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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダムSEED
  0161話

 リニアカタパルトへと運ばれたムウの乗るメビウス・ゼロが発進する。このまま隠密行動を取り、前方に展開しているナスカ級へと奇襲攻撃を仕掛ける為だ。
 その後、ブリッツがリニア・カタパルトへと運ばれる。武装は右腕にトリケロス、左腕にグレイプニールにジンの持っていたD型装備である巨大ビームライフル。腰の部分にはマードックに無理を言って簡単なラックを付けて貰い、ジンの突撃機銃が仕舞われている。敵はPS装甲のガンダムが3機なのでジンの突撃機銃は殆ど意味が無いのだが、何かの役には立つだろうと判断した。それにまぁ、原作でバルトフェルドが言っていたようにビーム以外の攻撃でも当てる事が出来ればPS装甲が発動して機体のバッテリーを消費するし、バスターなんかのミサイルを迎撃するのには役立つだろうから完全に無意味でもないだろう。
 シグーのバルカンシステム内装防循はトリケロスとグレイプニールを装備した為に付ける事は出来なかった。重斬刀も同じく。
 ちなみにトリケロスの武器の一つであるランサーダートだが、へリオポリスの戦いで使ったものは補充済みだ。ブリッツ用のトレーラーに入っていた予備部品や補充部品にかなりの数がストックされていたらしい。
 マードックからはそれ程気にする必要はないが、出来ればあまり使わないで欲しいと微妙に無茶ぶりされている。

「アクセルさん」

 ブリッツのモニタにミリアリアの姿が表示される。

「ミリアリア、とか言ったな」
「ええ。以後は私が戦闘管制を勤めますのでよろしくお願いします」
「ああ、頼む」
「アクセル・アルマー。アークエンジェルが噴かせばすぐに敵に見つかり、MSが発進してくるだろう。艦の護衛は任せる。キラ・ヤマトにも気を配ってやってくれ」

 ミリアリアに代わりモニタに表示されたナタルの言葉に頷く。

「ああ。ただ、この機会にミラージュコロイドを試しておきたい。アークエンジェルからの誤射には気をつけてくれ」
「了解した」

 俺が返事をしたのと同時に、アークエンジェル最強の武器であるローエングリンが発射された。

「アクセルさん、キラ、発進して下さい」
「了解。アクセル・アルマー、ブリッツ、出るぞ!」

 その言葉と共に、リニアカタパルトで撃ち出される。俺のすぐ後にエールストライカーパックを装備したストライクが続く。

「キラ、敵に奪われたGの数を考えると最低3機はいる筈だ。数の差を埋める為にもブリッツのミラージュコロイドを使った奇襲を仕掛ける」
「ミラージュコロイド?」

 そう言えばキラには説明していなかったか。ブリッジでマリューから機体特性の話を聞いた時にもキラはいなかったしな。

「簡単に言えば光学迷彩だ。それを展開している間、ブリッツの姿は見えなくなるが、俺は間違いなく同じ戦場にいる。ブリッツの姿が見えないからってパニクるなよ」
「分かりました」
「アクセルさん、キラ、聞こえる? 前方のナスカ級からMSが1機、後方のローラシア級からMSが3機確認したわ。気をつけて」

 ミリアリアからの情報が入る。……が、前方の1機はイージスで間違いないだろうが、後方から3機だと? 2機は原作通りにデュエルとバスターで間違いないだろう。だがもう1機は何だ? ブリッツは俺が使っている為にありえない。

「キラ、前方が1機ならそちらはお前に任せていいか? 俺は後方の3機を相手にする」
「え? 僕一人で!? は、はい。分かりました!」
「実戦ではパニクった奴はまず落とされるぞ。敵は一機で、アークエンジェルからの援護もあるから落ち着け」
「援護って……アクセルさんは?」
「ミラージュコロイドで姿を消すからな。迂闊に援護されるとブリッツに命中する可能性がある」

 ミラージュコロイドを展開中でPS装甲を使えないブリッツに、アークエンジェルからの攻撃が命中して撃破なんて真似は非常に嬉しくない。

「あ、なるほど。分かりました、やってみます!」
「こっちの3機が片付いて、まだ手こずってるようなら助けに行くからまずは生き残る事を考えろ」
「はい!」

 元気よく返事をしたキラは、ストライクのバーニアを吹かして前方から向かってくるMSへと向かう。多少不安はあるが、前方から来ているのはアスランの乗るイージスの筈だし、今のキラ相手に本気で戦いを挑みはしないだろう。説得と殺す気のない攻撃が精々といった所か。その隙に俺が後方の3機を倒してから援護に回ればどうにかなる。
 ブリッツのバーニアを一度吹かし、アークエンジェルの後方へと進路を取った後は慣性移動へと切り替える。

「ミラージュコロイド、生成開始」

 ブリッツの各所からコロイド粒子が噴射し、磁場でブリッツの装甲や武器へと定着させる。よし、これでこちらから行動を起こさない限り見つかる事はない筈だ。それにザフトにブリッツが渡っていない以上は、ミラージュコロイドを装備しているMSがいるとは思いも寄らないだろう。
 慣性移動に変更してから数分後、やがてアークエンジェルへと向かって来る3機のMSが見えてきた。大方の予想通り、2機はデュエルにバスターだ。だが最後の1機はジン? ……いや、ジンよりも細身で機動性が高そうなその機体は。

「シグー!?」

 馬鹿な、何故シグーがここにいる? クルーゼは前方のナスカ級に乗ってる筈だ。
 微妙に焦る心を落ち着けてシグーの様子を観察する。するとすぐに違和感を覚えた。
 機体を操縦する腕はそれなりだ。だが、あくまでもそれなりのものでしかなく、クルーゼのように並外れたものは感じさせない。つまりはクルーゼではない……となると……ニコルか!?
 一応、可能性はないでもない……と思う。まぁ、パイロットが誰であろうともガンダムよりは危険性は少ないと判断してもいいだろう。

「まずは……お前だな」

 へリオポリスで入手した巨大ビームライフルの照準をバスターへとつける。この巨大ビームライフルは3回撃てばエネルギーが空になり、アークエンジェルで再度充電しないと使い物にならない。おまけにガンダムのビームライフルとは違い、巨大な分取り回しもしにくいので早い所使い切って手放すのが得策だろう。

「集中」

 精神コマンドの集中を使用し、集中力を高める。そして……今っ!
 トリガーを引く。ミラージュコロイドで姿を消しているブリッツの銃口から発射されたビームは、まさに回避不能の奇襲攻撃となりバスターの右腕へと命中した。しかしビームの威力的にはやはりいまいちなのか、バスターの装甲表面を軽く溶かしただけだ。そして発射したビームの熱源を探知し、3機のMSがアークエンジェルへと向かっていた進路を変更してこちらへと向かって来る。

「ちぃっ!」

 2度、3度と巨大ビームライフルのトリガーを引く。既に敵はこちらへと向かって来ているので、残弾の2発全てをだ。放たれたビームは先程と同じくバスターへと向かうが、それを察知していたかのようにデュエルがシールドを構えてバスターの前へと移動し、文字通りに盾となる。デュエルにビームが着弾するが、対ビーム用のシールドだけに効果は全く無かった。

「ミラージュコロイド解除、PS装甲展開」

 巨大ビームライフルをアークエンジェルの方へと流し、ミラージュコロイドを解除。PS装甲を展開して装甲の色が灰色から黒と金の2色へと変化する。

「さて、お前さん達にあまり時間は掛けてられないんだ。さっさと片付けさせて貰おうか」

 トリケロスに内蔵されているビームサーベルを展開し、同じくビームサーベルを振り上げてこちらへと近づいてきているデュエルへと向かう。その際、デュエルの位置を常にブリッツとバスターの間へと置く事でバスターの射撃から身を守る盾になってもらう。
 シグーに関しては取りあえず後回しでいいだろう。基本的にビーム兵器を持たないのでPS装甲を展開している間はそれ程気にしなくてもいい。
 振り下ろされたデュエルのビームサーベルをバーニアを軽く噴射して横に移動する事で回避し、ビームサーベルを横薙ぎに一閃する。だがさすがはイザークと言うべきか、自分の攻撃が外れた瞬間にはこちらの攻撃を予想して既に後退していた為に、横薙ぎにされたビームサーベルの一撃は装甲を軽く溶かす程度のダメージしか与えられなかった。
 そこにアークエンジェルからの援護攻撃であるスレッジハマーやヘルダートといったミサイルがこちらの隙を突こうとしていたバスターとシグーへと降り注ぐ。しかしその援護攻撃はシグーの突撃機銃やバスターの拡散ビーム砲で迎撃され、至る所で花火と化す。

「アークエンジェル、こっちは俺一人で十分だ。そっちはストライクのフォローに回ってくれ!」
「何? 本当に大丈夫なのか? Gが2機にシグーもいるのだぞ?」

 ナタルの言葉に頷きつつも、再びこちらへと距離を詰めようとしているデュエル目掛けてトリケロスのビームライフルを発射する。

「俺を信じろ」
「……良かろう。だが、それだけの大口を叩いたのだ。それなりの働きはしてもらうぞ」
「任せておけ」

 ナタルが小さく頷くと、映像を切る。

「っと!」

 デュエルが不自然に機体を移動させたのを確認し、こちらもそれに続く。次の瞬間にはつい数秒前までデュエルとブリッツのいた空間をバスターの放った巨大なビームが貫いていた。
 そして俺は左手で腰に装備していた突撃機銃を手に取り四方八方へと弾丸をばらまく。するとバスターの肩から発射された大量のミサイルが迎撃されて小型の爆発を大量に巻き起こす。遠くから見れば、恐らく線香花火のようにも見えただろう。

「加速!」

 精神コマンドの加速を使用し、その爆発を煙幕代わりにしてデュエルの脇をすり抜けてバスターへと接近。左腕に装備されているグレイプニールをバスターへと発射する。奇襲のつもりで放ったミサイルをさも当然の如く迎撃されたのに意表を突かれたのか、殆ど無防備に突っ立っていたバスターの左肩をグレイプニール先端のクローが拘束した。そのまま逃がさないように引きつけつつ、加速の効果もあり急速に接近。トリケロスのビームサーベルを袈裟懸けに振り下ろ……っ!?
 咄嗟に危険を感じ、グレイプニールでバスターを引き寄せてその後方へと回り込む。すると次の瞬間にはシグーから発射された突撃機銃の弾丸が次々にバスターへと着弾し、その衝撃がブリッツにまで伝わって来る。バスターもPS装甲なのでダメージ自体はないが着弾の衝撃は殺す事が出来なかったのだろう。
 ……デュエルかと思ったら、シグーだったか。それならあのままビームサーベルを振り下ろしても良かったな。

「ちぃっ、なんなんだよこいつは。本当にナチュラルか!?」

 機体が接触した事により、バスターのパイロットであるディアッカの吐き捨てるような声が聞こえてくる。機体接触に伴う接触回線で、UC系列ではお肌の触れあい回線とか言われてる通信方式だな。

「少なくてもコーディネーターになった覚えはないな」
「っ!? この声、お前がそのMSのパイロットか」

 バスターをデュエルやシグーに対する盾として利用しつつも、時間稼ぎの為に通信を続ける。こちらの目的はあくまでもムウのメビウス・ゼロがアークエンジェルの前方にいるナスカ級へ対する奇襲攻撃を成功させるまでの時間稼ぎなのだ。それを進んでやってくれるというのならかえってありがたい。

「そうだな。……お前の声は聞き覚えがあるな」
「何?」
「確かへリオポリスでこのバスターを奪っていったパイロットの声が……なるほど。奪取したパイロットが奪取した機体をそのまま使っているのか」
「!? お前、あの時の!」

 その台詞で俺が誰だか確信したのだろう。驚きの声を上げるディアッカ。

「ああ。お前達の攻撃のどさくさと成り行きで連合軍に雇われる事になってな」
「雇われる? 傭兵か!?」
「そういう事だ。……ほう、作戦は成功したようだな」
「何!?」

 アークエンジェルから発射された信号弾を確認。合図は撤収しろというものだった。ムウの奇襲が成功してアルテミスへの道が開いたのだろう。

「本来ならここでお前を倒すか、捕虜にする所なんだが……」

 このままバスターを捕虜にしてもアルテミスで奪取される可能性が高い。それなら原作の流れ通りにオーブでこちら側に入って貰った方が得策だ。

「やれるものならやってみろよ!」
「あいにくこっちにも事情があってな」
「事情?」
「……行け。お前等にも撤退命令が出ている筈だ」

 グレイプニールのクローをバスターから外す。

「……礼は言わないぜ」

 そう言い捨てると、バスター、デュエル、シグーはストライクとの戦いを切り上げたイージスと共に後方のローラシア級へと撤退していった。

「アクセルさん!」
「キラ、どうやら無事だったようだな」
「何とか……アクセルさんもよく3機相手に無事で」
「ま、何とかな。それよりアークエンジェルに戻るぞ。ムウもそろそろ戻って来る筈だ。後はこのまま無事アルテミスへと入る事が出来ればいいんだが……な」

 まず無理だろうが、万に一つの可能性を信じるくらいはしてもいいだろう。……どうせ駄目だって事は分かっているのだが。 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:35
PP:495
格闘:246
射撃:264
技量:256
防御:253
回避:281
命中:303
SP:422
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:256 
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