさい。テストが・・・テストが・・・!
学生にとって、テストって地獄ですよね。
まあ、そんな地獄の日々も終を告げたので、これからはしっかりと気合を入れて投稿していきます!
それではっ
第三十八話 口に入れた瞬間ものすごい速さでどろどろにとけ、爆発するので捨てましょう。
あれから何週間かたち、今日は待ちに待った僕と美愛の誕生日。
の放課後。
キーンコーンカーンコーン
「うっしゃー!授業終了!翠屋に行こうぜ!」
チャイムが鳴ってすぐ、慎吾はとてつもないハイテンションで叫んだ。
おかげで奈々ちゃんから冷たい視線をもらっている。
「でも陽龍くん、早く行って困ることはないよ?」
すずかに一利有り。
「そんなわけだから美愛、なのはとアリサ呼んできて」
「はーい」
「扱いが違うーーー!」
「メガ○テ・・・」
「なんで自爆技を選んだ!」
気分だ。気にするな。
「ちょ、ひりゅ__」
「二人を連れてきたよー」
「よぉし、じゃあ行こうか!」
『おーーー!』
「無視すんなーーー!」
今日も今日とて僕たちは絶好調だった。
放課後だけどね。
そしてバスの中での光景。
「そういえば、前に美愛と慎吾で遊んだことあったじゃない?あれって結局どうなったの?」
確かに。
あのあと誰も話題に出さなかったからな。
「ってなわけで美愛、真相は?」
「え?真相もなにも、普通に慎吾の部屋で東○projectのシューティングゲームして遊んだり、慎吾の弟の謙吾くんと遊んだり・・・普通だよ?」
本当に普通だな。つまんねー。
「ってか慎吾・・・?」
僕はふと、隣に座っている慎吾に話しかける。が、
「・・・・・」
「目ぇ逸らすんじゃねーよ」
慎吾は百八十度首を回転させて目を逸らす。
ある意味凄いな。
「な、なんのことカナ?」
「・・・ヘタレのマダオ」
「酷い!それはさすがに酷い!」
「マダオってきっと、慎吾くんのためにある言葉だと思うんだ」
なんかちゃっかりすずかが会話に入ってきて罵倒する。
「さらっと会話に入って、さらっと罵倒したな、すずか!」
「ほんと、アレだよねーアリサちゃん。あはは♪」
でもってありえないくらい自然にアリサと会話をしている!
その技術、ある意味すごい!
「どこぞのヘタレでマダオなやつよりいいだろ」
「グッ、何も進展させられなかった手前、何も言い返せない・・・!」
「やーい、ヘタレキングー」
「マ まあ、なんと。ダ ダメダメな。オ 男の娘?」
「今子の字が違ったろ!?」
「うっせーヘタレマダオキング」
「うっがぁぁぁぁぁぁ!」
ああ、慎吾をいじるのは人生で七位っくらい楽しいなぁ。
「おにぃ、七位って微妙だね」
「狙ってやったからね。本当は四位」
「それもまた微妙な・・・」
「不幸だぁぁぁぁ!」
アウト!
「残念セーフ!」
こんな感じで翠屋につくまで慎吾で遊んでいた僕たちだった。
その時のバスに乗っていた人の視線が痛い・・・なーんてことはないですヨ。ほんとだヨ?
「ってかなのは」
「どうかしたの、陽龍くん?」
僕たちは少し前にバスから降り、なのはの家である翠屋の前に立っている。
そこで僕は一つ、気になることを見つけたので、質問してみる。
「貸切?」
翠屋の中には誰もいなかったのである。
この店は何げに有名店で、閉店の少し前までいつもお客がいるのだというのに・・・。
「うん。お姉ちゃんがどうせなんだし、貸し切って大騒ぎしよう!って言ってたの」
おお、それは僕たちとしては大喜びだが、ほかのお客さんからしたらとんだ迷惑だな。嬉しいけどね!ほんとに。
「おにぃ、そんなとこでなのはとしゃべってないで、早くはいろーよー!」
僕たちよりか少し前で美愛が手を振って僕を呼んでいる。
「おお!すぐに行くー!なのは、行こう」
「うんっ!」
僕たちは急いで美愛たちの待つところに生き、そして美愛を二人で翠屋のドアを開けようとしている。
ガチャ・・・パアン!パパアン!
「うわぁ!?なんだ!?」
『ハッピーバースデイ、陽龍くん、美愛ちゃん!』
アリサ、すずか、慎吾、士郎さん、桃子さん、恭也さん、美由希さんに同時に言われる。
そして同じ言葉が書かれた布も発見する。
それを見て、聞いて、僕と美愛は驚き、固まってしまうが、いつものように僕たちは目を合わせて言う。
『ありがとう、みんな!』
こうして僕と美愛の誕生日パーティーが幕を開けた。
「さあ、陽龍くん!私がつくったケーキを食べるのだ!」
「キャラがぶれてますよ、美由希さん。でもありがとうございます!って士郎さん、恭也さん、なに後ずさりしてるんですか」
僕が美由希さんからケーキを受け取った瞬間、ズザザザザザ!と後ろに下がってしまう。
「え、いや、陽龍?それ、食べるのか・・・?」
「はい。せっかくもらったし、桃子さんの子供なら美味しいと思うし」
「陽龍くん、大人からの忠告だ。食べるな。せめて今日は」
え、なにその忠告。
「いいか、陽龍くん。私は忠告したからな」
「責任転嫁はやめてくれよ、陽龍」
二人はそう言ってどこかに行ってしまう。
いったいなんだというのだ?
「とりあえず美由希さん、このケーキは家に帰ってからもらいますね」
「うん。じゃあ陽龍くん、なのはたちが向こうのテーブルで待ってるよ」
そう言って恭也さんたちと同じように美由希さんに一言お礼を言ってから、僕はみんなの待つテーブルに行った。
そして僕は、家に帰ってこのケーキを食べたとき、ものすごい後悔をした。お礼なんて言うんじゃなかった・・・と。
その時の教訓。美由希さんのケーキは、口に入れた瞬間にものすごい速さでどろどろにとけ、爆発するので捨てましょう。
「おまたせー」
「遅いわよ、陽龍!」
「メインのひとりがいないと始まんないだろ?」
そう言ったアリサと慎吾に軽く誤ってから僕は席に座る。
ちなみに席は、窓側から慎吾、美愛、僕。反対にアリサ、すずか、なのはだ。
「それじゃあいきなりメイン!プレゼント交換の時間だよ!」
すずかのテンションが高かった。
なにがあった・・・?
「~~~」
いや、やらされたのか。おそらくアリサに。
「って、プレゼント?」
「そうだよ。あれ、美愛ちゃんから聞いてない?」
「いや、聞いてないけど・・・」
いや、待てよ?つまりは・・・。
僕が隣に視線を向けると、ふけもしない口笛を吹く美愛を見つける。
「みーあー・・・?」
「ひゅ、ひゅー。なんのことか、わっかんないなー」
「・・・ご飯抜き」
「いやああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
『・・・・・』
みんなから蔑んだ目で見られた。
だがスルー。
何でもかんでも気にしてたら世の中生きていけないんだよ。
「さ、プレゼント交換を始めようか」
美愛は放置して。
「まずは私からね」
アリサがバックから袋を二つ取り出す。
「こっちの黒いのが陽龍で、白いのが美愛ね」
そう言って渡されたのはリストバンドだった。
「これ、商品?」
「いや、手作り。私の」
すげえ・・・普通に売り出せそうだ。
「ありがとな、アリサ」
「今日からいつも付けるようにするね、アリサ♪」
「どういたしまして」
アリサはそう言って微笑む。
「次は私なの!」
うっさいのがしゃしゃり出てきた。
「最近陽龍くんの言葉が冷たいの・・・」
きっときのせいだ。
「まあいいの。二人のプレゼントは・・・これなの!」
そう言って私てきたのは・・・。
「リボン!」
「わー、ありがとー、なのはーってなるかボケぇぇぇぇぇぇぇ!」
「おお、のりつっこみだな、陽龍」
「にゃぁぁ!?なんでなの!」
「美愛はともかく、なんで僕までリボンなんだよ!」
「似合いそうだったから。それにボクっ娘だから?」
ぶん殴りますですよ。
そんな感じで僕となのはは数分争っていたが、ちょうどこの髪もウザかったし、素直にお礼を言っておく。
そしてとりあえずもらった黒いリボンで一つにまとめる。
「お、おにぃ・・・」
美愛がキモイかおでこっちを見てきた。
「相変わらずひどいね・・・けど、今回はマジでやばい・・・」
「そんなに似合わなかったか?」
「いや、そうじゃなくて、おにぃ。似合いまくってる」
・・・・・はい?
「え、なにいってんの、美愛」
「ほんと、超似合ってる。おにぃの性別を疑う位似合ってる」
そこまでか・・・?
「ほんと、陽龍くんの黒い髪ち、同じ黒いリボンが合って、本当に似合ってるよ?」
それ、褒めてるんだろうけど、あまりうれしくないからな、すずか。
「あー、なんかこれもへんな感じするし、とっちゃお・・・」
『ダメ!外さないで!』
・・・ダメなのか・・・。
「じゃあおにぃ、今日からそれつけて過ごしてね♪」
「はあ・・・美愛、なのはにもらった白いリボン、つけたら?」
僕が言うと、あ、そうだった。と言ってゴムを外し、丁度二つリボンが入っていたので、それでいつものようにツインテールに結び直している。
「おい、慎吾」
「どうかしたか、陽龍?」
「しっかり感想言えよ?さもないと永遠にヘタレマダオキングだ」
「了解ッ!」
「ん・・・こんなかんじかな?」
そう言って美愛は手を下ろしてみんなに向き合う。
さあ、ゆくのだ、慎吾!
「み、美愛!」
「どうかしたの、慎吾?」
「え、っと・・・に、似合ってる・・・ぞ?」
「なぜ疑問系?・・・でも、ありがとね、慎吾」
「あーもう、どういたしましてだこんにゃろう!」
慎吾、マジウケ。
美愛戸惑い。
「ピュアやなー」
むねやけしそうだ。今なら口からタバスコ吐けるかな?
「むりじゃないかな」
知ってるよ。気にしんといて。
「さて、残ったのはすずかと慎吾ね。どっちにするの?」
「あー、俺が先でいいか?」
そんなわけで、次は慎吾がくれるらしい。なんだろ?
「俺からのプレゼントは・・・まず美愛からな」
そう言って取り出したのは、白色のハートのストラップで、中に写真が入れられるやつだった。
おお、まともだ・・・。
「慎吾、マジでこれ?」
「まーな。真剣に悩んだんだぞ・・・」
「ついでに僕のは?」
「お前にゃこれ」
そう言って渡されたのは・・・。
国語辞書だった。
なにゆえ?
「頭悪そうだし。
「悪いが僕の蔵脳波大学生レベルだ。これは美愛にたくそう」
「いらない」
「ま、冗談だ。美愛、それちょうだい。えっと、陽龍のは・・・これ」
次に取り出したのは・・・
赤ずきんちゃんの絵本。
「さらに知能レベルが下がった!?」
あと、カウンターにいる恭也さんと美由希さん、笑わないでください!なじでショックだから!
「あ、これ謙吾にあげるやつだ。えっと・・・あれ、どこだ?」
こいつ最悪だ・・・。
「ああ、これこれ」
「今度こそまともだよな・・・?」
「国語辞書」
『それが本命だったの!?』
振り出しだ!振り出しに戻しやがった!
「この辞書を甘く見るなよ?なんとこれは、なんとなく散歩してたらゴミ置き場にあった、何故か腐った匂いがする不思議な辞書なんだぞ」
「なお悪い!」
「ま、本当はこっちのストラップだ」
そう言って取り出したのは、本当に普通の金髪のチョイ悪っぽい青年のストラップだった。
どっかで見たような・・・。
「これは、アニ○イトで売ってたフェニックス家の三男、ラ○ザー・フェニックスだ。理由は陽龍→火龍→火の鳥→フェニックスだ。焼き鳥さんで売ってたぞ」
「いらねッ!ってか焼き鳥さん、ストラップ売ってたんだ、あの人?」
「と、とりあえずすずかのプレゼントに移りましょうか・・・」
「う、うん。私からのプレゼントはこの本だよ」
「またか!お前もなのか、すずか!」
「違うよ!?普通の本屋さんで買った本だよ!」
すずかが熱弁するから、よ~~く渡された本をみてみると、、題名には「どんなバカでもアホでもクズでもゴミ虫のような奴でも楽々作れる魔導書的な料理の本、上級者編だぜ!そこのあなた、今がお得♪」と書かれていた。
「喧嘩売ってんのかてめー!?」
さすがにブリ切れた。
なにこの本!買う人に対してぼ等するって頭いかれてんの!?潰れてしまえ、こんな会社!」
「わ、悪気はないんだよ?さすがにこれは・・・っておもったけど、中身を見たら本当にわかりやすかったから・・・ほんとだよ?」
「くっ、
こんどためしてやろう・・・」
「あはは・・・あ、美愛ちゃんにはこっちの調合の本音」
「ありがと、すずかーって、こっちの題名「あなたのような趣味が偏っている人に大人気!これを気に新しい自分をみつけようぜ!・・・あ、そういえばこれって調合についてかかれてるんだっけ。じゃあ、簡単にわかるよーかってってー」って書かれてる・・・でも、わかりやすい・・・」
「題名長いよねー」
変な話題が生まれた。
ま、慎吾よりいいか。
「まともだしね!内容は」
大切なことだから強調して言いました。
そんなこんなで何げに笑顔で、たのしい誕生日パーティーをしましたとさ。
めでたしめでたし。
そして母さんから電話がかかってきたので、僕たちは翠屋でのパーティーを終え、帰宅していた。
「ねえ、おにぃ」
さっきまでたいした会話もしなかったのに、突然美愛が話しかけてきた。
「どうかしたか、美愛?」
「んとねー、おにぃ、楽しかったね。私にとっては、人生で二番目に楽しくて、なにより嬉しかった」
「二番目?じゃあ一番目ってなに?」
「えへへ・・・一番目は、浅賀美愛としておにぃの妹になれたことだよ♪。おにぃがおにぃじゃなかったら、たぶん、こんな楽しいことは起こらなかったと思うから♪」
「・・・そっか。僕も、浅賀陽龍として、美愛の兄になれて良かったよ」
「あはは♪じゃあ、おにぃ」
「うん、美愛」
僕たちは特に決めていたワケでもないのに、同時に口を開き、言う。
『誕生日、おめでとう』
そう言って笑って、僕たちはあらためて帰路を歩いた。
後書き
陽「僕と美愛の誕生日会でした!これ、以外と大切な会だったりする」
美「ま、一番大切なのはこの次だけどね」
陽「ネタバレ発現禁止。一応説明だけど、焼き鳥さんはハイス○ールD×Dの第二巻に最初に登場します」
美「私としては、焼き鳥さん、嫌いだなー。焼き鳥は好きだけど」
陽「そだねー。それじゃ、次回はまたちょっと長くなり、この原作前に小学校にはいろうの最後のメインが出ます。これ、なのはと出会うためと、それが目的だからね。一応」
美「それにしては長くなりまくってる気がするけどねー」
陽「シャラップ。お黙りなさい。だまんないと美由希さんのケーキ食べさせるよ」
美「お口チャックします」
陽「おーけー。それじゃ、今日の投稿はこれで終了になります。次回をお楽しみに♪」
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